株式会社HERO’Sと株式会社gramの関係を誤魔化す髙田雄史氏!商標権ビジネスはあのプレミアムロールケーキも標的に。

株式会社HERO’Sと株式会社gramの関係を誤魔化す髙田雄史氏!商標権ビジネスはあのプレミアムロールケーキも標的に。

この記事では以下のことについて書いています。

 

  • HERO’Sの商標乗っ取り騒動とは?
  • 「株式会社HERO’S」と「株式会社gram」の関係とは?
  • 次々と商標登録申請をしていることが判明

 

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HERO’Sの商標乗っ取り騒動とは?


image:HERO’S

 

シンガポール発祥で日本でも販売していた瓶入りティラミスの「ティラミスヒーロー」。

このブランドロゴに酷似したロゴを商標登録していたとして日本のティラミスブランド「HERO’S」が炎上していますね。

「HERO’S」は三浦翔平さんをコマーシャルに起用し表参道に出店したティラミス専門店です。

 

「HERO’S」は1月22日に、「使用権をお渡しする」との意向を表明しています。

 

「THE TIRAMISU HERO」 のロゴ(登録番号第6073226号)に関しましては、シンガポールの日本側運営会社に対し、その使用権をお渡しする所存でございます。

皆さまにお騒がせ致しまして誠に申し訳ありませんでした。

出典:HERO’S公式

 

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本家「ティラミスヒーロー」の公式サイトでは、以下のように見解を伝えていますした。

 

2012年にシンガポールでつくった

私達のオリジナルの「ブランドロゴ」がコピーされ、

只今日本で使用できなくなってしまいました。

私達が大好きな日本でこのような事が起きた事を、

大変残念に思っています。

でも、アントニオは負けません!

出典:THE TIRAMISU HERO

 

 

では具体的にどのロゴのことを指しているのでしょうか?

 

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以下は本家「ティラミスヒーロー」の公式サイトに掲載されているロゴです。

(2019年1月23日現在)

22日の「使用権をお渡しする」という意向をもって使用継続されているものと思います。

 


image:THE TIRAMISU HERO

 

 

そして以下は商標登録されているロゴです。

出願人が「株式会社gram」、出願日が「2017/12/08」となっていることが分かります。

本家「ティラミスヒーロー」が2012年からロゴを使っていたとすれば、5年もあとに「株式会社gram」が出願したことが分かりますね。

 


参照:特許情報プラットフォーム

 

 

登録日が「2018/08/17」となっており、本家「ティラミスヒーロー」が事態に気が付いたのがそれ以降ということだと、この時期になって騒動に発展していることに合点がいきました。

その日以降、本家「ティラミスヒーロー」は商標登録されたものと酷似した「本家のロゴ」を使えなくなってしまったというわけです。

そうすると、「HERO’S」と「株式会社gram」の関係ってなに?

 

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「株式会社HERO’S」と「株式会社gram」の関係とは?


image:gram

 

日本のティラミスブランド「HERO’S」は「株式会社HERO’S」が運営するお店です。

代表取締役社長は髙田雄史氏です。

今回この「株式会社HERO’S」が、ブランドロゴを使用していたはずです。

公式サイトで前譲渡のコメントを掲載していました。

 

しかし商標登録をしていたのは「株式会社gram」です。

この「株式会社gram」と「株式会社HERO’S」の関係はどうなっているのでしょうか。

この点について1月22日、「株式会社gram」の公式サイトで以下のように発表されていました。

 

 

gramからのお知らせ

この度はお騒がせしており、お客様、関係者様の皆様に多大なる心配とご迷惑をおかけしており誠に申し訳ございません。

弊社としては、この度のHERO’S様の件と、gram事業は別の問題と考えております。

また、一部ネット上では、gramの発祥に関する記事を拝見しておりますが、事実とは異なりますのでご説明申し上げます。

gramは2014年4月に弊社代表高田が従前より経営していた飲食店を業態変更し、同じ場所でパンケーキ店gramとして開業しました。

その後、SNSや各メディア様に取り上げていただき評判となり、2014年12月にFC展開を行う為に法人化した株式会社gramが誕生しました。

その後、一部運営をお任せしていた方との協議の上、相手方は別名で店舗展開され、弊社はgram事業を継続し現在に至ります。

変わらず今も昔もgramとなります。

これからも、『いつも笑顔とパンケーキ』をモットーに、たくさんのお客様に美味しいパンケーキをご提供できるよう、より一層の努力をしていきます。

皆様には、変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。

株式会社gram

出典:株式会社gram

 

