ヒアリの死亡例あり。住宅街で発見されれば最悪に。全国68の港湾調査が実施。環境省が提示する見分け方と対処法を知っておき刺されたら医療機関へ。

ヒアリの死亡例あり。住宅街で発見されれば最悪に。全国68の港湾調査が実施。環境省が提示する見分け方と対処法を知っておき刺されたら医療機関へ。

ヒアリの全国港湾調査が開始

 

出典:ハーバービジネスオンライン

 

ヒアリが初めて日本の港湾で確認されたのが2017年6月。

当時ニュースで大きく報じられました。

特に中国、台湾からのコンテナに紛れ込んでいるようで、環境省と国土交通省では2か国のコンテナ航路をもつ68港湾で調査を行ってきました。

2017年の8月から11月にかけ、3回に分けて実施。

冬季にも侵入の恐れがあるため、2018年の2月に主要11港湾を調査しました。

 

 

2018年7月1日から、第2回めの全国調査を開始します。

同様に68港湾が対象となります。

こちらが環境省で開示している対象港湾位置図です。

 

出典:環境省

 

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これまでの確認事例

 

出典:環境省

 

2017年6月に初めて国内で確認されてから、12都道府県で27事例ありました。

2018年6月15日、大阪港に入港したコンテナ船から荷揚げされたコンテナ内よりヒアリ30匹を発見しました。

中国の厦門(アモイ)港を出港し、大阪港で陸揚げされたコンテナより発見されたものです。

これで28事例となっています。

発見場所はこの赤丸の付近です。

出典:環境省

 

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2018年6月16日に、大阪港の別のエリアでも発見されています。

中国の蛇口港を出港し、香港港を経由後、大阪港で陸揚げされ、陸路で岸和田市の事業者敷地に搬入されたコンテナ内において発見されたものです。

これで29事例となっています。

発見場所はこの赤丸の付近です。

出典:環境省

 

いずれも港湾から住宅街に抜け出してはいないと思われますが、万が一住宅街で発見をした場合は、環境省より以下のように指示がされています。

 

ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」をご利用ください。

・受付曜日:月、水、金、土、日、祝(ただし、12月29日~1月3日を除く)

・受付日時:午前9時から午後5時

・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110

ヒアリの特徴などについては下記を参照してください。

「特定外来生物ヒアリに関する情報」

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant.html

 なお、ヒアリの人体への影響については、過去のアメリカでの死者数を日本のスズメバチなどのハチ類のそれと比べても少ない数です。一方で、定着後に生態系や産業、生活環境に与える影響は甚大と予想されることから、初期発見と初期防除が重要です。

 

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ヒアリとは?

 

出典:環境省 気をつけて!危険な外来生物

 

生態:生息地など

・公園や農耕地などやや開けた場所に営巣する。
・食性は雑食性で、節足動物、トカゲなどの小型脊椎動物、甘露、樹液、花蜜、種子など
・極めて攻撃的で、節足動物のほか爬虫類、小型哺乳類をも集団で攻撃し、捕食することで知られる。

形態:大きさや特徴

・体長2~6mm
・主に赤茶色
・体色は赤褐色、腹部が暗色

 

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健康被害

刺されると、アルカロイド系の毒によって非常に激しい痛みを覚え、水疱状すいほうじょうに腫れる。

毒に対するアレルギー反応(アナフィラキシーショック)を引き起こす場合があり、北米だけでも年間で1500件(本種を含めた“fire ant”全体の件数)近く起こっている。

被害を受けた場合の対処法

○刺された直後の対処
・20~30分程度、安静にし、体調の変化がないか注意
・症状が悪化しない場合には、ゆっくりと病院を受診

○症状が悪化する場合
・一番近い病院を受診する(救急受け入れのある病院が望ましい。)。
・「アリに刺されたこと」「アナフィラキシーの可能性があること」を伝え、すぐに治療してもらう。

 

特徴を頭の片隅に入れておくだけでも気づきになると思います。

環境省が告知している以下の見分け方をご覧ください。

 

出典:環境省

 

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まとめ

 

出典:兵庫県立 人と自然の博物館

 

体長2~6mmと小さいため、気づかずに住宅街へ侵入してしまっている可能性は「ゼロ」とは言い切れません。

ヒアリは日本の在来種のアリと目視では区別しにくいため、もしそれらしい個体を見つけた場合はその場で殺処分するか、ヒアリ相談ダイアル(0570-046-110)まで連絡をしてください。

環境省は以前、「死亡例が100例ある」という記述をパンフレットから削除したことがありますが、他の情報を調べていくと南米やアメリカ合衆国などではヒアリに襲われて死亡した事例が報告されていました。

大群で襲われた際のリスクのようですが、港湾で数百匹が発見されたという事例もあり、住宅街に侵入してしまう可能性は捨てきれません。

そうなれば豊富なエサと、恵まれた育成環境により一気に増殖してしまう恐れがあります。

もしそれらしきアリを見つけた際は、冷静に対処をすることを心がけてください。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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