たけし軍団連名の声明が発表
先日、このブログでも取り上げましたが、たけしの独立問題について動きがありました。
たけし軍団の連名で、4名のブログ(水道橋博士、ダンカン、つまみ枝豆、グレート義太夫)で一斉にSNS上で声明を発表しました。
声明についてガダルカナル・タカさんのコメントです。
軍団メンバーが1日夜にSNSで発表した声明文について「(オフィス北野の)森(昌行社長)さんに何を言っても動いてくれない」ことからしびれを切らして、軍団の独断で行動に打って出たことを明かした。
出典:デイリー たけし「森が問題だな」…怒りの軍団には「きついことするなよ」となだめるhttpss://www.daily.co.jp/gossip/2018/04/02/0011126418.shtml
前回の記事では、たけしフリークの僕が知っている情報と、当時流れた様々なメディアの情報を分析して書いています。
以下がそのブログになりますので、こちらもあわせて読んでください。
資産管理会社のことなどはこちらに詳しく書きました。
前回のブログで、たけしの退社理由について、大きく2点について書きました。
a.たけしが森社長との方針をめぐっていさかいがあるため
b.愛人(ビジネスパートナー)と新会社「T.Nゴン」設立のため
また、たけしの収入が親族の資産管理会社に握られておりその状態を抜けるため
今回の声明は、 < b > を否定するための軍団の行動という説明があります。
あくまで <a> が原因だったという主張です。
当事者たる「たけし軍団の認識」ですから、もちろん信頼に値します。
声明文によると「経営に関する2度の事件」がきっかけだったということです。
まだ明かされていなかった裏の事実が多く開示されていたことに驚きました。
また、あえて親族の会社やビジネスパートナーのことに触れられなかったことにも気が付きました。
参考:博士の悪童日記「報道されている、師匠・北野武氏の独立について」https://blog.livedoor.jp/s_hakase/
声明はかなり長いものになっていますので、ここからは内容を要約していきましょう。
1度目の事件 数年前の会社運営に関する問題発覚
数年前、たけしの保有する別会社の株式に関してこうした事件が起こったそうです。
- オフィス北野の森社長が、たけしに相談も無くオフィス北野の筆頭株主になっていた
- 森社長をはじめ、会社の役員報酬の金額がたけしが容認できない水準になっていた
この事件について、それぞれの弁明、指摘、要求をまとめるとこうです。
森社長の弁明
- のっぴきならない事情で森社長が個人で大株主から株式を買い取らないといけないことがあり、森社長の株式は65%になった。(たけしは30%)
- この行為は会社を守るために必要だった。
軍団メンバーからの指摘
- 買主を勝手に森社長にしてしまった。
- 買取資金を勝手にオフィス北野から借りていた。
- 商法上必要な手続き(取締役会での承認)を怠っている。
- 森社長が経営支配株主となってから、森社長自身を含む役員報酬を容認できない水準に引き上げている。
- 全て株主総会の承認も、たけしへの相談もされていなかった。
たけしから森社長への指摘と要求
- 会社の財務を信じて任せていた信頼に対する完全な裏切り行為である。
- 会社の経営を私物化することを目的としてしたとしか思えない。
報酬額の減額を含む組織運営の改善。 - 今後はもっとたけし軍団のプロモーションに注力すること。
森社長はこの指摘、要求を受けて、謝罪し信頼回復のために再度チャンスをもらえるようお願いをしたそうです。
たけしはこれをいったん受け入れたそうです。
2度目の事件 2017年のオフィス北野の赤字転落
2017年9月末の決算で、オフィス北野は赤字へ転落しました。
たけしがこれだけ多忙に働き稼ぎ続けていて、黒字で来たはずが急に赤字に転落するのはおかしいですよね。
そこで、赤字の原因を調査した結果をうけて、たけしから下記のような指摘をしました。
株式の移動に関する手続きの不備
法的な手続きを済ませる約束が果たされていなかったそうです。
役員報酬の水準に関する不満とその決定に関する手続きの不備
前回、役員報酬額が高すぎることを指示したが、引き下げられていなかったそうです。
従業員の給与水準に関する不満