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この内容を整理するとこうです。

 

2014年4月 高田代表が経営していた飲食店を業態変更してパンケーキ店「gram」を開業。

2014年12月 「株式会社gram」をたちあげフランチャイズ展開を開始。

その後、運営を任せていた別の人間と協議し「gram」とは別名で店舗展開を開始。

 

 

この別名という対象の具体的な説明がありませんが、文脈からすれば、その別人という方が、「株式会社HERO’S」で「HERO’S」の店舗展開を始めたということでしょう。

「弊社はgram事業を継続し現在に至ります」という文言から、その人物が会社を飛び出して起業したということではなく、あくまで別ブランドとして経営を任されたというニュアンスに読めます。

 

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しかしながら問題を起こした「株式会社HERO’S」の公式をみると、代表取締役社長は「株式会社gram」と同じ髙田雄史氏ですよね。

これはいったい…?

お知らせ文で「HERO’S様」と突き放したような表現をしているのは…?

どうも「株式会社gram」の説明では情報が足らず、まだしっくりときませんね。

 

 


image:株式会社HERO’S

 

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これでは『いつも笑顔とパンケーキ』という言葉に繋いで綺麗にまとめようとしている印象がぬぐえません。

とにかく炎上を鎮火させたいという印象があります。

何か不都合なことを誤魔化して話を逸らそうとしているようにも思えます。

それはいったい何なのでしょうか?

 

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次々と商標登録申請をしていることが判明

調べていくと、なんと「株式会社gram」という会社は、本家「ティラミスヒーロー」のロゴだけではなく、様々な名称やロゴの商標登録を申請していることが分かりました。

以下の特許情報を見ていただくと分かる通り、どこかで聞いたような有名な名前が次々と商標登録申請されていますね。

 

 


参照:特許情報プラットフォーム

 

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「奇跡のパンケーキ」といえば「FLIPPER’S」が有名です。

「プレミアムロールケーキ」といえば「ローソン」の商品が思いつきます。

「てぃらぷり」といえば大坂の「うっふぷりん」が有名です。

 

それぞれ「株式会社gram」とは関係の無い会社が販売している商品ですが、次々と商標登録申請しています。

どれも検索するとトップに本家のサイトが表示されることからみても、明らかに「この名前といえば “これ”」というのが一般的になっているはずです。

 

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また出願日とステータスについてまとめてみました。

 

 

商標 出願日 ステータス
ティラミスヒーロー  平成29年(2017)6月2日 存続 – 登録 – 継続
奇跡のパンケーキ 平成29年(2017)12月27日 審査中
プレミアムロールケーキ\PremiumRollcakes 平成30年(2018)3月29日 係属 – 出願 – 審査中
てぃらぷり 平成30年(2018)5月15日 審査待ち

 

ティラミスヒーローという本家「ティラミスヒーロー」と酷似した商標は既に登録され継続中です。

奇跡のパンケーキ、プレミアムロールケーキは審査中、てぃらぷりは審査待ちなので、今回の騒動で露呈したことから、次々と本家の会社から取り消しの申請が行われるかもしれませんね。

あたかも「株式会社HERO’S」と「株式会社gram」は別会社なので今回の騒動とは関係無いという素振りをみせていますが、「株式会社gram」が乗っ取りをしたと言われても、言い逃れができないのではないでしょうか?

 

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まとめ

特に中国などでは商標権ビジネスが盛んに行われていると聞きます。

登録されていない有名な商品やサービスの固有名称を先んじて商標登録してしまうことで、その商品やサービスを持っている会社から莫大な譲渡金を引き出すという詐欺まがいの商売です。

株式会社gramは今回、ロゴの商標権を無償で譲渡することになりましたが、こうして炎上騒動にならなければ交渉して譲渡金を引き出すような行為にまで及んでいたと思われても仕方ありませんよね。

こうした商標権ビジネスは登録の盲点をついています。

商標登録申請を出されていることを、既に同名で発売している会社が知るには、定期的に申請状況をチェックするしか無いでしょう。

一番良いことは、先に考えられる色々なパターンで商標登録を済ませてしまうことで守りを固めることでしょう。

商標権ビジネスについてマスメディアでは中国で横行しているように報道しましたが、もしそれをみた日本人が真似をしているとすれば、伝えた側にも責任を感じてどのように対処すべきかをしっかりと伝え、警鐘を鳴らしてもらいたいものです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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