椹島ロッヂの運営会社が不法投棄とは
美しい南アルプスの大自然を堪能できるロッヂ。
僕も行ったことがあります。
とても楽しい思い出です。
そんな椹島ロッヂを運営する特殊東海製紙のグループ会社「特殊東海フォレスト」がエコパークにゴミの不法投棄をしていたことが判明しました。
とても悲しい事件ですが、その他の多くの身に覚えがある法人に向けて問題提起したいと思います。
エコパークに不法投棄で謝罪
軽トラックの荷台からポリバケツを降ろす2人の男性。
袋を取り出して、地面に投棄しています。
煙?粉塵?が舞い上がっています。
2018年10月19日に焼却灰やゴミの不法投棄の瞬間をとらえたものです。
場所は静岡市から50kmほど北の「エコパーク」です。
ここは2014年に自然環境の保護と地域発展の両立を目的としてユネスコのエコパークに指定されていた南アルプスの山中です。
山中にぽっかりとあいた場所。
ここに不法投棄が行われていました。
この所有者は、「特殊東海製紙」という会社です。
そのグループ会社「特殊東海フォレスト」が運営する椹島ロッヂがほど近い場所です。
ここには登山客も多く訪れる場所でした。
ロッヂ運営を行う「特殊東海フォレスト」が謝罪会見を行いました。
焼却できない分について
投棄していたということになります
アルバイトの方
およびうちの社員が動いていることになります
5、6年前から今の通り処理されていたと確認しています
ロッヂの従業員がゴミを不法投棄してきたといいます。
トップシーズンの時は
宿泊客がおおくなるので
焼却できずにそのまま生ごみを持って行った
ポリバケツで1日だいたい30~50リットルくらい
椹島ロッヂは、複数管理している山小屋からゴミをヘリコプターなどで運搬し、いったん椹島ロッヂに集めています。
そのゴミを生ゴミ、可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミ、廃油に分別します。
不燃ゴミ、資源ゴミ、廃油は外部の産廃業者に委託し、生ゴミと焼却した可燃ゴミを不法投棄していたといいます。
親会社が所有する土地だったため、投棄しても問題がない、不法投棄の認識が無いと説明をしています。
法律では?
許可を得ていない場所での投棄は、廃棄物処理法に違反し罰則の対象になります。
肥料として使用されているケースもあろうかとは思いますが、その実態が確認できない限り、所有している土地でも勝手に投棄することは許されていません。
法人は最高刑で3億円以下の罰金になるそうです。
まとめ
「特殊東海フォレスト」の山田英紀社長です。
山への裏切り行為
そのように述べ、自らの会社が誤った認識で行っていたことを認めました。
行政の指導に真摯に向き合って改善に向け取り組んでいきたいと謝罪しています。
美しい南アルプスの山で商売をさせていただいている身でありながら、山を汚していたことをこれまで理解できなかったことが残念です。
恐らくこうした所有する山林へゴミを不法投棄している事例というのは、他にもまだまだありそうに思います。
今回のゴミは燃えるゴミ、焼却灰のようなもので、生ゴミをそのまま投棄しており、不衛生ではありますが影響は少ないかもしれません。
しかしこれを許してしまうと、自然に悪影響のある産業廃棄物も山林に投棄されてしまうため、許容することはできません。
実態が把握しずらいだけに、今回のような事件として明るみになることで、意識が変わってくればと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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