朝日生命へのトレードが目的!?宮川紗江選手の記者会見で衝撃の事実。パワハラ・暴力の認識の違いとは?体操選手を指導することとは?報道の嘘と真実に翻弄される18歳。

朝日生命へのトレードが目的!?宮川紗江選手の記者会見で衝撃の事実。パワハラ・暴力の認識の違いとは?体操選手を指導することとは?報道の嘘と真実に翻弄される18歳。

宮川選手のパワハラ否定問題

 

 

体操の宮川紗江選手が、速見佑斗元専属コーチを体操協会に強制的に無期限登録抹消という処分にされていました。

その理由は「パワハラの申告があったため」

しかし宮川選手は、パワハラを受けたことは無いし、協会に訴えたことも無いと反論を公表しました。

 

この問題については、既に経緯について記事を書いているので、本記事の最後にリンクを付けさせていただきました。

是非合わせてお読みください。

この記事はさらに1歩進めた内容となっています。

 

 

 

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問題発覚までの経緯

 

 

改めて、宮川選手が直筆の反論文書を発表するまでの経緯について整理しましたので、お読みください。

 

過去

NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)などで複数のひとが暴力行為を目撃

7月11日

「第三者」が日本体操協会に訴え、調査を依頼

★この「第三者」が誰なのかは公表されていません。

7月22日

日本体操協会が調査開始

7月30日

速見元コーチへ聴き取り調査

暴力を認める

(パワハラを認めたとする報道もあるが)

★この期間に宮川選手への聴き取り調査は実施されず。

 

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8月13日

速見元コーチに懲戒処分通知を発送

8月15日

速見元コーチの処分執行し公表

無期限の登録抹消、無期限のNTCでの活動禁止

※事実上の業界追放

8月16日

宮川選手の保護者と面談

8月20日

速見元コーチから処分を不服として東京地裁へ仮処分の申し立て

8月21日

宮川選手から直筆の反論文書を発表

 

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代理人弁護士の説明

 

 

宮川選手と速見コーチの代理人弁護士である山口政貴氏からの説明がありました。

 

叩いたということは事実です
後ろで結んでいる髪の毛を若干引っ張った
ということも
過去にあったことは事実です

つかんで引きずり回したというようなことが
書かれていますが
そこまではないです
非常に強い信頼関係で結ばれている状況です

この状況であっても
とにかく
2人で東京五輪を目指したい
というところは全く揺るがない

本人としてはそれも厳しい指導の一つ
というふうに捉えていたようでありますので
少なくとも言われているパワハラというような
感覚は全くなかったということですね

精神的に苦痛を覚えたとか
そういうことは全くないです

とにかくコーチと早急に体操をしたい
それに尽きるわけです

 

頭を叩いたり、髪の毛を引っ張る過剰な指導は、速見元コーチも認めているそうです。

ただしそれは2~3年前までの話で、最近は行っていないそうです。

宮川選手もその行為は厳しい指導だったと感じており、もちろん「被害者」では無かったと主張をしています。

 

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池谷幸雄氏の説明

 

 

池谷幸雄氏も、コーチとして女子選手を育てた経験があります。

その立場で女子選手のコーチというものについて、このように説明しています。

 

コーチという存在もありますし
小さいころからやっていれば
お父さん的な部分もあるでしょうし
本当に大変な競技なんですよ
体操っていうのは

子供たちは大人と同じようにやるわけで
そうすると本当に危険ですし
命を懸けてやっていますから
指導者もものすごく真剣ですし

そういう意味では
物凄く熱くなるというか

ただ暴力的なところというのは今の時代
これだけ世間がダメっていうふうになっていますし
今の時代に関してはもうないですね

そういうことはほとんど

 

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また、体操というスポーツと、体操選手の特殊性についてもこのように述べられています。

 

