『ゴールデンカムイ』ってどんなアニメ?
野田サトル先生による「週刊ヤングジャンプ」で連載している漫画が原作です。
原作は2014年の38号から連載中です。
明治時代末期の北海道を舞台にした作品で、当時のアイヌ文化が豊富に描写・紹介されています。
とにかくどんなストーリーかを知るために一番最適な文章を転載させていただきますので、読んでみてください。
日露戦争(明治37年)に従軍した元陸軍兵・杉元佐一は、戦死した親友・寅次の「妻の梅子の眼病を治してやりたい」という願いを叶えるため、一攫千金を夢見て北海道の地を踏み砂金を採っていた。
ある日杉元は、アイヌが秘蔵していた八万円(現代の価値にして約8億円)相当の金塊の噂を耳にする。
アイヌから金塊を奪った男・のっぺら坊は、仲間に金塊の在処を伝えるべく、収監された網走監獄の獄中で同房の囚人たちの体に金塊の隠し場所を示す入れ墨を彫り、脱獄させた。
入れ墨は全員合わせてひとつとなる暗号であり、1人だけ抜け駆けして金塊を手に入れることは出来ず、脱獄囚たちは未だ誰も捕まっていないと言う。
半信半疑の杉元だったが、話を聞かせた男こそ当の入れ墨の持ち主であったことから、話が真実であることを確信した杉元は金塊探しを決意する。
直後に杉元はヒグマに襲われ、窮地をアイヌの少女・アシㇼパに救われる。
アシㇼパの狩人としての技量と知識に感服し、さらに金塊を奪われて殺されたアイヌの一人がアシㇼパの父・ウイルクと知った杉元は、自身は親友の願いを叶えるだけの金を手に入れる代わりに、残りの金塊をアイヌの手に戻しウイルクの仇を討つことを条件に、アシㇼパに金塊探しへの協力を求め、暗号の入れ墨である「刺青人皮」の持ち主たちを探すための行動を共にすることになる。
出典:Wikipedia
これはアニメでは第1話に描かれている部分にあたりますが、まさに『ゴールデンカムイ』の世界観の半分はこの説明で伝わってしまうと思います。
この文章だけで、4つのキーワードが含まれているからです。
この作品は、このキーワードが恐らく最後まで貫かれていくんだろうと予想されます。
- 日露戦争後の日本
- 北海道の大自然を駆け巡る
- 金塊をめぐる戦い
- アイヌ文化
一攫千金を狙うなら、北海道で砂金採りという選択肢があった時代。
杉本は8億円もの金塊に辿り着くことはできるのでしょうか?
アシㇼパとの関係はどうなっていくのでしょうか?
囚人たちの身体に彫られた「刺青人皮」の真実とは?
日本人でもあまり知られていないアイヌの文化とはどんなものなのでしょうか?
襲い来る敵の存在は?
わくわくしてきませんか?
興味が尽きませんね!
他にも、新選組の土方歳三や永倉新八も登場します。
新選組の生き残りが「刀」で闘いを続けている姿もまた、『ゴールデンカムイ』の重要な世界観の一つですね。
永倉新八は新選組最強とうたわれた人物です。
新選組は戊辰戦争で旧幕府軍として戦い、新政府軍(後の明治政府)に大敗します。
新選組の幹部クラスで生き残ったのは斎藤一、島田魁、永倉新八の3名のみでした。
土方歳三は五稜郭の戦いで戦死していますので、作中ではフィクションとして登場させています。
では、日露戦争後の日本とは、いったんどんな時代だったのでしょうか?
