自動販売機使ってますか?
image:ドラぷら
2017年12月末での自動販売機の普及台数は4271400台(427万台)もあるってあるってご存知でしたか?
街角のいたるところにありますよね。
でもこの頃、自動販売機、使っていますか?
「コンビニあるし、ドラッグストアーもあるし、使わないかなぁ?」
都市部に住んでいるひとほど、そんな風に思っていそうですよね。
時々地方都市にいくと気付かされますが、近所にコンビニもスーパーも無くて、飲み物が欲しいときに助かるのが自動販売機なんです。
これ、都市部に住んでいると気付きづらいことです。
世界でも単位面積あたりの普及台数が非常に多いニッポン。
自動販売機はもはや日本の「インフラ」。
そう言っても差し支えないのではないでしょうか?
日本に自動販売機が普及した理由
image:Gigazine
日本になぜ自動販売機が普及したのかを自動販売機管理会社「八洋」に取材された記事から抜粋させていただきます。
日本にはなぜ自動販売機が多いのか?プロに聞いた5つの理由
- 日本は治安がいい
- 残業が多く忙しい日本の会社員には、すぐに購入できる自動販売機が便利
- 一般の人も自販機設置の営業マンになれる
- 自動販売機の管理システムが整っている
- ワンコインで気軽に買えた時代があった
出典:LIVE JAPAN
特に1番の理由は大きいのではないでしょうか。
海外では自動販売機を破壊する小銭泥棒が多いと聴きます。
お酒の自動販売機なんか置いたら翌日にはこじ開けられてそうです。
お酒を自動販売機で買える国って日本くらいじゃないでしょうか?
海外でも自動販売機はありますが、破壊されないよう屋内のみに設置していることが多いそうです。
3番はいわゆる、自宅の道路に面した敷地内に自動販売機を置けるというやつです。
申請さえ通れば置いてもらえるそうで、設置手数料として数万円も!ただし現在は飽和状態なので申請は通りづらいかもしれませんね。
自動販売機の台数は頭打ちに
image:Yahoo!ニュース
しかしそんな自動販売機の普及台数はここ数年頭打ちになっています。
以下は年別普及台数です。
前年比がどんどん低下していることがわかりますね。
その理由はこんなところが考えられそうです。
- 台数が多すぎて飽和状態になっている
- コンビニ、ドラッグストアーでも気軽に買える
- ドラッグストアーは金額が安く価格競争では勝てない
- 禁煙の流れで煙草の自動販売機が減っている
- お酒の自動販売機が減った
お酒や煙草の自動販売機は、未成年の飲酒や喫煙を防ぐ目的に業界団体が撤廃を進めた結果、激減したみたいです。
20年くらい前にはお酒もそこらじゅうで買えましたもんね。
でも高校生の飲酒の半数が自動販売機で買っていたという統計もあるのでそれは規制するしか無かったんでしょうね。
災害自動販売機
image:常総市
これだけ普及した自動販売機。
災害時に飲料が商品をもらえる「災害自動販売機」があることをご存知でしょうか?
