何が人気局アナだ
局アナはタレントじゃないっつうの
そんな昔かたぎの声も聴こえてきそうですが、そうも言っていられません。
フリーランス時代に突入し、アナウンサーはかつてないくらいにタレントとしての能力も要求されています。
フリーのアナウンサーが局アナ以上に人気ものになっている現実があります。
フリーゆえに縛られるものなくバラエティで恥をさらし、プライベートをさらし、局をまたがって出演し人気を勝ち得ていきます。
テレビ局は視聴率をとるために人気のフリーアナウンサーを採用し、局アナを育てる場が減ってしまうという矛盾。
視聴率低迷にあえぎ、人気アナウンサーの減少にあえいでいるのがフジテレビです。
この記事では以下のような内容で書いていきますね。
- 凋落したフジテレビ
- フジテレビの採用試験を落ちてからブレイクしたアナウンサー
- セントフォースの破壊力
- 「〇〇パン」の歴史にみる「スターが長くいられない会社」
- 視聴率地獄から抜け出られないフジテレビ
凋落したフジテレビ
image:フジテレビ
昨年12月にオリコンが発表した「好きな女性アナウンサーランキング」において、NHKと民放キー局の中で、唯一TOP10入りする女子アナを輩出できなかったフジテレビ。
出典:週プレNEWS
そうなんですね。
かつて女子アナの王国を築いていたはずのフジテレビがここまで凋落してしまったという現実。
これが今のフジテレビの現実の一端をよく表しているのかもしれません。
週プレNEWSでも伝えていますが、加藤綾子さんが退社するまでに人気アナウンサーを育てられなかったようです。
育てられなかったのは現役のプロデュースが成功していないのも理由ですが、もう一つの要素として
ダイヤの原石を拾いそびれてきたのでは?
という視点があります。
そのダイヤの原石を拾う仕事とは、つまりアナウンサー採用試験です。
次項ではフジテレビの採用試験を落ちてからブレイクした女子アナウンサーをみていきましょう。
フジテレビの採用試験を落ちてからブレイクしたアナウンサー
ずばり「フジテレビが悔しがっているはず」の人気アナウンサーチョイスです。
他のキー局も同時に採用試験を受けている場合もありますが、特にフジテレビを落とされてから人気になった女性アナウンサーに限定して調べてみました。
皆藤愛子さん
image:セントフォース
image:Amazon
1984年1月25日生まれ。
セントフォース所属のフリーアナウンサーです。
学生時代からセントフオースに所属しフリーアナウンサーとして2004年に「めざましテレビ」の4代目お天気お姉さんに抜擢されました。
しかしその後、フジテレビ採用面接には落ちてしまっています。
2013年からフジテレビ以外の番組にも出演するようになり、2015年に10年務めた「めざましテレビ」を卒業しています。
長野美郷さん
image:セントフォース
image:Amazon
1986年11月27日生まれ。
セントフォース所属のフリーアナウンサーです。
上智大学出身、2006年度のミスソフィアの実績があります。
フジとNHKを受けるも不採用になっています。
2009年から「めざましテレビ」の5代目お天気お姉さんを務め2014年で卒業。
川田裕美さん
image:セントフォース
image:Amazon
1983年6月22日生まれ。
セントフォース所属のフリーアナウンサーです。
元読売テレビアナウンサー。
フジテレビを含むキー局の受験で全滅し、読売テレビ(日テレ系列)に入社しました。
関西ローカル時代から出演していた「ミヤネ屋」に、2011年からレギュラー出演し実力をつけ人気を獲得していきました。
2015年にフリー転向してから「ぐるナイ」など人気番組に多数出演。
特に運動音痴としてアメトークに出演し一気にお茶の間に浸透していきましたよね。
新井恵理那さん
image:セントフォース
image:Amazon
1989年12月22日生まれ。
セントフォース所属のフリーアナウンサーです。
2009年度ミス青山学院大学グランプリの実績。
2018年ごろから人気に火がついてブレイクしました。
2019年1月27日の日本テレビ系「誰だって波乱爆笑」に出演し、フジテレビの採用面接に落ちた過去について話してくれました。
面接で得意の「ウグイスの鳴き真似」を披露したのに落とされて、不合格になったのはそのせいだと落ち込んだそうです。
帰国子女のアナウンサーにありがちな天然キャラが、可愛いだけじゃないと人気を押し上げているんですね。
もうお気づきだと思いますが、この4人の共通点について次項で書いていきましょう。
セントフォースの破壊力
image:セントフォース
4人のフリーアナウンサーを見比べてみると共通点がみつかりますね。
- 2人はフジテレビ「めざましテレビ」のお天気お姉さん出身
- セントフォース所属
皆藤愛子さんと長野美郷さんは「めざましテレビ」のお天気お姉さんからスタートしていますが、フジテレビの局アナにはなれませんでした。
皆藤愛子さんは先にお天気お姉さんをしていたにも関わらず落とされているみたいです。
どちらも優秀だけど局アナとして雇うには「何かが足りない」。
フリーランスとして雇ったほうが業務委託で責任も少ない。
というのはありそうですね。
そして4人の重大な共通点は、セントフォース所属ということです。
セントフォースというのは芸能事務所ですが、特にフリーアナウンサーや、キャスター、リポーターなどが所属していることで有名です。
セントフォースに所属しているこの4人がいずれも人気になっていて、4人とも現役であることを考えると、セントフォースの営業力、売り出し方がとても上手なのだろうと思います。
それでもどうしてセントフォースばかりがこんなに売れるの?とも思います。
