震度7の厚真町土砂崩れ
image:モーニングショーより
注記:
本記事では問題提起のため「モーニングショー」の報道を元に作成させていただきました。
それ以外の画像は個別に出典を記載させていただきます。
大規模土砂崩れが発生した厚真町では、震度7だったことが後から判明しています。
様々な向きを向いている山々の地肌が一斉に剥げてしまうような、いままで見たことの無いタイプの土砂崩れでした。
image:ワイドスクランブルより
現場では多数の捜索員が、懸命な捜索を続けています。
その山の麓に住居を構えていたご自宅で亡くなった5名の氏名が公表されました。
北海道胆振東部地震で震度7を観測し、大規模な土砂崩れが発生した厚真町は7日、亡くなった住民5人の氏名を公表した。
亡くなった住民は次の通り。
畑島武司さん(86)
畑島富子さん(81)
中田一生さん(76)
滝本舞樺さん(16)
中村ミヨさん(76)
皆さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ご家族の救出を待つお兄様
image:モーニングショーより
9月6日、厚真町で圧し潰された自宅からご家族3人の救出を祈るお兄様の姿がありました。
滝本天舞さん(17歳)。
土砂は一瞬にして家屋を飲み込んだと言います。
巻き込まれたものの、滝本天舞さんは衝撃で外に放り出され、奇跡的に助かったといいます。
高校1年生の妹、祖母、父親の3人が取り残されました。
妹さんは滝本舞樺(まいか)さん(16歳)。
公表された方々のおひとりです。
自分は2階で寝てました
妹も2階で寝てて
親とおばあちゃんは1階で寝てて
ばあちゃんと自分の父さんは
もうちょっと上の土砂にいる状態
滝本天舞さんも、同じ2階で寝ていたのに、わずかな差で命運を分けてしまいました。
ご自宅はこのように完全に潰れた状態になっています。
image:モーニングショーより
事態に気が付いたときの様子を以下のように語っていました。
(揺れにはすぐに気づいた?)
妹とか親は気づいたと思うけど
自分は全然気づかなくて
揺れが酷い時に起きちゃって
とりあえず毛布にくるまってて
気付いたらもう外っていう感じで
携帯もなくて
明かりもどういう状況か分からない状態から
目が覚めたという感じ
多分ここでいた時間とか
他の人たちに時計とか見せてもらって
多分ちょっとの間
自分も気づかなかったのかなと思って
はじき出されているという感じで
でも自分の部屋だけは不思議で
ちゃんと屋根とか横の壁だけがあって
前の方の壁だけがなくて
自室で熟睡しており、気がついて意識が戻ってくると、まだ外が暗い中で部屋ごと外に放り出されていていたという状況です。
自身の部屋だけが屋根も壁も残っていたというところが、不思議ですね。
全くの偶然だとは思いますが、天舞さんが「生かされた」ような感覚も受けます。
天舞さんは救助されてからいったんヘリで病院に行き、引き返して数時間家族の救出を祈って待っていたそうです。
懸命な捜索が続く中、舞樺さんの想い出の品が次々と見つかりました。
妹の写真がきれいに出てきて
妹の使っていた
高校のブレザーも出てきて
これ中学校のやつなんですけど
吹奏楽やってて
きれいにこれが出てきて
これだけは持っておきたいと思って
同じ(部屋)じゃなくて
別の部屋なんですけど
いつも通り「おやすみ」って
それっきりなんで
舞樺さんが中学校の時に吹奏楽でフルートを奏でているお写真です。
image:モーニングショーより
天舞さんは、その写真を大切そうに見つめていました。
また、舞樺さんの通学用のリュックも発見されました。
image:モーニングショーより
前日までこのリュックを背負って通学していたんだなと思うと胸が痛みます。
一瞬で人生を奪ってしまう災害。
誰を責めたらいいかわからないやり場のない怒りや悲しみが漂います。
捜索活動の間にも余震が続いていたようです。
余震の間は救助活動止めざるをえません。
天舞さんも非常に不安げに見つめていました。
天舞さんはご家族への想いと、やりきれない心情を吐露されました。
image:モーニングショーより
本当に最後の最後まで
沢山迷惑かけてばかりだったから
こんな形でもし亡くなるなら
申し訳ないし
後悔しちゃうんで
しきれない感じで
もう一度会いたいしかないです
舞樺さんを発見
image:モーニングショーより
9月6日午後6時半、現場に動きがありました。
ブルーシートが敷かれます。
午後8時過ぎ、救急車で舞樺さんのご遺体が運び出されました。
天舞さんは、今は舞樺さんやご家族との死別を悼む気持ちでいっぱいでしょう。
まだこの言葉は早いのかもしれませんが、あえてエールとして送らせていただきたい。
元気になってから、いつかこのメッセージが届けばいいなと思います。
自分を責めないでください。
これ以上後悔をしなくてもいいんです。
天舞さん、あなたはご家族に、舞樺さんに生かされました。
ご家族の分もしっかりと人生を生き抜いてください。
まとめ
image:モーニングショーより
滝本さんのご自宅はもう半世紀以上も前から住まわれていたそうです。
50年も平穏に住んでいたなら、ある日突然、裏山がこんなに土砂崩れを起こすことなど予想できなかったことでしょう。
通常の状態では起こりえないことが、地震では起こるということをよく表していると感じました。
厚真町で起こった悲劇を教訓にし、災害に強い国づくりをしなければ亡くなった方々に顔向けができません。
これから起こる大都市圏での大地震。
もっと真剣に個々人で話し合い、準備を進めましょう。
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