ホリエモンが学校を開校
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実業家 堀江貴文氏(45歳)が、学校を作ります。
その名も「ゼロ高等学院(通称:ゼロ高)」
10月開校予定です。
これまで人がやらないことをやってきたホリエモン氏。
学校を作ると構想をはじめて、記者会見までなんとわずか半年間だったとか。
2月に沖縄で「ホリエモン祭り」と題するイベントを開催した際に、JリーグクラブのFC琉球が通信制高校「FC琉球高等学院」を4月に設立することを知った堀江氏。その際に、既存の通信制高校と提携して立ち上げる形があると聞き、ゼロ高の設立を決めたと振り返る。
出典:cnet japan
「学校ってこんなやり方あるんだ」って思った瞬間に動き出したという感じですね。
ライブドアの時代にメディア買収、最近ではロケット打ち上げと、イマイチ成功事例には至っていない印象がありますが、ここにきて教育業界に風穴を開けようとしています。
「これからの時代、座学より行動だ」が理念
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2018年7月26日、東京都内で記者会見を開き、開校に関する説明を行いました。
その志は「学校教育を壊す(ディスラプトし再構築する)」。
教育方針は「大切なことは自分でわかっていくしかない」。
これまでの学校教育は、決められたカリキュラムに従った「詰め込み学習」と言われてきました。
それに対抗するのが堀江貴文氏の学校なのでしょう。
AI・ロボット時代になるじゃないですか
中等から高等教育ぐらいの改革って待ったなしだと思っている
このように語る堀江貴文氏。
確かに、日本の科学技術は世界では水準が落ちてきてしまっているのが実情。
世界の潮流に付いていける人材を育成するというのは正しい目線だと思います。
必要とされる人を作るのが主目的
最先端の学びや気づき、きっかけを柔軟なうちに届けたい
日本でもこうした技術に対して常にアンテナを張り、自ら学んでいく姿勢が、これまで以上に問われてくる時代になってきています。
社会に出ても、企業の言われるがままに動く手ゴマより、自ら考え収益を生み出せる人材を欲する傾向が強くなってきています。
仕事がグローバルになればなるほど、そうした人材を要求するようになるでしょう。
その為には、早い段階で自分が最もやりたい仕事にフォーカスした教育を行っていくべき、という考えには賛同できるものがあります。
ゼロ高等学院とは
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SNS education株式会社が運営します。
この会社はゼロ高等学院の設立を目的とした企業です。
社長は内藤賢司氏。
校舎は無いようです。
生徒はさまざまな「プロジェクト」に参加することで、実技を学んでいける体制とするようです。
堀江貴文氏が持っている人脈を駆使して第一線で活躍するプロフェッショナルを講師につける用意をしています。
以下は学べる仕事、関われるプロジェクトの一例です。
- 宇宙ロケットの開発・発射
- 和牛の生産・販売
- 寿司職人になるための技術や経営
- ファッション
- エンジニアリング
- 静岡県での村づくり
- 全国でシェアオフィス作り
一見すると色々な専門学校をひとつに集めたような印象を受けましたが、村づくりや全国でのオフィスづくりのような、過疎化対策にも関わっていくというところが、現実の社会問題さえも見据えた「やるべき仕事」を見つけていくというスタンスを感じさせます。
内藤社長はこのように語ります。
選択肢を知ることができない世界、未来を諦めなければならない世界を解決したい
多くの選択肢を知って、仲間と共にその選択肢から選んで行動し、学び、成功するまで失敗できるような環境にしたい
ここで強調された「選択肢」という言葉も、この学校のキーワードになりそうです。
「詰め込み学習」で自分で道を選ばずに気が付いたら会社に入っていたという人間を増やすのではなく、子供のころから人生には「選択肢」があるんだということを、大人が身をもって教えてあげること。
実は僕も、ゼロ高に限らず、この選択肢を教えてあげると言うことが、子供の教育にとって最も大事なことなのではないのかと思っています。
その点で、この言葉には非常に腹落ちするものがありました。
しかし、何か一つの勉強を3年間続けないといけないのでしょうか?
