11時時点の状況
午前11時時点で分かっている状況です。
死者:2人
怪我:106人
電話回線:固定電話約49000回線で通信障害
水道:安平町、厚真町など少なくとも16市町、約2000戸
停電:295万戸(数時間以内での復旧を目途) 北海道全土が停電となっている状況
各地で大きな被害が報告される中、特に厚真町の大規模土砂崩れはその揺れと被害の激しさを物語っています。
厚真町の大規模土砂崩れ
image:ワイドスクランブルより
厚真町で非常に大規模な土砂崩れがありました。
上画像のように、非常に広範囲の山肌が露出してしまっていることが分かります。
約30人が安否不明、住宅5棟が倒壊し9人が生き埋めになっていることが分かっています。
これが通常時の厚真町です。(Google Earth)
地震後の同じ地域です。
山肌が大きく露出してしまっていることが良くわかると思います。
image:ワイドスクランブルより
山裾にそって生えていた木が表層の土砂と一緒に流れ落ちた状況です。
急傾斜の山ではありませんが、ここ最近の台風や集中豪雨で地盤が緩んでいたところで揺れたために発生したことが考えられそうです。
現在、厚真町では必死に行方不明者の捜索を進めています。
image:ワイドスクランブルより
一人でも多く、住民の方が救助されることを祈るばかりです。
通信状況
携帯電話各社で北海道での通信障害を発表しています。
NTT東日本が北海道全域で公衆電話を無料で利用可能にすると発表しました。
また固定電話も繋がりづらい状況があるようです。
公衆電話は災害時でも繋がりやすくなっているそうです。
自宅に固定電話を持たない若い世代にとっては貴重な通信手段です。
便利さと、その便利さを奪われたときに一気に危機的状況に陥れられるリスクをはらんでいることをつい忘れがちです。
公衆電話が残っている意味を改めて再認識しました。
震度7の可能性
地震計を設置していない地域もあり測定しきれていないようです。
安平町、千歳町の一部で震度6強以上だった可能性もあるそうなので、震度7の地域があった可能性を示唆しています。
まとめ
北海道で初めての震度6強の地震は、十分な地震対策をする意識のはざまにやってきたとも言えます。
山肌が大きく露出した厚真町の土砂崩れも、自治体が地震災害を常に考えられれば、長引く雨による地盤の緩みを検証するアクションが前もって出来たのかもしれません。
地盤をどうすることが出来なくても、前もって警告を出すことはできたはずです。
今はとにかく、人命救助とライフラインの復旧が最優先ですが、次のアクションとして体制の見直しに着手していただきたいと思います。
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