体操というのは
ピークが高校生なので
小さいころから高難度の技を覚えないといけない
という極めて特殊なスポーツ

幼いころから同じ環境かつ
同じコーチから指導されることは珍しくない

体形の管理が非常に難しい
体重が重くなったら減らさないといけない

また女子選手は技の習得時に
恐怖心を抱く子がいる
同じコーチがみてあげることで信頼感を得られる

怒って気合を入れないと動かない選手もいる
自分から動く選手もいる

選手生命だけではなく、命すら失う可能性があるスポーツ
命を預かっているので、中途半端なことをするのが一番怖い
だから厳しく指導をせざるをえない

 

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この説明を読むと、命を預かるために厳しい指導をするという点において、他のスポーツ以上に精神をすり減らして取り組んでいるようにも感じます。

また命を預かるためという要素だけではありません。

女性選手ながらの問題もあるはずです。

体形が変わってくる過程で身体を上から下まで見られ、体重まで管理されることになります。

一般の女性が、他人に逐一体重を管理されるということは屈辱的に思う方も多いでしょう。

また指導中にお尻などを持って支えるのは当たり前の行為です。

子供のころから身体を預けてきたコーチだからこそ、これからもそうした行為を許し、預けられると思える部分もあるはずです。

この感じ方は恐らく選手によっても変わることでしょう。

宮川選手は特に、速見コーチでないと預けられないと感じていたかもしれません。

勝手に第三者に変更させられるということがいかに重いことかは、日本体操協会が理解していなければならないことです。

 

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宮川選手の報道への違和感

 

 

宮川選手は公表した訴えの中で、「報道の内容には真実ではない行き過ぎた内容もあり」と書いています。

恐らくスポーツ新聞などのマスメディアの記述のことを指しているものと思います。

そうした報道では、速見元コーチが以下のようなことを行っていたとしています。

  • 手で叩く
  • 髪の毛を引っ張る
  • 馬乗りになる
  • 1時間以上立たせて説教

 

これらの行為で、速見元コーチ、宮川選手ともに、手で叩く、髪の毛を引っ張るという行為については認めています。

しかし、馬乗りになる、1時間以上立たせて説教するという行為については明確に否定をしているそうです。

宮川選手が強く否定しているのは、こういう誇張し捻じ曲げた事実の部分なのだろうと思います。

髪の毛を引っ張るというのは、以下の写真のようなポニーテール部分を引っ張るという行為のようです。

 

 

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この暴力の内容が、果たして日本体操協会からマスメディアにされた内容なのか、マスメディアで勝手に創作した内容なのかでもだいぶ問題点が異なってくると思います。

 

なお池谷幸雄氏は、練習場のような他の選手、コーチが多数いる環境で、馬乗りになるなんて絶対にありえないと断言しています。

むしろこの話をされる際の池谷氏は失笑すらしています。

そのくらい、あり得ない行為ということです。

長年指導をされている池谷氏がそのように仰ることには、確固たる自信があるからこそです。

いったいこの報道は、どういう裏を取ったものだったのでしょうか。

 

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日本体操協会の不可解な対応

 

 

速見元コーチへの処分を行う前に、日本体操協会は聴き取り調査を行っています。

速見元コーチに対しては、協会指定の法律事務所で聴取を行ったそうです。

その際には、速見コーチは弁護士の同席を求めましたが、協会側が認めなかったそうです。

 

また、宮川選手に対しては、NTCの廊下で世間話程度の会話のみ(本人談)だったそうです。

本人としては、聴き取りと言えるものはゼロだったという認識のようです。

 

明らかに双方から丁寧に事実確認をしようという姿勢が感じられません。

まるで「速見コーチをやめさせたい」という思惑を感じざるを得ません。

いったいどういう理由で、こうした拙速な対応をしたのでしょうか?