災害救援自販機は普段は通常の自販機として使用しますが、災害等で停電になった際には、人的操作で自販機内の商品を搬出することができる自販機です。
また、緊急災害時における円滑な救援飲料の供給を目的に、当社が指定する物流拠点および災害救援自販機の在庫商品を提供する「災害時における飲料の提供協力に関する協定」を全国の地方自治体と締結しています。出典:DyDo
災害時には道路が寸断されて店舗に行けなくなることもあります。
また被害や停電で店舗も閉まってしまう場合もあります。
そんなとき、自宅のそばの自動販売機から商品を搬出し活用できるという仕組みがあります。
非常用電源に切り替えたり、ハンドル充電式になっていたりとダイドーだけでも方式は3通りあるようです。
こういう自動販売機が近所のどこに設置されているかを押さえておくだけでも災害対策のひとつになるかもしれませんね。
上記の画像のように「災害対応型自動販売機」と表示されているものが対応しているようです。
もし災害時自動販売機が近所になければ、むしろお願いしてでも設置して欲しいなんて、思ってしまいます。
みまもり自動販売機
image:ITmedia
自動販売機に防犯カメラを設置しはじめています。
以前から民間の自動販売機に取り付ける「防犯カメラ」はありましたが、これは警察が設置しているものです。
従来は自動販売の上部に設置されていることが多いんですが、それだと犯人が帽子を被っていると識別不能でした。
そこで、KIRINと警視庁が組んで、「みまもり自動販売機」という仕組みを導入しています。
みまもり自動販売機は商品サンプルに小型カメラを内蔵し、人の目線の高さでの映像取得が可能。カメラはキリンビバレッジバリューベンダーが独自に開発したもので、西新井警察署の助言をもとに画質や記録時間、映像提供までのスピードなど警察が求める仕様を満たしたという。記録した映像は西新井警察署が所有するため、キリンビバレッジベンダーは映像は閲覧できないとしている。
出典:ITmedia
こんな小さい穴からカメラで監視しているんですね。
目線の高さに設置できるので、ばっちり顔が撮れるというわけです。
このカメラの映像は警察でダイレクトに確認できるので、犯人の行動を監視するのに一役買いそうです。
image:WBS
2018年内に足立区内に設置していく予定のようです。
そこで実験し実用性が確認できれば、徐々に拡大していくのかもしれませんね。
KIRINも他社との差別化になるし、映像が悪用されることも無く防犯に貢献できるのであれば良い仕組みではないでしょうか。
レトロ自販機
もはやここで言うまでもないですが、レトロ自動販売機というカテゴリーさえ存在しています
トーストサンド自販機。
いまだ稼働しているのが不思議なほどです。
image:懐かし自販機細心稼働状況&完全リスト
ハンバーガー自販機。
提供するハンバーガーはチーズバーガーのみ、製造工場も変わったりと変遷はあれど、細々と生き延びている自販機です。
image:懐かし自販機細心稼働状況&完全リスト
他にも「うどん」「弁当」「乾電池」など様々なレトロ自販機があります。
こうした自販機は、都会より地方に多く残されているのも特徴です。
近隣にお店が無く、なかなか食べられないものを自販機で提供できる。
そう思ったかつての日本人は、こうした「まさかのものを食べられる自販機」を作りました。
製造を始めたのは、「そこにニーズがあって儲かるから」という想いだけでしょうか?
そうではないはず。
人出を使わず販売できる自販機というものの未来を感じたからこそ、メーカは夢を見たのかもしれません。
その当時はまさか、こんなにもこんなにも流通もコンビニも繁栄するなんて思いも寄らなかったでしょうからね。
もしその未来を知っていたら、今でいうところの「レトロ自販機」というカテゴリーは存在すらしていなかったかもしれません。
そしてよもや、「レトロ自販機」と言われるようになり、まるで文化財のようにあがめられる存在になろうとも思ってもみなかったことでしょう。
次世代自動販売機
image:Gigazine
主に駅ホームで頻繁に見かけるのがこの「次世代自動販売機」。
大画面タッチパネルで欲しい商品をタッチすると買うことができます。
特徴はタッチパネルにすることでサンプルを入れ替える必要が無いことです。
新商品に入れ替えるたびにサンプルも交換する稼働がなくなり、通信で自動的に表示を変えることができます。
また、センサーで購入者の年代や性別を判定して、購入者に合わせたおすすめの商品を表示することも可能になっています。
これはまさに未来を感じるマシーンですね。
また災害自動販売機としても活躍できるようになっています。
まとめ
世界でも類を見ないほどに普及した自販機、災害用に対策がされるなど新たな試みをされていますが、かつては煙草やお酒だけではなく、そこにもっともっと夢を抱けた「夢のマシーン」だったんです。
なんでも買える自販機、という「夢のマシーン」というカテゴリーから、防犯や災害対策といった全国に400万台強もあるずば抜けた「インフラ」として活躍の場を変えていっています。
そして次世代自動販売機という新たな「夢のマシーン」へと進化。
人気やトレンドには周期があって、また巡ってくることが往々にしてあるものです。
自販機で「なんでも買える」の最新トレンドは「弁当」です。
レトロ自販機でも「弁当」が買えるものがありましたが、またもや時代が回帰し「弁当」が買えるようになっています。
次回は「弁当」に着目していきます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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あらいやオートコーナーのレトロ弁当自販機からランチ難民を救うぐるなび宅弁へバトンタッチ。サントリー自販機のお茶割引を付けて四方良しのビジネス。
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