広告効果を最大化する全方向ディスプレイ。東京オリンピックで注目の的!全方角から同じ絵が表示できる技術はレンチキュラーやサブメディアとも違う。広告革命に期待。

広告効果を最大化する全方向ディスプレイ。東京オリンピックで注目の的!全方角から同じ絵が表示できる技術はレンチキュラーやサブメディアとも違う。広告革命に期待。

全方向ディスプレイが面白い

 

image:産業技術総合研究所

 

産業技術総合研究所(産総研)という公的機関で開発された「全方向ディスプレイ」がなかなか面白いです。

この先、ちょっと未来をみせてくれそうな気がしますのでご紹介したいと思います。

円筒形の壁面に貼った画像が、360度どの方向からも全く同じ画像がみえるという技術です。

2016年にはもう公式ページで発表されていますが、大々的に売り込むのは東京オリンピックあたりになるようです。

 

 

まだコストが高いので、圧倒的な人数の前で大々的に披露することで広告効果をあげ、確実な実績を作る必要があるのでしょう。

試作品の実物はこんな感じです。

う~ん、これだと分かりづらい(^^:;

 

image:WBS

 

以下に動画を用意しました。

ワールドビジネスサテライトで放送された映像を拝借させていただきました。

これでどういう動きのことかがお分かりいただけると思います。

 

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ぐるぐるとカメラが回りますが、同じ絵がまるでついてくるかのようにみえますよね。

う~ん、なんか不思議。

絵が荒く見えますが、それは次の項でわかるかと思います。

 

 

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どんな技術?

 

image:WBS

 

電気?モーター?

ナポレオンズのマジック?

 

 

彼らなら「磁石です」と言いそうですが、残念、全て違います!

電力を使っていません。

(もちろん磁石も)

中はこのように空洞になっています。

 

image:WBS

 

近づいてみてみると、何やら同じ絵が描いてある筒状のものが大量に…

 

 

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image:WBS

 

えっと、何といったらいいんだろう、「ムンクの叫び」みたいな?

 

image:Wikipedia

 

内側からその筒状のものをみると仕組みがなんとなく分かってきました。

 

image:WBS

 

この1本1本が特殊なレンズになっています。

レンズの屈折による特殊効果でどこからでも正面向きに映像が見られるようになっているんですね。

そのため、一定距離離れてみると1枚の絵にみえて、近づきすぎると「ムンクの叫び」になるみたいです。

今回の試作品は42本の特殊レンズが入っているということです。

 

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恐らく説明用に1本のレンズを太くしているため、絵が荒いのだろうと思います。

産業技術総合研究所(産総研)の公式ページで、もう1本、試作品の動画をアップされていたので掲載させていただきます。

 

 

こんな小さいボールペンのようなものでも適用が可能です。

まだ特許出願中らしいので細かい仕様は公開されていませんが、1本1本を細い筒にするほどに密度をあげて高精細にできるのかな?と思いました。

ただしこの筒1本1本が特殊レンズになっているので、増やせばそれだけ金額も高くなりそうですね。

 

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思いついた似ている技術

 

これをみた瞬間に、「角度を変えると動いてみえるアレに似てる!」と思った方も多いのでは?

アレってなんだ (^^;;

下敷きとか、定規とかで、動かすと絵が動くアレです。

比較的新しい技術では「レンチキュラーレンズ」に似ています。

 

レンチキュラー(lenticular)とは、シート状のレンチキュラーレンズを用いて、見る角度によって絵柄が変化したり、立体感が得られたりする印刷物のことである。数cm角の小型のものから、建物の壁面に取り付けられている広告板などの大型のものまである。裸眼式の3次元ディスプレイにも用いられる。

出典:Wikipedia

 

 

絵のようにかまぼこ状のレンズを平面に並べて、その裏の絵をレンズ越しにみると、立体的にみえたり、絵が動いて見える技術です。

似た技術では「ステレオグラム」とか「裸眼立体視」とかがありますね。

僕はどうしても「裸眼立体視」がうまく立体にみえないんですが、レンチキュラーは強制的にみせてくれるので、誰にでも活用できるメリットがあります。

 

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以下は電気通信大学の研究グループが提案している、レンチキュラーレンズを使った歩行誘導手法です。

歩いているひとを誘導するように白線が動いていることがわかります。

例えばこれをアニメキャラにすれば、コミックマーケットのような50万人も訪れるビッグイベントで有効に人の流れを誘導できる可能性がありますね。

あ…物珍しくて写メを撮り始めて逆効果になるかな?

 

動画のコメントをみると、

 

吐きそう

すぐボロボロになりそう

 

という真っ当な意見がありましたので、恐らくその辺りが実用に向けて改善ポイントになってくるのかと思います。

 

 

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また「サブメディア方式」という技術もちょっと似ているかもしれないですね。

こちらはパラパラ漫画なのでちょっと違うんですが。

地下鉄でみたことがある方も多いのでは?

壁面の広告が電車の動きに合わせて動いたり、着いてくるようにみえたりするアレです。

初めてみたときはなかなか驚かされました。

19世紀に発見された「ゾイトロープ」という技術を応用しているもので、ディスプレイの背面からLEDで照射してやる必要があります。

その点ではレンチキュラーや全方向ディスプレイのようなエコ要素が物足りないですね~。

以下はitmediaの記事で公開されいていた動画です。

 

 

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まとめ

 

 

この全方向ディスプレイの良い所はこんなところです。

  • 同じ画像を全方位からみられるという点で高い広告効果が得られること
  • 電力を必要としないこと
  • メンテナンス費用が掛からないこと

 

メンテナンス費用もほぼゼロなので、レンズの裏側の絵だけを入れ替えれば定期的に広告を変更することも可能でしょう。

デメリットは、映像ではないため、人の手で裏側の絵を差し替える必要がある点でしょうか。

メンテナンス費用は掛からなくても、運用コストが掛かってしまいそうです。

いまのところ50センチ程度のもので大量生産できると1つ1万円くらいらしいので、もう少しコストが下がってくれば駅の円柱でお目見えする日も近そうですね。

なお動画にも対応できるらしいですが、大画面LEDパネルとセットで2億円(!)らしいです。

 

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大きな公共イベントから徐々に採用していき、認知度が上がって価格が下がってきたら面白いことになりそうです。

例えば大手メーカの本社ビルの壁面にどーんとこんな広告があったら、確実に目をひきますよね。

動画も同じように特殊レンズ効果でみせるので、映像そのものの電力はほぼ変わらないとすると、画期的な技術になることは間違いないでしょう。

民間も面白い技術を沢山開発していて、苦労話込みでついそちらに目が行きがちですが、産総研のような公的機関も着実に使える技術を開発しているといます。

今後の展開に期待したいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

関連記事を紹介させていただきます。

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これからの世界をリードする技術はこうした技術開発でしょう。

 

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