土砂崩れから住民を救った巡査長
image:モーニングショー(以下同)
2018年7月16日 修正
コメントで警察2人を含む3人が行方不明、7人が救助とご指摘がありました。当ブログが参考とした情報は16日朝の「モーニングショー」でしたが、16日夕方配信の読売テレビニュースでご指摘の状況と判明いたしましたので、こちらを正しい情報を判断し、記事を修正いたしました。
参考:読売テレビニュース
広島県安芸区矢野町も大きな被害を出しました。
2018年7月6日の夜。
豪雨と河川氾濫で道が寸断される矢野町から徒歩15分の場所。
そこでは大きな土砂崩れがあり、通行できず立往生をした住民が救助を求めていました。
ちょうどそこに、1台の車で帰宅途中の2人の警察官が通りかかりました。
山崎賢弘さん 29歳
晋川尚人さん 28歳
土砂災害で自動車は立往生。
2人はからくも自動車から脱出しました。
普通なら、さらなる土砂崩れや2次災害の危険性が高く、一刻も早くその場から立ち去り安全なところに避難する局面です。
そうした危険性をよく学んでいた警察官だからこそ余計に分かっていたはず。
しかし2人の若い警察官は、そこで逃げ出すことなく同じく土砂崩れで立往生していた7人の一般人を避難させようと誘導を行いました。
だが残酷にも、7人を逃がした後に再び起きた土砂崩れに巻き込まれ、1人の一般人を含む3人が行方不明になりました。
72時間の壁を越えて我が子を探すお父様
2018年7月12日の炎天下。
晋川尚人巡査長のお父様は土砂崩れに巻き込まれ崖から転落したと思われる我が子を探し、捜索を続けられていました。
晋川芳宏さん 54歳。
上から転落して流されて一番最初にひっかかるのはここなんですよ
プロの方から聞いても一番確率が高いということで重点的にここをやっている
このように語る芳宏さん。
スコップの手を動かします。
現場では他にも行方不明の方、また同僚の山崎賢弘さんも行方不明の中、我が子のために涙を見せたり、動揺しているわけにもいかない。
「プロの方から聞いても」という言葉に、現地の厳しさを痛感させられます。
こうした災害時、普通なら大勢で専門家の意見を取り入れながら一刻も早く救助活動を行います。
そうすることで助かる可能性もあるからです。
しかし、アドバイスだけは受けられますが警察も専門家も手が足らず、捜索は家族やボランティアの手を借りて行うしかないという過酷な現場です。
とにかく可能性の高い場所の土砂を重点的に掘り起こし、大破した多数の自動車をどけ、我が子の姿を探します。
こうしたときの生存確率は72時間の壁と言われています。
72時間、つまり3日間を越えると一気に生存確率は下がります。
晋川尚人巡査長が被災してから6日が経過しています。
もし土砂に埋まっているとしたら生命は無いどころか、遺体もかなり傷んでしまうでしょう。
もしもっと早く捜してあげられていたら助かったかもしれない…
そのような悲しみ、怒り、絶望がこみ上げて来ているかもしれません。
父の悲痛な想いが伝わってきて胸が苦しくなりました。
当時2人が乗っていたと思われる自動車。
無残にも大破しています。
お父様は我が子に生きていて欲しかったでしょう。
しかし同時に、他の住民を誘導し7人もの人命を救った我が子を見つけて、抱きしめて褒めたたえてあげたいことでしょう。
立派だったな、よくやったなと。
日にちが経っているんでもう最悪でもなにか一部でも
なんでもいいからどういう形でもいいから
何かないかなと頑張って捜しています
とにかく少しでも姿が我が子と認識できるうちに見つけてあげたい。
泣き言もはばかられる被災地で絞り出される父親の言葉。
お父様の目が少し潤んでいたように感じました。
関連記事を紹介させていただきます。
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助かったのは7名です。
今も警察官のお二人を含めた3人が行方不明です。
ご指摘ありがとうございます。16日朝の「モーニングショー」の情報を参考としておりましたが、16日夕方の最新情報でご指摘の通りであることが判明しましたので、修正をいたしました。