現代新国語辞典の最新版は読んでみるべし！
image：Amazon
「現代新国語辞典 第六版」で新たに追加された言葉はまさに現代を象徴するようなぶっとんだ言葉のチョイスで話題になっています。
エゴサーチ、スクショ、草なんて言葉の意味は分かりますか？
カセットデッキやコギャルなどは残れたのでしょうか？
追加された言葉
追加された新語からいくつか抜粋してみましょう。
- 寝落ち
- ゆでがえる
- フェイクニュース
- インフルエンサー
- シンギュラリティ
次はネットからの新語です。
ネットから、というところがポイントです。
草とか沼と聞いて自然の方を想像しているようではいけませんよ！
- ググる
- バズル
- ポチる
- エゴサーチ
- スクショ
- 草
- 沼
さて、これらの新語たち。
あなたは全部意味を言えますか？
ここからは正解と解説を書いていきますね。
寝落ち
電話やネットゲームの途中で寝てしまった際に使う言葉ですね。
居酒屋で一人だけ寝てしまうひとにも使いますよね。
ゆでがえる
ぬるま湯に浸かってしまい組織に慣れ過ぎているひとを指します。
組織に染まる、飼いならされていると言い換えられますね。
フェイクニュース
偽情報。
マスメディアの偏向報道についてもフェイクニュースと言ったりしますよね。
トランプ大統領が自身に対する批判的な記事に対して発言しているのを聴いたひとは多いのでは？
インフルエンサー
影響力が強いひとを指します。
特にSNSで拡散されやすく発言が一気に広められる人物を指すことが多いですね。
インフルエンサーはその影響力で商品の宣伝のお仕事をもらったりしています。
シンギュラリティ
技術的特異点です。
人工知能が発達し、人間の知性を超えることによって、人間の生活に大きな変化が起こるという概念を指します。 シンギュラリティという概念は、人工知能の権威であるレイ・カーツワイル博士により提唱された「未来予測の概念」でもあります。
出典：BizHINT
ググる
Googleで検索すること。
一般的なことを質問した新入社員が先輩から「そのくらい自分でググっとけ」なんて言われたりしているかも？
バズる
話題になること、評判になることですね。
英語の「buzz（バズ）」＝噂・評判から来ている言葉です。
特にネット、SNSで沢山検索されたり、拡散された話題を指すことが多いようです。
ポチる
ネットショッピングで購入することです。
特に衝動買いした時に「ポチっちゃった！」のように使うとお茶目な言い訳ができるのかも？
エゴサーチ
自分自身の名前をネット検索することです。
一般人ではなく、芸能人などの有名人が世間の評価を気にして検索する際に使うことが多いですね。
スクショ
スクリーンショット。
パソコンやスマートフォンに内蔵されている画面の写真を撮影する機能のことですね。
草
「笑う」という感情を表現する時に使います。
ネットには面白いと感じた時にwarauの頭文字「w」を文章に付ける文化があり、とても面白い場合は「www」のように連続して使い表現します。
これがまるで雑草が生えているかのように見えることから、草と言われるようになっていきました。
徐々に「林」「もはや森」などと派生して使うひともいるようです。
沼
ハマること、没頭することです。
アイドル、趣味、食べ物などに対して使うことが多いように思います。
どうでしたか？
いくつ正解できたでしょうか。
この程度はまだまだ序の口です。
読んでみるととっても面白かったので、是非「現代新国語辞典 第六版」読んでみてくださいね。
以下でAmazonから購入できるので、のぞいてみてください。
三省堂現代新国語辞典 第六版 単行本 – 2018/10/17
削除された言葉
毎度のことですが追加された言葉があれば、削除された言葉もあります。
カセットデッキ
カセットテープでの録音、再生装置のことです。
平成世代はもはや見たこともないというひとがほとんどかもしれませんね。
「ダブルラジカセでラジオ録音してダビングしてオリジナルテープを作ってウォークマンで聴いてた」って聞いて何をしていたか分かりますか？
まだカセットデッキ、電気屋さんに売ってるんですけどね…