堀江貴文氏はこのように方針を語ります。
寿司を作ってみて、センスがないなと思ったら
ロケットエンジンを作ってみよう
とすぐにコースを変えられる
開発の現場にもすぐ行けるから
センスが良ければ、そのまま雇われることだってある
つまり、3年間の間にどんどんやりたい事を変更していけるという事のようです。
「あ、俺やっぱ寿司職人やりたい」と思いったったら直ぐに路線変更。
これもまた、この学校が選択肢がいくらでもあるということを示したいという姿勢が現れていますね。
しかしながら、ゼロ高は学校教育法上の「高等学校」ではありません。
そのまま卒業しても、高校卒業資格を得られません。
その問題を解決するため、広域通信制高校である「鹿島山北高等学校(神奈川県)」と提携しており、鹿島山北高等学校にも同時に入学する体裁とします。
ここで3年間で必要とする単位を取得し、高校卒業資格を得るそうです。
これは現実に当てはめると逆の目線にさせられている説明のような気がしました。
つまり鹿島山北高等学校のカリキュラムで勉強しながら、ダブルスクールとしてゼロ高に通うという方が現実目線ではしっくりきます。
あくまで「ゼロ高が主体」というように言っているのは、本質は「ゼロ高」でやる勉強であって、社会的に認められるために鹿島山北高等学校で高校卒業資格は取ってくださいね、という体裁だからでしょう。
大物顧問とは?
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顧問にはホリエモンの人脈をフル活用した大物を揃えてきています。
『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』の編集担当・佐渡島庸平氏
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モテクリエイターの「ゆうこす」こと菅本裕子氏
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『ビリギャル』の著者・坪田信貴氏
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その他、元マイクロソフト社長の成毛眞氏といったメンツになっています。
強いて気になること
堀江貴文氏のような成功を掴みたい、自分のやりたいことを見つけたい。
いろいろな想いをもってチャレンジしにくるのでしょう。
しかし、中学校までは従来の日本式の「詰め込み学習」を続けてきている子供たちが、多く入学してくることが予想されます。
そういった子が、校舎もなく、勉強は通信制でやれ、やりたい事は自分で申し込んで指定された場所に来い、という環境に突然放り込まれます。
まるで水を得た魚のように自由闊達に勉強しまくる子供がいる中で、絶対に路頭に迷う、落ちこぼれが出てしまうことが懸念されます。
そうした子供のケア、フォローをする体制はどうなるのかがちょっと気になります。
「社会はそんなに甘くないぞ」と無理に大人の社会の厳しさを見せつけることが学校のあるべき姿とは思いません。
遠隔でも、メールやSNSを活用してきちんと心のケアをしてもらう体制は徹底的にやって欲しいですね。
その辺はホリエモンのことだから、ITでの仕組みづくりはお手のものでしょうけどね。
あとは、ゼロ校の勉強と鹿島山北高等学校で高校卒業資格を取るための勉強を両立させないといけないこと。
これが一番個人差がでてくる部分なんじゃないかなと思います。
どちらかだけを達成しても意味が無いだけに、この部分のケアも重要かもしれませんね。
まとめ
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堀江貴文氏は自身の経験を絡めこのように強調しました。
これからの時代
必要なのって
座学より行動なんです
行動したやつが一番強いですよね
一番得しているんです
いろいろやって、トライして、ライブドアの大成功を掴みました。
企業買収に失敗、ロケット開発はまだ成果を出していませんが、結果的に「実業家」というポジションを獲得しています。
ホリエモンの地頭が良いからという見方もあるでしょうが、なんだかんだと言われても、彼の今の姿が最大の説得力になって学生は集まるのではないでしょうか。
定員は400人、10月に入学式を予定しています。
3年間の学費は約138万円(入学金無料キャンペーン中の金額)
内訳は、ゼロ校の学費が108万円、教科書代・課外活動費・鹿島山北高校の学費が30万円です。
新入学は4月と10月の年2回を予定とのことです。
それにしても入学金無料キャンペーンという表現が、、、学校というよりスポーツジムの会員募集みたいですね(^^;;
こちらが公式サイトになります。
ここから申込などを行いますので、興味ある方はのぞいてみてください。
httpss://zero-ko.com/
個人的にちょっとだけ心配なこと。
思い付きから半年だけで始まったこの学校。
「失敗したって動いたんだからいいじゃないか」という想いに子供たちをくれぐれも巻き込んだまま自滅することだけはしないで欲しいですね。
子供たちを巻き込んだ以上は、最期まできちんと面倒みる覚悟を持ってくださいね。
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