孟宏偉氏が総裁をしていたインターポール
image:モーニングショーより
インターポール総裁をしていた中国人の孟宏偉氏。
突如消息不明となり、中国外務省の報道官は2018年10月8日になって、孟氏が賄賂を受け取った疑惑で拘束、調査中であることを認めました。
既にインターポールは孟宏偉氏の辞表を受理している模様です。
このインターポール、日本人にとっては『ルパン三世』の銭形警部が所属していた国際警察だという印象が強いでしょう。
よく「インターポールの銭形だ」と言って、犯行現場にずかずかと入っていく姿が描写されていましたね。
ではこのインターポールとはどういった組織なのでしょうか?
また、日本人のインターポール重鎮・兼元俊徳氏、中谷昇氏とはいったいどういった人物なのでしょうか?
インターポールとは?
image:モーニングショーより
正式名称は国際刑事警察機構(ICPO)です。
通称インターポールと呼ばれています。
1956年の創設され、本部はフランスのリヨンにあります。
日本を含め192の国や地域が加盟している、世界最大の警察機関です。
インターポールの銭形だ
というセリフとともに、ルパン三世の銭形警部が手錠を振り回しながらルパンを追いかける姿が目に浮かびますが、これは架空の設定です。
お仕事はというと、
- 世界の警察の連携
- 犯罪情報の共有
- 捜査技術の進展
が主たる目的の組織ですので、残念ながら逮捕権がありません。
むしろ事務的な仕事がほとんどで、当然わっぱを持ち歩く権力などありません。
本部では以下のような感じで、デスクに向かってお仕事をされているようです。
銭形警部のような現場突入タイプの人材はい無さそうですね。
image:モーニングショーより
実は身近だったインターポール
image:Twitter
インターポールのデータベースは、実は思わぬ身近なところに繋がっています。
空港で国外に渡航する際、出入国審査を受けると思います。
そこで手渡したパスポートを職員が通す機械が、インターポールのデータベースに接続されているそうです。
パスポートを機会に通すことで、指名手配犯か、偽造パスポートではないか、といったことを瞬時に判断できるようになっているそうです。
他にも国際的な犯罪グループなどが日本で犯罪を犯した際に、国外逃亡した犯人の逮捕に非常に貢献しています。
日本人も大活躍している
image:モーニングショーより
銭形警部のようなお仕事がないからといって悲嘆してはいけません。
日本人もインターポールで大活躍しています。
アジア人で初めてインターポール総裁に就任したのは兼元俊徳氏です。
警察庁のキャリア官僚から総裁に専任されました。
image:内閣官房
また、2015年にインターポール内にサイバー犯罪専門の部署「IGGI」が創設された際、初代総局長には警察庁出身の中谷昇氏が抜擢されています。
中谷昇氏は、インターポールのサイバー部門をゼロから作り上げた立役者です。
image:現代ビジネス
まとめ
インターポールは国家間の犯罪情報を繋ぎ、円滑に解決するだけではなく、犯罪を未然に防ぐことにも貢献している組織なんですね。
日本は世界でも屈指の犯罪が少ない国と言われていますので、その技術がインターポールにも活かされていることでしょう。
日夜警察が訓練に汗を流し、取締り、防犯してくれているということを忘れてはいけないと改めて痛感する次第です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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