鳩時計が好きだ!
image:FMヨコハマ
突然ですが鳩時計が好きです。
日本では昔の家には結構あったような気もしますが、近ごろではめっきりご家庭にはなくなったような気がしていました。
鳩時計もそうですが、毎時にチャイムを鳴らすような時計は昨今はうるさいと敬遠されてしまう側面はあるでしょう。
音だけで時間が分かるという仕組みはとても画期的だし、時間のありがたさを日々感じられるものだと思います。
そんな鳩時計、実はジワジワ販売を伸ばしているらしいです。
一家にひとつあるだけで、豊かな気持ちにさせてくれるものだと思います。
窮屈に感じる時代だからこそ、多くの人が求めているのかもしれません。
…とまあ、偉そうなことを言いながらも我が家にはありません。。
仕事の都合どうしても静音が必要なのであえて家には置いていません。
その代わりと言っては何ですが、鳩時計を眺めにお店にお邪魔をします。
日本橋にある「森の時計」というお店は、貴重な鳩時計専門店です。
芹澤庸介さんという方が作られたお店で、「ドイツ鳩時計工房・からくり鳩時計専門店」となっています。
なんと年間800台以上もの鳩時計を販売している実績があります。
それだけ信頼があるお店ということでしょう。
芹澤庸介さんは鳩時計を「見て聞いて触って癒されるペット」というほど、鳩時計を愛する方です。
機械ではない!というそのスタンスがよく分かるお言葉ですよね。
芹澤庸介さんは時々メディアに出演されるので、もうご存知の方もおられるかもしれませんね。
11:45~「CHEER UP WORKERS」今日、番組リポーター #森本晋太郎 さんが訪問するのは #日本橋 にある #鳩時計 専門店【森の時計】さんhttps://t.co/ES4KVpLKof ?? お店の代表で、鳩時計技術者 #芹澤庸介 さんに会社を紹介、PRしていただきますよ~?#stepone813 #jwave pic.twitter.com/GIwgRAOhJA
— J-WAVE STEP ONE (@stepone813) 2019年6月6日
【5/13(金)更新】源川瑠々子『花の日本橋』鳩時計専門店「森の時計(@morinotokei)」 代表の芹澤庸介さん。オリジナルの鳩時計を扱う数少ない専門店、今回は鳩時計の魅力に迫る。https://t.co/a6LktwgJwv pic.twitter.com/BDUpfpW5fs
— ブルーレディオ・ドットコム (@Blue_Radio_com) 2016年5月18日
とうとう2019年6月18日の『マツコの知らない世界』に登場されます!
二十歳でヨーロッパ旅行をした際に鳩時計に魅了されて、大学卒業後に本場ドイツで学んでおられます。
日本にはまだなかった鳩時計専門店「森の時計」を作ったことで、全国から修理依頼が入るようになりました。
ニッチな仕事をすることが成功の秘訣だとすれば、まさに日本でニッチを地で行って成功をおさめられた方なのです。
いまもご本人が自ら現地に赴きバイヤーとして、技師として活躍されています。
そんな「森の時計」には常時100点前後の鳩時計が展示されており、本当に飽きません!
「森の時計 東京本社ギャラリー」はここにあるので、興味を持っていただけたらのぞいてみてください。
鳩時計ビギナーにこそ、是非のぞいてもらいたいと思います。
「でもお高いんでしょ…」
と思うのなら、見るだけでも。
別にすぐ買わなくてもいいんです。
その素敵さ、癒しのちからに魅了されるはずです。
住所 | 東京都中央区日本橋横山町8-5 森の時計ビル 4F |
電話番号 | 03-3249-8772 |
営業時間 | 月~金 10:00~17:30 (土日祝日は不定休) |
交通 |
総武快速線 (横須賀線直通) 馬喰町駅 3駅の地上出口から徒歩1分~2分ほど |
森の時計さんでは独自の品質基準が設けられており、取り寄せた鳩時計をひとつひとつ、検査を行っているそうです。
空輸の衝撃で機械が狂ってしまうこともあるようなので、詳しいお店の職人さんが検査をすることはとても重要だと思います。
うかつにネットで購入するよりも絶対に失敗しないと思います。
一生ものですから、値引きよりクオリティを追求した方が、結果的に良いかと思います。
とはいえ「森の時計」さんの実店舗が近場に無い方、ちゃんとネットショップももっておられます。
いかにそれぞれの店舗のおすすめ商品をリンクしていますので是非のぞいてみてください。
こちらがAmazonの店舗。
商品名「【新ムーブメント音量調整付】クォーツ式鳩時計カッコー時計 ドイツ森の時計 シュヴァルツヴァルト」
こちらが楽天の店舗。
商品名「鳩時計 壁掛け時計 ハト時計 はと時計 ポッポ時計 473QMT木こりのお仕事【ENGSTLER鳩時計ムーブメント】」
また芹澤庸介さんは鳩時計に触れてもらうため、鳩時計カフェも経営されていました。
現在は休業中という情報もありますが、オープンしたら是非伺ってみたいものです。
では次項では、鳩時計について少し説明したいと思います。
鳩時計とは何ぞや?
image:森の時計
元が重りで動かす木製の振り子時計のことを指します。
毎時ごとに小窓から鳩が飛び出して「ホッホー!」と鳴きます。
「カッコー!」のものもあります。
この鳴き声の回数で時刻が分かるような仕掛けになっているものが多いようです。
鳩の巣箱を模したデザインが多く、日本で一般的にみるものです。
他にも山小屋のデザインも多いので、一度はご覧になった方も多いのは?
