5つの雇用形態を理解すると社内コミュニケーションがスムーズに。意外と理解していない人材のこと。正社員、契約社員、派遣社員、請負社員、パート・アルバイトの違い。

5つの雇用形態を理解すると社内コミュニケーションがスムーズに。意外と理解していない人材のこと。正社員、契約社員、派遣社員、請負社員、パート・アルバイトの違い。

労働者、従業員とは?

 

 

会社組織で働くひとをひっくるめて「労働者」や「従業員」と呼んだりしますよね。

従業員をさらに細分化すると、正規社員と非正規社員というカテゴリーに分かれます。

さらに細分化すると、正規社員は「正社員」、非正規社員は「契約社員」「派遣社員」「請負社員」「アルバイト、パート」といったカテゴリーに分けられます。

それぞれがどういった特徴を持っているのかは、なんとなく分かっているけど、きちんと理解していないひとっていますよね?

 

 

正社員にありがちですが、一緒に派遣社員やアルバイトと仕事をすることがあります。

それぞれがどういうものが何となくわかるものですが、

 

「山田さん雇用期間終了で辞めちゃうって」

「そうなの?引継ぎと送別会やらないとね」

 

みたいな会話で進み、それでも仕事は回ります。

でも、一緒に仕事をしている仲間がどういうスタンスで仕事に向き合っているかって、意外とこの雇用形態で変わるものですので、知っておいた方が相互理解になると思いますよ。

そんな雇用形態を、ここではできるだけ簡単に理解できるように書いてみました。

それでは、それぞれの雇用形態についてみていきましょう。

※ここで公務員は除外します。

 

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正社員とは?

 

 

雇用期間に定めがなく、会社の中でキャリアアップができることが最大のメリットです。

正社員と一緒に仕事をしている派遣社員やアルバイトからみると、正社員は「重たい仕事をしているんだろうな」「同じ仕事をしているのに収入が大分違うんだろうな」くらいにしかみえていないかもしれませんね。

雇用契約 雇用元の会社
雇用期間 定め無し、雇用側からの解雇は法で厳しく制限される
就業場所 雇用元の会社
仕事 多岐に渡り随時変更あり
量・質を要求される
労働時間 フルタイム
残業 三六協定で届け出された範囲
収入 月給(年俸あり)、安定、原則下がることは無い

※三六協定

労働基準法36条に基づく労使協定です。
「さぶろくきょうてい」よ呼びます。
簡単に言えば、
「労働者側からみれば労働者を守る法、会社側からみれば労働者に残業させる法」
ということです。
会社は社員に1日8時間、週40時間を超えて業務をさせる場合は労働基準監督署に届けを出す必要がありますが、裏を返せば届け出さえすればいくらでも残業させられるという法でもあります。

 

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契約社員とは?

 

出典:転職ナビ

 

雇用期限があり更新されず期間を終了すると解雇になります。

現場にとって必要な人材になることで更新が可能です。

有用さと会社の業績によっては、無期契約社員や正社員へ登用の道が開けやすいです。

正社員と同じ仕事をすることが多いのに期間があるため緊張感があるかもしれません。

雇用契約 勤務先の会社
雇用期間 最長2年11カ月
2018年より労働契約法などの改正後は、契約社員として5年間更新されたひとは、無期契約社員に変更できます
就業場所 勤務先の会社
仕事 多岐に渡る
正社員と同じような仕事
労働時間 フルタイム、または個々の労働契約
残業 勤務先に依存する
収入 月給(年俸制あり)、安定、原則下がることは無い
契約によってはボーナスが支給される

 

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派遣社員とは?

 

 

雇用期間があり、次の会社は派遣元と相談して決めることになります。

仕事の内容は希望のものを紹介してもらえるメリットがあります。

また残業はあまり無いことが多いので、仕事を沢山やって残業代を稼ぎたいというひとには向いていないです。

派遣先の正社員からみると依頼する仕事がはっきりしているので「派遣さん」として区別して見られることが多いですね。

バッジの色ではっきりわかるようになっていることが多いです。

雇用契約 派遣元の会社
雇用期間 短期から最長3年
就業場所 派遣先の会社
仕事

原則、契約時の仕事と変わらない
特別派遣という方法では業務内容が変わる場合がある

労働時間 個々の労働契約で変わる
残業 あまり無いが契約による
収入

時給がおおく比較的安定、原則下がることは無い
ボーナスは無いことが多い

 

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請負社員とは?

 

 

少しややこしい雇用形態ですが、特に派遣会社が派遣契約とは別に、請負契約として勤務先と締結することがあります。

その場合は雇用期間に定めがないので、安定して仕事ができるのがメリットです。

途中で抜けられると困る、という勤務先の会社の都合、製造や技術職に多いようです。

勤務先の正社員からすると、「他の派遣さんより大変な仕事してるよね」くらいのスタンスかもしれません。

雇用契約 勤務先の会社に請負契約を結ぶ形で登録
雇用期間 定め無し、長期間安定して雇用されることが多い
就業場所 主に勤務先の会社
仕事

請負契約が勤務先になるため契約によっては多岐に渡る
派遣社員より正社員に近い仕事
本人の意向に関わらず任せられることが多い

労働時間 請負契約が勤務先になるため派遣社員より長くなりがち
残業

勤務先に依存するが残業しがち

収入

成果に対して報酬が支払われるため安定しないことがある

 

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パート、アルバイトとは?

 

 

パートとアルバイトは雇用形態としては同じものです。

大抵は主婦の場合はパート、学生などの場合はアルバイトと雇用側が使い分けているだけです。

全てアルバイトと統一して呼んでいる場合もあります。

条件さえ合えば短時間だけでも仕事ができるため役者やバンドマンが生活資金を稼ぐためにやることが多いです。

勤務先の正社員からは、やるべき仕事が決められているため「パートさん」「アルバイト」としてしっかり区別されます。

雇用契約 雇用元の会社
雇用期間 定め無し
就業場所 勤務先の会社
仕事

契約時に決められた仕事

労働時間 パートタイム労働者なので契約で定めた時間帯のみ
残業

原則無し
必要に応じて現場で調節

収入

時給、安定、原則下がることは無いが上がることもあまり無い
ボーナスは無い

 

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まとめ

 

 

いかがだったでしょうか?

総務や人事担当ではなければあまり意識をしないで一緒に仕事をしていたりしますよね。

同じ職場なのにお金のため、生活のために仕事をしていたり、同じ仕事をしているのにボーナスが無かったり。

なぜ期間があるのか、なぜ急に辞めてしまうのか、なぜ正社員ではないのに同じような仕事ができるのか、といったことを理解しておくと、相手の仕事に対するスタンスもおのずと理解しやすくなり、コミュニケーションをスムーズにできるかもしれません。

また、これから仕事を探す際には、自分にあった雇用形態を探すためにも是非知って置いてもらいたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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