 

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こうした宮川選手の訴えに対して、日本体操協会のコメントはこうした頑ななものでした。

 

暴力の事実がある以上
例外なく排除に向けてすすめていきます

 

宮川選手がパワハラを否定していることから、それでも「暴力」だからアウトとするコメントです。

これは、どうも論点がおかしなことになっているような気がします。

 

日本体操協会が、速見元コーチをパワハラによって処分したとされています。

宮川選手はパワハラと暴力を分け、パワハラは無かったと反論しました。

そうすると今度は、暴力だからダメだと言います。

しかし宮川選手は、暴力は指導の一環だったと主張しています。

これでは、速見コーチを処分した理由は成立しなくなるのではないでしょうか。

いったん処分保留にして、暴力とはどういう意図で、今も行っているのか、ということを再度ヒアリングするべきではないでしょうか。

日本体操協会は、この返答によって、自らの対応の矛盾を晒しているわけです。

 

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2人の強い絆

 

 

以下はそれぞれの簡単なプロフィールです。

 

宮川紗江選手

年齢18歳

東京都出身

身長150cm

得意種目は「ゆか、跳馬」

2歳から体操を始め、2014年に日本代表選出

 

東京五輪特別強化選手となっています。

2018年オランダ国際大会で団体金に貢献しました。

そして10月の世界選手権の代表候補に抜擢されています。

 

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速見佑斗元コーチ

長崎県出身

日本体育大学出身

2008年北京五輪代表選考に落選し現役引退

それからはコーチ業に専念

 

宮川選手とは8年前(コーチになって2年め)、小学校5年生のときに専属コーチになりました。

このころから宮川選手への指導は厳しいことは周囲でも知られていたそうです。

 

宮川選手は2018年に高校を卒業しています。

体操の強い大学に進学する選手が多いなか、宮川選手は大学進学をしていません。

それは、速見元コーチと二人三脚で東京オリンピックを目指したいという想いが強かったからだと言われています。

こんな決意をした宮川選手から速見コーチをむりやり引き離せば、体操選手として正常ではいられなくなることは分かり切っていたことのはずです。

しかし日本体操協会は、育成に適したコーチを付けると、一方的に伝えているようです。

そんな簡単なことなのでしょうか。

まるで、選手をメダル獲得するためのモノのように扱っているような気がしませんか?

 

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速見元コーチの指導とは

 

 

2年前に「ミヤネ屋」で取材をした際のコメントです。

 

トレーニングをサボらない
それがすごく大きいと思います
16歳で世界の頂点を明確な目標にして
生きている子はあんまりいないと思うので
そういうところは
考え方がしっかりしているなと思います

 

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また宮川選手から、コーチに対する想いも取材していました。

 

宮川選手:

努力を一番した人が
一番になれると思うので
それをいつも思ってやってます

レポーター:

誰かから影響を受けましたか?

宮川選手:

しょっちゅう言われています
先生に

レポーター:

速見先生、怒ってるとこしか見なかったけど?
そういうふうに意識付けさせているんだ?

宮川選手:

怒りながら…

レポーター:

ただ怒るだけのひとじゃなかったんだな

宮川選手:

(笑)

 

こう話す宮川選手は常に笑顔でした。

 

 

嫌々で従ってきた選手がこんな笑顔でコーチの話をするでしょうか。

常に厳しい指導だという認識を持っていたことは明らかです。

 

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日本体操協会の考えは?

 

 

『バイキング』で独自に質問をしていた内容について、日本体操協会から回答がありました。

 

問い:

ハラスメントをした人の立場と、いつどういう内容のハラスメントについての通報だったのか?

回答:

「ハラスメント」ではありません。
「ハラスメント」は被害者本人が嫌がっていることを前提とした用語です。
しかし、本件は、指導者が暴力を行ったことに対し、本人が許容するかどうかに関わらず、協会が当該指導者を登録指導者として認めるかどうか、という問題です。
「ハラスメント」という用語は誤りですので使用しないようお願いいたします。
発覚の端緒は、協会への投書です。

 

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宮川選手も「パワハラではない」と書いていますが、それはマスメディアの報道で「パワハラ」と言われたことに対して、否定をしているのかもしれません。

しかし、マスメディアで騒がれてからの回答のため、急遽「パワハラ」という表現を打ち消しに掛かっているようにも見えます。

とにかく暴力があったことがダメなんだと断定することで、正当性をアピールしようとしています。

 

問い:

宮川選手への聴き取りが行われなかったのは事実か?
なぜ行われなかったのか?