マネージャー、従業員に対する給与は社会一般の常識から大きくかけ離れた高額な水準になっていたそうです。
前回の事件を受けて、従業員を懐柔するために給与額をあげて買収していたと見られてもおかしくは無いということです。
タイミング的にも、前回の事件の後から給与額が上昇していったとしたら、そう思われてもおかしくはないのでしょう。
調査結果を受けているのでデータとして明らかなのだと思います。
たけし軍団プロモーションへの注力の約束が全くなされていない
井出らっきょが本拠地を熊本に移さざるをえなくなったりと、芸人の仕事を開発せず、従業員の給与ばかりが高騰しているという現状があるようです。
このことは、僕たちがテレビや映画などを観ていても一目瞭然だと思います。
たけし軍団の面々でも、例えば水道橋博士のように言論を磨いて討論番組に出演するようなケースもありますが、他の面々があまりに出演が少ないと感じます。
このことは「能力の有無」だけが原因ではないと思います。
大手芸能プロダクションに所属している若手タレントがやたらとプッシュされていることを思えば、能力以上に事務所のマネジメントがいかに重要な世界かがよくわかります。
コンテンツの主役は芸人たちなのに、たけしの収入を食い物にして、軍団のプロモーションをさぼっているという実情がみえてきます。
フィルメックスに関する赤字経営の問題
オフィス北野傘下の映画関連事業「フィルメックス」が赤字経営を続けているそうです。
森社長が理事長を務めており黒字化の努力が全くみえない上に、森社長が理事長に就任することもたけしに相談が無かったということです。
以上の内容を読むと、なんとも森社長の杜撰さ、図太さに呆れてしまいますね。
俳優やお笑いの友人もいるので、僕は軍団の面々が辛い立場のままでいることに非常に憤りを感じます。
2度目の事件を受けて、たけしの指示は下記です。
たけし軍団の全員に贈与することを指示するあたり、たけしの軍団メンバーへの感謝の気持ちの表れだと思います。
- 森社長の所有する株式をたけし軍団全員に贈与すること
- 会社を縮小し従業員の高額給与の体質を改善すること
たけし独立の直接の原因
2018年3月の時点で2度目の事件を受けてたけしから指示していた改善の工程状況を確認をしたところ遅滞していることが分かったそうです。
そのことにたけしがしびれを切らせ、独立を決断したというのが、今回の独立問題の直接の原因ということでした。
森社長から再度、謝罪し信頼回復のため努力するという言葉があったため、軍団はそのままオフィス北野に残ることになったというのが、たけしだけが移籍することの理由ということのようです。
まとめ
今回のたけし軍団連名の声明では、愛人=ビジネスパートナーの影響を否定しています。
たけしがオフィス北野に食いつぶされる前に財産を持ち逃げするような意図も否定しています。
このことは、当事者たる軍団の皆さんの言葉を重く受け止めるべきかと思います。
ただし、親族の経営する資産管理会社の存在について一切触れられていないことが気になりました。
前回のブログでも書いたように、オフィス北野は株式と仕事で得られた報酬を管理しますが、たけしの財産は親族の管理会社が行っています。
オフィス北野と資産管理会社のカネのつながりというのはもっと深いものがあるはずです。
ブログでは森社長が独断で全てやったことのように告発していますが、親族の資産管理会社は「師匠の家族」ですし、愛人についても「師匠のプライベート」ですので、弟子が指摘することは差し出がましいと判断している可能性はあります。
そうだとすると、愛人に関して今後は「触れてくれるな」という暗黙の通達でもあったかもしれませんね。
事件の原因は確かに森社長にありますが、独立を決意するファクターは複数あって然るべきでしょう。
これまで屋台骨として支えてきたオフィス北野を辞めるというのはたけし本人にとってもかなり悩んで決めたことでしょうし。
いずれにせよ、今回の決定を受けて、オフィス北野が生まれ変わり、たけし軍団の面々が徐々にマスメディアに顔を出すようになる日が来たらいいですね。
あとは「T.Nゴン」の今後の活躍が楽しみ…。
僕はたけしの笑い、映画を愛していますし、彼の愛する軍団の活躍も願っています!
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