トゥーンタウンの木箱撤去の本当の理由は?過去にはキャストが写真を撮っていた!?マナー違反を責めるのも大事だがマスメディアの煽りにも気づきを!

トゥーンタウンの木箱撤去の本当の理由は?過去にはキャストが写真を撮っていた!?マナー違反を責めるのも大事だがマスメディアの煽りにも気づきを!

ディズニーランドの木箱が撤去

 


image:ツイッター

 

ディズニーランドのトゥーンタウンに、インスタ映えすることで有名な木箱がありました。

しかし2018年11月、その木箱が撤去されていることが判明しました。

 

東京ディズニーランド(TDL)の「トゥーンタウン」エリアにある「木箱」が撤去――。

   この木箱は取っ手がついており、ふたを開けると音が鳴る。これが撤去されてしまったというツイートが2018年12月7日ごろから拡散している。木箱はなぜ撤去されたのか、J-CASTニュースは東京ディズニーリゾート(TDR)の運営会社「オリエンタルランド」を取材した。

この木箱は本来、開けて遊ぶもの。しかし、ふた部分に「NO STEP」と書かれているにも関わらず、インスタグラムなどのSNSでは、ふたの上に立ったり座ったりする来園者が散見される。ツイッターでは、木箱の撤去に対して悲しみの声が上がる一方、このようなマナーの悪い来園者が原因で撤去されたのではないかとの憶測が出ている。

出典:J-CASTニュース

 

この木箱は本来は開けると音が鳴る仕掛けがあり、子供が驚いたり、楽しんだりすることが目的のオブジェだったはすです。

ところが、いわゆる「インスタ映え」を狙ったお客さんが増えたことで、「NO STEP」の注意書きを無視しそこに乗って写真を撮るマナーの悪いお客さんが増えたことが、撤去の原因ではないか?と記事では匂わせて終わっています。

 

しかしネットでよくよく調べてみると、木箱にはもともとは乗っても何も言われなかったという意見も散見されます。

キャストが写真を撮っていたというのは本当?

いったいどういうことでしょうか?

実はマスメディアに感情的に怒りや憎しみを喚起させられていることについて、この記事では話していきたいと思います。

 

Advertisement

 

ネットの反応は?

 

 

ネットでは、撤去がマナーの悪さから来たものだという非難がほとんどでした。

この指摘は正しいものだと思います。

「NO STEP」になってからも乗り続けたことは、マナー違反に違いありませんよね。

 

 

Advertisement

 

木箱に座った客をキャストが写真を撮る時代もあった

 


image:ツイッター

 

上の画像が撤去後です。

このように撤去されて寂しい感じになってしまいました。

しかしこうなる前、実は木箱に乗っても問題の無いころがあったというのをご存知でしょうか?

 

2017年3月にYahoo!知恵袋で投稿された質問にこんなものがありました。

 

ディズニーのトゥーンタウンの街灯に登って撮影するのはダメなんですか?
また、木箱のスポットでは、以前は本格的な写真を撮るキャスト(?)さんが待機しており写真を撮ってくれたり、常に木箱あたりにキャストさんがいて、キャストにお願いして木箱に乗って写真を撮っても大丈夫でした。私は、6年前からそのように写真を撮ってもらっていました。しかしここ最近ではそれが禁止されるようになりました。すかさずDヲタがそれをたたくようになりました。キャストさんからは「お子様が箱を開ける仕掛けになっているから」と言われましたが、なぜ突然そんな対応を取るようになったのでしょうか?

出典:Yahoo!知恵袋

 

木箱に乗って写真を撮ることを、キャストさんが許容していた時期があったということのようです。

実際、過去のInstagramをみてみると木箱に座って仲良く写真を撮っている画像が多数残っています。

お客さんだけでは全員を収められないので、キャストさんが撮ってあげていたことは事実だと思います。

2017年から6年前というと2011年ごろなので、2011年から2017年前後までは、「NO STEP」の注意書きも無かったと考えられます。

「NO STEP」の注意書きがあれば、キャストさんは止めなくてはいけませんから。

 

Advertisement

 

それがあるときから、木箱に乗ることを禁止されるようになったとこの質問者さんが訴えています。

その質問に対して、キャストさんでは無いようですが、接客マニュアルを読めているとみられる方が以下のように回答していました。

 

ディズニーの接客マニュアルには、
『キャストは、ゲストがキャストの膝の高さより上に登っていた場合、やめるよう促さなければならない』というようなものがありますので、街灯に登るのはキャストに注意されてしまうと思います。
木箱の対応の変化の件については分かりかねますが、何かマニュアルなどに変更があったのでは無いでしょうか?もしくは、箱に乗って写真を撮っているので子供が箱を開けられないといったクレームが殺到したか、そういう状況をオリエンタルランドの社員の方が多数目撃した、という感じでしょうか。

出典:Yahoo!知恵袋

 

 

もともとは木箱程度の高さなら安全面で問題が無いということでキャストも写真撮影に応じていたほどだったものが、ある時点でマニュアルに改訂があり、木箱に乗ってはいけないようになり、それでも守られないために撤去された。

 

というのが正しい状況認識だろうと思います。

木箱に乗る行為をディズニーランドが元々禁止していたのにルールを破っているというのは、誤った認識です。

J-CASTニュースの記事のまとめ方をみると、一方的にインスタ映えのために写真を撮る風潮に否定的な方向へ向けていく意図を感じざるを得ません。

きちんと過去に遡って事実を調べるとみえてくることがあるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

 

Advertisement

 

なぜ「NO STEP」からの撤去になったのかな?