回答:

聴き取り調査は必要な限度に実施しています。
暴力の事実認定をするのに、宮川選手から聴き取りは必要ではありません。
ただし、7月15日強化本部より聴き取りはしている。

 

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なぜ被害者からの聴き取りが必須ではないのでしょうか?

協会が暴力だと思えば、何でも暴力なのでしょうか?

裏を返せば、明かな暴力でも協会が暴力ではないと思えば、暴力ではないといっていることと変わりません。

協会の一存で白でも黒、黒でも白にできてしまう体制には、非常に疑問を感じます。

これが「選手ファースト」なのでしょうか。

 

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宮川選手の記者会見

 

 

2018年8月29日、宮川選手の記者会見を開かれました。

弁護士同席の会見です。

以下が宮川選手が話した概要です。

ここではなかなか衝撃的な告発が行われました。

テーマに分解して記載していきます。

 

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何日も自分の気持ちと向き合って考えてきました
ウソ偽りなく語ります

 

暴力について

気持ちの部分で練習を投げ出してしまい
大怪我や命に関わるような場面では
特に厳しく指導されました
私の記憶の限りでは
暴力とされる行為で指導を受けたのは
そういう場面です
その時はそれぐらい怒られても
仕方ないことだと理解していました
本気で伝えたいという想いが
行き過ぎた指導になったと思いますが
速見コーチが私に対して
暴力をしてしまったことは
決して許されることでは
なかったのだと今は理解しています
そして今後も暴力行為を許すつもりはありません

事実として手で叩かれたり
髪の毛を引っ張られたりされたことはあります
時期についてははっきりとは覚えていませんが
いずれも1年以上前になることは確かだと思います
今はもうそういった指導はありませんが
速見コーチも過去
私に対して暴力の対象となる行為で
指導を行ったことは
間違いだったと深く反省しています
そして
周りの方々に対し
迷惑をかけてしまったことも
深く反省しています

 

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処分について

速見コーチの処分について
今回の処分内容は
無期限の登録抹消になります
最初に聞いた時は
いくらなんでも重すぎると思いました
速見コーチは処分の重さは別にしても
だめなことはだめなこと
処分は受けるべきだし
筋の通らないことと
私に話しました
ただ現在の処分内容では
東京オリンピックに向けて
大きな不安を抱えたまま
2020年を迎えてしまいます
私はこの処分の重さには
どうしても納得ができません

私の父親が事務局長にメールで
保護者の面談も早急にお願いしたいとの
連絡を入れましたが
その後連絡はなく
8月14日に速見コーチに処分通知が届き
15日にメディアで一世に報道されました
当日夕方に電話で事務局長より
速見コーチの処分が執行されたとの連絡がありました
私も両親も激怒しました

 

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体調について

私は速見コーチの処分と
大々的な報道により
かなりのショックとダメージがありました
その影響かはわかりませんが
睡眠が思うように取れず
毎日頭痛が治りません
毎日が不安で
今は練習に集中できる状況ではなく
けがだけしないように
体を動かしているだけという状況です

 

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今後の希望

世界選手権、全日本シニア選手権、日本代表合宿を辞退したい
そのうえで、コーチと二人で再スタートを切りたい
共に努力し、そして必ず復帰したい

私は速見コーチと共に一から出直すつもりで
全てをやり直し
全てをみつめ直して
また再スタートを切りたいと考えています

 

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協会への不信感

速見コーチの処分が決まる経緯で
納得のできない不自然な出来事が
いくつも起こっていました

7月15日の代表合宿初日の
練習中である15時ごろに
女子強化本部長(塚原千恵子)と
体育協会副会長(塚原光男)の待つ部屋へ
私は一人で呼ばれました

 

暴力の話がでている
あなたが認めないと
あなたが厳しい状況になるのよ

 

と何度も言われ

 

速見コーチが除外されたあと
あなたが一番困りますよ
私はあなたの味方よ

 

と言われました
さらに

 

あのコーチはダメ
だからあなたは伸びない
伸びないのはコーチのせい
私なら速見の100倍は教えられる

 

とも言われました
私は

 