作品をより深く知るには、日露戦争をざっくりでも知っておくと良いと思います。
日露戦争と『ゴールデンカムイ』
出典:美幌音楽人 加藤雅夫
日露戦争は1904年(明治37年)の2月8日に開戦し、1905年(明治38年)の9月5日に終戦した、大日本帝国とロシア帝国の戦争です。
当時西欧列強が世界を武力で占領する世界であり、日本などごく一部がその脅威を免れていました。
ロシア帝国は南下政策を敷き、朝鮮半島(韓国)を奪おうとしました。
朝鮮半島を奪われれば、日本本土の安全も脅かされます。
満州、朝鮮半島を独占し、日本本土の安全を保障するために戦いを始めました。
とてもざっくりしていますが、これが日露戦争の発端です。
日本はこの戦争に勝利し、1910年に日韓併合も行いました。
本当は中国(当時の清)や英国、米国の思惑などもっともっと複雑に絡んでいますがここでは割愛します。
そして、ここから約30年後に、あの太平洋戦争(第二次世界大戦)となります。
つまり、作品の舞台は、日清・日露戦争に勝利した直後の勢いのある日本というわけですね。
『ゴールデンカムイ』の序盤で、温泉でおじさんから杉本に「兵隊さんのおかげで南樺太を取り戻せた」と言われます。
実はこのくだりもまた、作品の今後にとってとても重要なキーワードでした。
日露戦争で勝利し、1905年9月5日にポーツマス条約が締結されます。
そこでロシア領になっていた南樺太は日本領になります。
樺太(からふと)という名前は、一説ではアイヌ語でこの島を「カムイ・カラ・プト・ヤ・モシリ 」(kamuy kar put ya mosir) と呼んだ事に由来すると言われているそうです。
これはアイヌ語で「神が河口に造った島」を意味し、黒竜江(アムール川)の河口から見てその先に位置することからこのように呼ばれたとされる。
尚、樺太アイヌ語では、「陸地の国土」を意味するヤンケモシリと呼ばれ、 北海道アイヌ語ではカラプト Karapto と呼ばれる。
出典:Wikipedia
明治初期、日本とロシア帝国との間で樺太の国境を確定できていませんでした。
当時から既にアイヌ人は樺太に住んでおり、日本人、アイヌ人、ロシア人の間でいさかいが起こるようになっていました。
これを解決するため、明治7年(1874年)3月、樺太・千島交換条約で樺太全島をロシア領と取り決めました。
アイヌ人は作品の30年前に、樺太をロシアに奪われていた状態だったということです。
日露戦争で勝利し、南樺太を日本領とできたことで、序盤に「兵隊さんのおかげで南樺太を取り戻せた」という言葉が生まれるのです。
その後、原作では樺太の地も出てきます。
このことを知っておくことで、きっと『ゴールデンカムイ』を2倍くらい楽しめるようになりますよ!
さて、次からは、『ゴールデンカムイ』を3倍楽しんでしまうメディアを紹介していきましょう!
カッコいい壁紙が無料ダウンロードできます!
僕の一番のお気に入りはこれです。
北海道の山野を2人で支え合って駆け巡る感じが叙情的に醸し出されていて好き。
なんと公式Webサイトからこんなハイクオリティな壁紙が無料でダウンロードできてしまいます!
スマホ用も用意されているので、加工しないでもスマホからダウンロードしてそのまま使えますよ。
ダウンロードページはこちら ↓
https://youngjump.jp/goldenkamuy/contents/wallpaper/
4月時点でなんと23種類!
『ゴールデンカムイ』ファンなら全部ゲットしておきたいですね。
それぞれで以下のサイズを選べます。
- PC用(1920 x 1080)
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アニメ『ゴールデンカムイ』のテーマソングはGood!
テーマソングはMAN WITH A MISSION 『Winding Road』です。
疾走感があって、とっても作品の世界観にあっていて大好きになりました。
Amazonでは250円でMP3のダウンロードが可能です。
早速ダウンロードして聴きながら記事を書いています(^^
朝の通勤、休日のランニング、色んな場面にハマりそうですよ。
オススメします!
下のリンク先のページで視聴もできるので、気になった方はまず視聴してみてくださいね!
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『ゴールデンカムイ』の原作で極めよう!
※「オソマ」はアイヌ語で “うんこ” です。
原作は2018年4月時点では13巻まで発売されています。
そして!
第22回 手塚治虫文化賞 「マンガ大賞」を受賞しました!!!
この「マンガ大賞」は朝日新聞社主催の優れた漫画に授与する賞です。
いくつかある賞の中で「マンガ大賞」は年間を通じもっとも優れた作品に与えられる栄誉ある賞です。
これまで、『ドラえもん』、浦沢直樹 『MONSTER』、井上雄彦 『バガボンド』、村上もとか 『JIN-仁-』、原泰久 『キングダム』、羽海野チカ 『3月のライオン』といったそうそうたる名作が受賞してきました。
原作大好きだったので、『ゴールデンカムイ』もその仲間入りを遂げたというのは、とても感慨深いものがあります。
アニメで好きになったら、原作も読んでみませんか?
Amazonでも購入できますよ。
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まとめ
アニメはまだまだ序盤。
これから怒涛の展開になりますが…それは観てのお楽しみ。
原作はまだ続いているけど、アニメもワンクールだけで終わらせないで欲しいなぁ。
3年とか5年とか放送しちゃう時代が懐かしい!
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