「はやぶさ2」と小惑星りゅうぐう
image:JAXA
本記事は『モーニングショー』を1次情報として画像・情報を再構成しております。
りゅうぐう(Ryugu)は1999年5月10日に、リンカーン研究所の自動観測プログラムLINEARによって発見された小惑星です。
宇宙航空研究開発機構 (JAXA) が実施する小惑星探査プロジェクト「はやぶさ2」の目標天体です。
「はやぶさ2」は2014年12月3日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット26号機により打ち上げられました。
地球とりゅうぐうは往復で約52億キロという途方もない距離があいています。
探査機「はやぶさ2」は2018年6月、りゅうぐうから20kmの位置に到達を成功しました。
3年半をかけて26億キロの宇宙空間を泳いだんですね。
今は待機しカメラなどでりゅうぐうを観測を続けています。
JAXAの会見で新情報が公開
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月19日、小惑星「りゅうぐう」に到着した探査機「はやぶさ2」が本格観測を開始し、直径130メートルの大きな岩を見つけたことを明らかにしました。
7月21日ごろに上空5キロまで降下し、より詳しい地表の様子を観測するそうです。
はやぶさ2は6月27日にりゅうぐう上空約20キロの観測基準点(ホームポジション)に到着後、カメラなどを起動し、本格的な観測を始めた。JAXAは10月ごろの1回目の着地・試料採取に向けた準備を進めている。
これまでの観測で、りゅうぐうの表面全体に直径8メートルを超える大きな岩が数百個分布していることが判明。科学観測チームの渡辺誠一郎・名古屋大教授は記者会見で、「りゅうぐうはより大きな天体が破壊され、その破片が集まってできたことを示す有力な証拠の一つだ」と説明した。
中でも目立つのが、りゅうぐうの「南極」付近にある大岩で、推定直径は約130メートルと、りゅうぐう全体の直径(約900メートル)と比較しても大きい。渡辺教授は「管制室では、浦島太郎に出てくる亀に似ているので、『亀岩』と呼ぶ人もいる」と話した。(2018/07/19-16:40)出典:JIJI.COM
名古屋大学大学院教授 渡辺誠一郎氏が話すこの部分は興味深いですね。
(リュウグウに)岩がかなりたくさんあるというのも我々が多少びっくりした非常に特徴的な様子です
より大きな天体が破壊されてその破片が集まってできた天体だということを示す有力な証拠のひとつじゃないかと
天体が破壊されるということが凄まじいエネルギーであることは間違いないですが、その破片が集まって、また新たな天体を形成する。
130メートルもの岩がくっついている。
その巨岩(宇宙でみれば極小ですが)がいったいどこから飛んできたものなのか。
いったいどういう現象でそういうことになるのでしょうか。
宇宙の神秘は深淵です。
「はやぶさ2」の観測結果によると、地表の温度は30度から100度の間だそうです。
南北の温度差はいわゆる季節の変化で、夏・冬の違いがあるとみているそうです。
季節があることの根拠として、自転軸が傾いていて15カ月余りで季節がめぐっていると予想できるとのこと。
温度が高すぎて人間は住めそうにないですが、そんな岩だらけの星に季節があるなんて、不思議な気分ですね。
JAXAは以下のようにSNSで随時、情報を公開しています。
皆さんも興味があれば、フォローしてみてくださいね。
運用状況週報です。httpss://t.co/qnF4jS3gT0
★「はやぶさ2」の状況(2018.7.9の週)★
ホームポジション(高度約20km)での運用が続いています。臼田局以外に海外局も使って、Ka帯でダウンリンクしたり、アップリンクトランスファーも行っています。(1/2)— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) 2018年7月18日
先ほどのStereophotoclinometry (SPC)モデルの画像が、左右反転の鏡像になっていました。申し訳ありません。修正版で再掲いたします。 pic.twitter.com/0dfHa8KBTl
— 小惑星探査機「はやぶさ2」 (@haya2_jaxa) 2018年7月11日
まとめ
image:JAXA
JAXAは8月下旬にも着地地点を選定したいとしています。
まずはしっかりと着地して調査を開始すること。
欲しいモノをしっかり得ること。
そして、また3年半をかけ26億キロを泳いで地球に帰ってくること。
「はやぶさ2」と、JAXAがりゅうぐうでやらなければならないミッションはまだまだ続きます。
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