他の人が証言しても
私は証言しません

 

と答えました
どうしたいのかをきかれたので

 

ずっと前から目標に向けて
コーチと計画をたて一緒に頑張ってきました
怖くて何も言えない先生でなく
自分の考えを言える先生です

 

とはっきり主張しました

 

これからも家族と共に先生を信頼して
一緒にやっていきます

 

と言ったところ

 

家族でどうかしている
宗教みたいだ

 

と終始高圧的な態度で言われました
その会話の中で

 

オリンピックにも出られなくなるわよ

 

という発言もありました
家族もコーチも否定され
私は速見コーチと引き離されてしまうんだ
恐怖と苦痛で全てがおかしくなってしまいそうでした

7月16日
私は一睡もできず
もう気持ちも限界だと思い
強化本部長に

 

これ以上精神的に限界です
帰りたいです

 

と申告しました

 

それはあなたのわがままよ

 

と言われ
それ以上は言えず
仕方なく合宿に残りました

そして7月20日
強化本部長付き人の方から

 

今後速見コーチとは練習できなくなる
朝日生命で練習できるし
NTCで練習する場合は選任コーチが来てくれるから

 

と言われ
合宿最終日の21日には

 

朝日生命の寮も一つ空いているから
そこを使ってもいいのよ
朝日生命からも近いし
朝日生命で練習をすれば
本部長もいるから

 

とも言われました
その時に専任コーチの電話番号を
受け取りました
これはまだ速見コーチの聴取すら
行われていない段階です

強化本部長は朝日生命の監督でもあります
最初から速見コーチの過去の暴力を理由に
速見コーチを排除して
朝日生命に入れる目的なんだと確信に変わりました

とにかく
絶望的な気持ちになり
何が何だかわかりませんでした

 

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協会のパワハラの例

リオオリンピックの後に協会が「2020」という強化プランを立ち上げ宮川選手にも声が掛かった際のこと

強化プランの内容や

計画が全く見えないことと
参加は義務ではなかったため
私は参加申し込みをしませんでした
速見コーチには
紗江にとって強化できる場所であると感じるなら
入った方がいいと言われましたが
自分が信頼する今まで通りの強化体制で
やっていこうと自分で判断しました
 
家に電話が入り
強化本部長より
 
2020に申し込みをしないと
今後協会として
あなたには
協力できなくなるわよ
 
と言われました
 
オリンピックにも出られなくなるわよ
 
 
とも言われました

私はこれこそ権力を使った暴力だと感じます
みんなが平等な権利を持って
納得のいく基準での選考方法や
先の描ける具体的なプランなど
一人一人が意見を言える
強化体制が存在するべきだと強く感じます

私は純粋な気持ちで体操をして
純粋に強くなりたいです
体操協会には
これらのパワハラの事実を
素直に認めていただきたいと
私は切に願います

私はまだ18年しか生きていませんが
今人生の中で
一番の勇気を出して
ここに立っています
私の願いが届くことを
祈っています

 

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協会への希望は?

協会に対してパワハラを受けたというふうに
私は感じています
やっぱり協会の体制が変わることを
すごく願っています

 

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速見コーチについて

「紗江はいつかすばらしい選手になれる」

が口癖で
何が必要なのかを
具体的にわかりやすく指導してくれます
 
速見コーチの指導には厳しさの中にも
人の何倍もの楽しさや優しさがあり
私はともに東京オリンピックを目指し
その中でも金メダルを目標として
頑張ってきました
 
5年生から指導をしてもらっていて
オリンピックで金メダルをとる夢は
そのころからずっと変わっていないので
何があっても私は速見コーチと一緒に
練習することはもう決めています

 

宮川選手の告発は、これまで報道されていたもの以外の衝撃的な内容でした。

以下が内容の要点まとめです。

  • 暴力はいけないと本人たちも認識し反省している
  • 暴力に対して処分が重すぎるのではないか
  • 最初から過去の暴力を理由に朝日生命に入れる目的だった
  • 女子強化本部長が大きく関わっている

 

 