 

 

2017年ごろから「NO STEP」のルールが追加されたというのはだんだん分かってきましたが、なぜそのルールに変わったのでしょうか?

これはひとつの推論ですが、Instagramが2014年に日本語版の公式アカウントが開設されてから爆発的にユーザを増やしたことと関係がありそうです。

日本人の月間アクティブユーザーは、2017年10月には2000万人を超えました。

期しくも「映える」という言葉が2018年の【三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2018」】大賞に選ばれています。

「映える」は「インスタ映え」からバズった言葉なので、Instagram発祥といっても良いでしょう。

辞書に入るぐらいInstagramに投稿する行為が日常化したということです。

これらの事実から、2017年以前から木箱に乗った写真を撮る行為はあって、2017年から2018年にかけて、この「インスタ映え」を狙ってディズニーでの木箱写真を撮りたいお客さんが殺到するようになったことが予想されます。

 

Advertisement

 

J-CASTニュースの取材によれば「安全性や劣化の面で修繕を行っているので、その一環」というのが撤去の理由ということです。

 

 18年12月10日、J-CASTニュースの取材に応じたオリエンタルランドの広報担当者によれば、木箱が撤去されたのは18年11月20日だという。担当者は撤去の理由に関して、

  「木箱に限らず、安全性や劣化の面で修繕を行っているので、その一環です」

と回答した。現在、木箱が置いてあった場所は植栽で囲ってあるという。

 ツイッターでは、取っ手がなくなり、テープで蓋が開かないようにされた木箱も見られたとの報告がある。広報担当者はそれに関しても「改修工事の対応の一環です」と回答。今後、再び木箱を設置するかに関しては、

  「今のところは未定です」

と話している。

出典:J-CASTニュース

 

Advertisement

 

お客さんを意識して遠回しに説明をしていますが、子どもが木箱を開けられないという理由だけではなく、乗って写真を撮るお客さんが多すぎて破損があったということなのかもしれませんね。

こうしたカスタムオブジェは修繕費だけでも相当な額になるはずです。

特に音が鳴る仕掛けがあるような、ただのオブジェではないものについては、破損の度合いによっては修繕費のケタが変わってくるはずです。

撤去はマナーだけではなくそうした現実的な問題と考えるべきかもしれませんよ。

 

Advertisement

 

 

まとめ

 

以下は@MOGUMOGUdropさんという方がツイッターに投稿されているものです。

このようにディズニーランドでの注意事項についてイラストで警鐘を鳴らしていたかたもいます。

 

 

きちんとマナーを守って、他のひとのことも考えて行動して欲しいですよね。

 

Advertisement

 

しかし単純に乗る人が増えたことで壊れやすくなったから撤去したという事実認識も持って置いてください。

「マナーが悪いひとのせいで楽しいオブジェが撤去されたんだ」という、感情的な、怒りを煽るような記事があまりに拡散されていくことには賛同しかねます。

何故マスメディアは感情的になるように記事を書くのでしょうか?

もちろんそうした方がバズリやすいからです。

炎上した方が拡散してもらいやすく、アクセスを稼ぎやすいからです。

ネットは顔がみえないため怒りを助長することに長けている側面があります。

マナーを守るという意識としてその流れに乗っかるのは悪いことではありませんが、同時にものごとをみるときは是非、冷静な視点も持っていただきたいと思います。

なぜこうした記事を書いたのかといえば、このところこうした物事の片側だけを知らせてアクセス稼ぎをする記事があまりに多いと感じるからです。

ただ怒りを助長するのではなく、ネットが人と人が繋がれる優しいツールであらんことを。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

関連記事を紹介させていただきます。

 

陰口とSNSのさらし行為の類似点とは?信頼される人間になりたくば陰口は言うな!さらし行為の拡散にも付き合うな。危険性を甘くみるな!

バイトテロのさらし行為=私刑に抑止力はある?必要?ネットから消えた “ax(@a__x__0)” の個人情報暴露とネットリンチの本質に迫る。

北村緑容疑者が神和商事で横領して建てたミッキーハウスは中までミッキーだらけでも三木市ちゃうで!同郷の社長を20年騙し続けたその額何と5億円!

ニュースカテゴリの最新記事