使われ無くなれば辞書からは消えてしまう運命なのですね。
コギャル
高校生ギャル。
流行のファッションや言葉づかいをする女子高校生などをさします。
確かにもうコギャルって死語ですよね。
今使ったら恥ずかしいかも。
ルーズソックス
特に女子高校生がたるませて履く、白い靴下のことです。
ほぼすべての女子高校生が履いていたと言っても過言ではないのでは。
絶滅するとは思いませんでした。
でもファッションは巡るので、思わぬところから再ブレークする可能性は秘めていると思います。
ネットの反応は？
Amazonのレビューから。
やっぱりぶっとんでるという評価のようです。
5つ星のうち4.0高校生向けらしからぬぶっ飛んだ辞書
2018年10月18日
既存の語に新しい語義が多く加えられていてびっくり。「爆死」「誤爆」「反則」「マウント」は類書初。
ネットスラングの「草」や、「ググる」「orz」「バズる」「沼（趣味）」「JK（女子高生）」「FF（ツイッター）」なども追加されたのが意外や意外。
万人受けすること間違いなし。
欲を言えばもう少し新語の数を増やしてほしい(『マイナンバー』『ツンデレ』『ゆるキャラ』『どや顔』など)のと、巻末に記号一覧を加えて、記号の用法を解説してほしい。【せっかくなのでまじめな内容も追記】
「ら抜き言葉」は、解説がさらに詳しくなり、話し言葉としては許容されることが書いてあった。学年別漢字の小中高の音訓割り振りも最新の内容が反映された。ただし、「媛・岐・滋・阪」の4字で、これらの字を含んだ都道府県名は小学4年で学習するが、音読みは中学校で学習することになる。本書ではそれらの漢字の音読みに（小4）と書いてあるが、それは間違いで、正しくは（中）なので注意したい。出典：Amazon
「ｗ」の使い方について
以前、会社のメールで「ｗ」を使うべきか否かで議論をしたことがあります。
「！」はどうするかという議論が先にあったんですが、それは臨機応変でということになりました。
クライアント向けではあり得ませんが、エンドユーザへの挨拶や感謝の気持ちを表現するには有効だったりします。
（それでもTPOは大事ですが！）
しかし「ｗ」はどうでしょう？
言葉は相手があってのものなので、相手に意図が伝わるかが大事です。
「！」はビックリマークとすぐに分かりますが、「ｗ」を付けたメールは相手をかえって不快にさせる場合があります。
例えばこんな文章だったらどうでしょう。
先日はありがとうございました！いただいたアイデア、持ち帰ったところ期待通り、企画会議で大爆笑でしたｗ
これは爆笑という言葉とセットなので、ポジティブな感情が伝わりやすいです。
次にこんな文章だったらどうでしょう。
この間つけていた新しいネクタイ、良い柄だったと思いますよｗ
これだと、受け取り手がネクタイの柄にちょっとでも自信が無かったとしたらどうでしょう。
馬鹿にされたと不快に感じてしまうかもしれませんよね。
またそもそも「ｗ」の使い方を知らない人だったら、なんでダブリューを付けたんだ？となってしまいます。
結局「ｗ」は臨機応変では使えないため社内・社外を問わず禁止ということになりました。
こうしたネット特有の言葉は、本来ある言葉を縮めたり変化させて、文章で伝わらない感情を表すために生まれてきたものです。
その為、時には顔の見えない相手を傷つけていることもあるということにも気をつけたいですよね。
まとめ
image：モーニングショーより
テレビ朝日の玉川徹氏はエゴサーチしないそうです。
理由は「すると嫌になっちゃうから」だそうです。
羽鳥アナは「やるなら “玉川さん” なら優しいかも」とフォローしていました。
試しに「玉川徹さん」でググってみましたが、１ページめから残念だったとお伝えしなければならない惨状でした。。
ネットは人を繋ぎもすれば、人を傷つける道具でもありますから、なるべくポジティブに使っていけたらいいですね。
三省堂現代新国語辞典 第六版 単行本 – 2018/10/17
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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