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本当に朝日生命のクラブへの引き抜きが目的だったとすれば大問題でしょう。

1年以上も前の暴力的な指導を、今頃になって処分したのも、これが目的だったとすれば納得がいきます。

速見コーチの聴き取りをする前にこういう話が進展していたのなら、引き抜きが目的と言われても仕方ありません。

世界で活躍していくにあたり、コーチが代わってもよいと思います。

しかしその場合は、きちんと選手、コーチ、家族ともに納得をしたうえでなければいけませんね。

8年間も一緒に、家族同然に接してきてその間は速見コーチ以外からのトレーニングを受けたことも無いわけですから、こういう強引な引き剥がしをされれば反発することは目に見えています。

日本体操協会はきちんと以下の点についてはっきり説明して欲しいと思います。

  • 誰からの通報か?
  • なぜ本人に確認せずに処分してしまったのか?(業界目線の「暴力は排除」ということでは無く、選手ファースト目線での丁寧な確認という意味)
  • 1年以上前の暴力(過剰な指導)に対して何故今ごろになって処分なのか?どういう根拠で妥当だと思うのか?
  • 朝日生命のクラブへの引き抜き行為のために利用したのか?

 

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日本体操協会の記者会見

 

 

2018年8月29日、宮川選手の記者会見と同日の夜に、日本体操協会が記者会見を開かれました。

ぶつけるようなタイミングのため、全否定をすることが危惧されました。

主に山本宜史専務理事が話された内容について、要点を箇条書きでお伝えします。

  • たとえオリンピックのためだとしても暴力は断じてゆるされない
  • 約5年コーチによる暴力が繰り返され何度も注意受けたが是正されず
    同じ練習場の指導者や選手に恐怖感を与えることもあった
  • 速見コーチの処分は妥当な処分だった
  • 速見コーチが反省し実績を積めば協会への復帰も検討する
  • 強化本部長の発言は、初めて聞いた話で、そんなことはこの件には一切関係ないと思っている
  • 本人の訴えについては、宮川選手から正式に書面もしくは面談で話を聞くことは用意がある
    調査をするということは考えている
  • 強化本部長から「オリンピックに出られなくなるわよ」との発言は、全く分からないので回答を控えたい

 

この会見から、日本体操協会としての主張は「暴力を認めない」という一点でなんら変わりませんでした。

会見内容を全てはみてはいませんが、いったい誰からの通報なのか、何故本人にきちんと確認・同意のもとに進めなかったのか、何故度々注意をしてきたのに今頃になっての処分なのかといった疑問点は解決しませんでした。

総じて、直前の宮川選手が提起した「協会こそパワハラをしている」という訴えについては、何も答えを用意できていなかったということのようです。

 

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まとめ

 

 

パワハラを訴える宮川選手に対して「書面か面談で」とあくまで高い所から伝えていますが、室内の密閉空間でパワハラを受けていたという宮川選手の訴えを何も理解できていないことがよく分かります。

直前の記者会見で話された内容だとしても、どういう内容だったかくらいは把握してくるべきです。

もし宮川選手の記者会見を把握しないで挑んでいたのなら、これは選手のための会見ではなかったと言えるでしょう。

なるべく偏見をもたず公平な視点で見つめていますが、こうした協会の対応ひとつをとっても、現時点では完全に宮川選手サイドに理があるように思えます。

 

当然ながら暴力はいけません。

しかし「本当にそれは暴力だったのか?」という点について、マスメディアは議論を恐れているかのように避けています。

「何をして、受けた側がどう思ったら暴力」というルール、閾値が作られていないためです。

これでは「暴力ではない状態」がいったい何なのかも分かりません。

そのため「暴力」という行為の「有無」だけで判定をしていることが、雑な印象を拭えません。

この問題でどうにもモヤモヤする要因のひとつはここにあるような気がします。

 

いずれにせよ、18歳の女性と大きな組織が、こんな形で戦うという構図に違和感を感じます。

いい大人が18歳の女性に訴えられて、訴えの内容に真剣に向き合っていないことの情けなさを理解していただきたいと思います。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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