文字盤は日本のものでもローマ数字になっているものが多いようです。
バリエーションも多く、オルゴールを内蔵したものもあります。
動力源が重りの「機械式」が伝統的ですが、電池を動力源にした「クオーツ式」も普及しています。
「クオーツ式」は仕組み的に比較的単純でコストが抑えられ、かつ電池さえ入れ替えれば動き続けることから保守が手軽です。
どちらも素晴らしい仕掛けのものが生み出されています。
値段が一番気になるところかもしれませんね。
やはり手作りのものになるのでどうしても値は張ります。
小さいものなら1万円代であります。
多くは3万円からで、高いものだと30万円以上のものもあるそうです。
さしがに30万円以上はちょっとやそっとの覚悟では買えませんが、まずは手ごろな価格帯のものをひとつ、手に入れてみて、家庭にあってその良さに惚れこめるのなら、いつかよりグレードの高いものを手にするのが良いのかもしれませんね。
こういうお試しから最上級まで揃っていて買い方を選べるのは腕時計と似ているのかもしれません。
本場ドイツの職人が作っている最上級のものは「ブランド時計」と言っても良いのでしょう。
「ホッホー!」と鳩が鳴く仕組みは、中に「ふいご」と呼ばれる2つの蛇腹を交互に鳴らすという極めて物理的なものです。
この仕組みさえ電子化してしまったものも販売されていますが、ここだけはアナログにしておかなければもはや鳩時計の味わいは無くなってしまうと言っても過言ではありません。
そのくらいに「ふいご」の仕組みは大切なものと言えます。
遥か昔に時間の回数分「ふいご」を鳴らすという仕組みを考えた先人の知恵を感じながら、時が刻まれることを楽しむのが鳩時計の良さだと思っています。
鳩の裏に「ふいご」があることなんて、なかなか気づかないかもしれませんが…。
さて、次項では私が鳩時計に興味をもったきっかけとなるある番組についてご説明しますね。
「探偵!ナイトスクープ」の鳩時計回で鳩時計を知った
image:テレビ朝日
「探偵!ナイトスクープ」という朝日放送のバラエティ番組が好きで毎週楽しく観ています。
私が鳩時計に興味を持ったのは、何を隠そうこの番組のおかげなのです。
もう数年前、2016年11月11日放送回『鳴かない鳩時計』。
この回はお笑い芸人の澤部佑探偵が解決に向かった依頼でした。
澤部探偵の番組内でのリアクションが本当に好きなんです。
だから余計にこの回が好きだったのかもしれません。
※ご存知ない方のために。
「探偵!ナイトスクープ」は数人のレギュラー探偵たちが視聴者からの解決して欲しいという依頼を真っ向から受けて立つ番組です。
涙ありの依頼から、実に阿保らしいものまで様々な依頼を毎週解決している大人気番組です。
2019年現在の探偵は澤部さんを含む人気お笑い芸人数人で構成されています。
Amazonプライムビデオで数年ぶりに観ることができて、どんな依頼だったかをきちんと確認できました。
依頼者がご結婚と同時に購入したという鳩時計。
ここ5年ほどで一気に鳩が弱り(?)、きれいな声で鳴けなくなりました。
時計屋さんにもっていくと、音を出している和紙が破れているうえに、その部分を作っている職人がいないため直せないと言われてしまったとのこと。
そこで探偵に直して欲しいという依頼だったわけです。
(「森の時計」さんに持って行けば確実に直してもらえただろうなあ…というのは要らんお節介ですかね)
この和紙で作られているのが、いわゆる「ふいご」に当たります。
番組ではまだ「ふいご」の詳しいことさえ分かっていないという体で、澤部探偵がお宅にお邪魔しました。
その鳩時計はその日も壁で時を刻んでいますが…
鳩が飛び出すだけで鳴かなくなっています。
その状況を依頼者さんから詳しく聴き取ります。
恐る恐る、修理を開始。
鳩時計を分解します。
肝心要の「ふいご」はこのありさまです。
箱から取り出してみると、交互に鳴らす「ふいご」は両方とも破れてしまっていますね。
まずはどの和紙を使うかを調べますが…
スタッフがYahoo!知恵袋で調べましたーというコメント。
大丈夫かよ!という苦笑が漏れますが、なんやかんや「楮紙」(こうぞし)を採用します。
まあ、恐らく正解はちゃんと調べてあったと思われます。
大道具さん、小道具さん、美術さんがいるのにそんなショボいわけありませんて。
ちなみに「楮紙」は主に版画用紙や障子紙に用いられる和紙です。
繊維が太く長く強靭なことが特徴です。
「ふいご」はアコーディオンのように伸縮することで空気を押し出して音を出す仕組みなので、繰り返し折れても破れない強さが必要なのは素人でもなんとなく察しがつきますね。
作業開始してからとてつもない時間をかけて(途中までで5時間、とりつけに2時間とのこと…)、やっと完成。
針を合わせてみると…
無事鳴いた!
澤部さんのこの嬉しそうな表情はホンモノ!
観ている側もその苦労が分かっただけに、ハラハラでした。
イチから和紙で作った「ふいご」で鳴るようにできるものなんですね。
鳩時計ってこうなっていたんだー!という純粋な知的好奇心も刺激される、好回だったと思います。
「探偵!ナイトスクープ」が気になった方は以下の画像をクリックすると過去分が観られますよ。
※Amazonプライム会員特典
まとめ
単に時間を知らせるだけの道具ではない鳩時計。
どうせなら職人の手作り、一点ものを手にしてみたいものですが…環境もオカネもなかなか(^^;;
いつか田舎暮らししながら、「ポッポー!」という声にのんびり耳を傾けられる、そんな生活を送れる日を夢見て。
この記事を閉じたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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