今ではテレビ局と需要と供給の蜜月関係があって使ってもらいやすい状況にあるというのは容易に察することができますが、元々セントフォースがダイヤの原石の発掘が上手だというのも特筆すべきなのかもしれません。
セントフォース在籍タレントが、フリーアナウンサーになるまでの経路として目立つものを調べてみると、おおまかにはこんな感じです。
- ミス〇〇になった学生にセントフォースから声掛けして所属、フリーアナウンサーになる。
- 地方局で人気になりフリー転向する際にセントフォース所属。
- キー局の採用面接で落ちてセントフォース所属しフリーアナになる。
こうして整理してみると、ダイヤの原石ってそこらへんに転がっているわけではなくて、あるべき場所で早く採掘する必要があるんだな…と当たり前のことに今さらのように納得。
今ではセントフォースが有名になったから、ダイヤの原石から寄ってきてくれます。
「〇〇パン」の歴史にみる「スターが長くいられない会社」
2000年代に入ってからのフジテレビといえば「〇〇パン」のニックネームでの売り出しが有名ですよね。
新人女子アナに経験を積ませるために始まった深夜番組です。
同期のアナウンサーもいる中で「〇〇パン」に出演できる女子アナは、未来のフジテレビを背負って立つアナウンサーという位置づけのはずです。
過去にはこれだけの「〇〇パン」がいました。
2000年からチノパン(千野志麻)
2001年からアヤパン(高島彩)
2007年からショーパン(生野陽子)
2008年からカトパン(加藤綾子)
2009年からミオパン(松村未央)
2010年からヤマザキパン(山崎夕貴)
2012年からミタパン(三田友梨佳)
2013年からミカパン(三上真奈)
2014年からユミパン(永島優美)
2017年からクジパン(久慈暁子)
出典:Wikipedia
彼女たちはいずれも将来を背負って立つはずの「期待の星」ですが、特に名前が売れた千野志麻さん、高島彩さん、加藤綾子さんはそれぞれフジテレビを退社してしまっています。
以下はそれぞれの退社年とおおまかな在籍年です。
千野志麻 2005年12月退社(在籍5年)
高島彩2010年12月退社(在籍10年)
加藤綾子2016年4月退社(在籍8年)
千野志麻さんは結婚をきっかけに退社していますがその後フリー転向しています。
高島彩さん、加藤綾子さんは退社後すぐにフリー転向しています。
人気者になるまで育て上げて、5年から10年で全員辞めてしまうのはフジテレビにとってはツライところですね。
本当なら、これからキャスター転向でもなんでもして稼ぎ頭に育って欲しいところのはずです。
安定は得られずともうまくいけば局アナより稼げるし、他局にも出演でき仕事の幅も広がるということでフリーランスになる流れがあるのはフジテレビに関わらず言えることです。
その流れの中でもフジテレビは特に第一線の人気アナウンサーの流出が目立つような気がしますね。
2019年現在、上の3人以外の「〇〇パン」経験者で最も売れたアナウンサーといえば山崎夕貴さんですね。
ヤマザキパンというネーミングのキャッチーさは衝撃的でした。
山崎夕貴さんといえば、お笑い芸人のおばたのお兄さんとの結婚が強烈な印象を与えました。
多くのアナウンサーがそのキャリアと人脈を活かして有名人や成功者と結婚していく中で、まさかの「売れたとは言えないお笑い芸人」と結婚するという “朗らかさ” が、彼女の最大の魅力になっているはずですね。
上のインスタの動画は何よ?と思った方、これはおばたのお兄さんがインスタに投稿している、山崎夕貴さんのボヘミアンなダンスです。
フジテレビ社員のアナウンサーがこれを出しても許されるというのは、フジテレビの山崎アナに対する期待が高い証拠かもしれません。
ワイドナショーなど人気番組にも多数出演し、もしかしたら山崎夕貴さんがフジテレビの星、なのかもしれませんね。
視聴率地獄から抜け出られないフジテレビ
出典:東洋経済オンライン
セントフォース所属のフリーアナウンサーが引っ張りだこになるきっかけは吉田恵さんです。
image:セントフォース
吉田恵さんは1999年に「めざましテレビ」の2代目お天気おねいさんでテレビデビュー。
3年間出演した後に卒業、以降はアナウンサーからキャスターにシフトしています。
まさかの、めざましテレビのお天気お姉さんはセントフォース出身者だらけでした。
吉田恵さんが人気になったことでセントフォースから出すのが定番になったのかもしれませんが、フジテレビの怠慢な印象もちょっとあります。
積極的に人気コーナーを局アナに任せる気概を持てなくなって、逃げ腰になっていないのかな?
目先の視聴率ばかり追っていると育つものも育たないし、フリーランスばかりがブレイクする流れは止まりませんよね。
だから辞めてしまうのかどうかは分かりませんが、原因の一端のような気がしなくも無いです。
「この会社は局アナを大事にしてくれているのかな?」
って思われてそう。
ダイヤの原石が局アナの採用試験を受けることなく初めからフリーランスを目指すようになっていくことは、セントフォースの「原石の拾い方」からすると無さそうな気がします。
初めから無名過ぎるひとを雇い入れていくリスクを避けているからです。
フジテレビの最終選考までいったひとはそうそう見つからないし、既に磨けば光る原石だって気づいているんですよね。
フジテレビはしっかりダイヤの原石を採用する機会をものにして、責任もって育て上げて、これが一番大事なんですが長くいても楽しくて居たいと思える会社にしたら、自然と視聴率も上がってくると思うんだけどなぁ。
その時はきっと社員全員がもっとキラキラして仕事してると思う。
たぶんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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