この記事に書いてあること
「生活のための仕事」と「やりたいこと」のバランスで人間像を11通りに可視化しています。
人間像という曖昧なものを可視化してみることで、自分がその中のどのカテゴリーに入っているかを把握できます。
そしていま何を目指しているのかも。
あなたが仕事以外でやっていることは、たんなる趣味なのか、本当にやりたいことなのかも、ここでは定義しています。
こうした定義はこの記事における手法としてご了承のうえお読みください。
やりたいことで食っていければいいな!
生きていく中で、やりたいことで食べていけたらどんなに楽しいだろう?と思ったこと、ありませんか?
自己実現こそが自分の人生の大部分だと考えているひとは多いだろうと思います。
でも現実は…
やりたいことをグッと堪えて、色々とガマンしながら仕事をしているひとは多いのではないでしょうか。
尾崎豊さんの『シェリー』という歌で
金か夢か
わからない暮らしさ~♪
転がり続ける
俺の生き様を~♪
なんて歌詞がありました。
やりたいことをやるために金を稼いでいたはずが、いつしか金のために金を稼いでいたなんてリアルな皮肉を感じさせる歌詞ではないでしょうか。
バンドマンがバイトリーダーになってそのまま就職なんて話も沢山みてきましたから、よく分かります。
それもまたひとの生き様なんですが。
やりたいことで食べていくということの難しさは、多くのひとにとって理解できることではないでしょうか。
ところで「やりたいこと」と「趣味」の違いについて次項でご説明しておきますね。
「やりたいこと」と「ただの趣味」の違い
「やりたいこと」と「ただの趣味」の違いについて定義しておきます。
ここでいう「やりたいこと」とは、以下のようなことを指します。
例えば音楽でプロを目指したいとか、小説家や漫画家の夢を諦められないとか、そういった類のことです。
- 人前に出せるほど極められる技術や芸術
- 自己研鑽、自己実現できること
- やり方次第で副業や本業を目指せること
明確に「ただの趣味」とは区別します。
ただの趣味というのは、いわゆる履歴書に誰でも書いてしまいがちな以下のようなことです。
- 映画鑑賞
- 音楽鑑賞
- ドライブ
- 読書
- 旅行
- 釣り
- スポーツ
- ゲーム etc..
おしなべて言えば、お金を払えば得られる対価に限定されることですね。
例えばスノーボードが楽しくてどんなに上手でも、トレーナーで収入に繋げたりプロを目指したりしなければただの趣味と定義します。
この記事では「生活のための仕事」と「やりたいこと」のバランスで様々な人間像を11通りに分けてみました。
分けて考えてみることで、多くの人間像の中でいま自分がどんな生活を送っているのかを理解しやすくしてみました。
この11通りのなかで今どの位置にあり、もし目指せるものならどの位置を目指すのかを考えてみてください。
もちろん「自分はこの中のどれにも当てはまらないぞ!」という場合があるかもしれません。
星の数ほどある人間の人生ですので、全てが当てはまるとは考えていません。
どうぞご了承くださいね。
11通りの人間像
1.仕事人間
やりたいことは現時点で特になく、生活のために仕事をするひとです。
とくに今の仕事が好きでやっているというよりは、主には食うためにやっています。
なんとなく学校を卒業し、なんとなく就職したひとがよくこのポジションにいます。
また、仕事や家庭の忙しさから、やりたいことが消えていったひとも含まれますね。
やりたいことは無いと言っても、いわゆる趣味は余暇に楽しみます。
でもあくまで健康維持や鋭気を養うための趣味です。
ここで気をつけたいのは、やりたいことが無いことが決してマイナスではないということです。
明石家さんまさんの格言「生きてるだけで丸儲け」という言葉も示すように、人生に夢や目標を無理強いする必要は無いと感じるからです。
仕事をして余暇に趣味や家族との時間を大切にできることは、ある意味最も贅沢な生き方、贅沢な人生と言えるのかもしれません。
生活のための仕事:やりたいこと = 10:0
2.仕事が面白人間
生活のための仕事がやりたいこと、好きなことになったひとです。
なんとなく卒業して、なんとなく就職して、仕事が楽しくなっていっぱしの業界人に成長する。
やりたい仕事があって転職して、仕事が楽しくなった。
「仕事=やりたいこと」になれたひとは沢山いるのではないでしょうか。
こういうひとは、余暇も仕事をしちゃう傾向がありますね。
でも苦痛では無いみたいです。
趣味は仕事かな?なんて言ってしまうひとですから。
心当たりのあるひとは、できればしっかりと身体を休めてくださいね。
生活のための仕事:やりたいこと = 0:10
3.マルチ人間
生活のための仕事が面白くなって、かつやりたいことも十分に平行してやれるひとです。
生活のための仕事も充実してこなせて、余暇にやりたいことが充実してやれるパワフルなひと。
それが出来ていると言い切れるひとは、それほど多くはないはずです。
ワークライフバランスが最高に優れたひとなのかもしれません。
でも脳でドーパミンを出しているから動けているだけで、身体には疲労がかなり蓄積しているのかも。
生活のための仕事:やりたいこと = 5:5
4.夢追い人
生活のための仕事とやりたいことを割り切って平行していくひとです。
やりたいことははっきりと持っているのに、それでは到底食えないので、生活のための仕事と両立しているひとです。
やりたいことを維持するために仕事をするイメージです。
そのため仕事量を抑えて、生活費を切り詰めているひとが多いはずです。
仕事をしながら夢を追いかけるひとの初期のスタイルはこれに近いはずです。
生活のための仕事:やりたいこと = 4:6
5.副業人間Ⅰ型
生活のための仕事の他に、やりたいことで副収入が十分得られるようになったひとです。
やりたいことが必ずしも収入を伴うとは限りませんが、収入を得られるように動いた結果と言えます。
食っていくほどではないにせよ、やりたいことで副収入が得られるようになった状態。
本業は特にやりたいことではなくても、バランスをとって生活ができます。
生活のための仕事:やりたいこと = 8:2
6.副業人間Ⅱ型
生活のための仕事よりもやりたいことが波にのり、やりたいことだけで生活できるようになったひとです。
副業が本業にとって代われたひとです。
起業家や投資家。
または会社員をしながらコツコツ賞に応募してデビューした小説家のようなひとが含まれます。
YouTuberもこの分類に含まれることが多そうですが、到達できるひとは極々一握りと言われていますよね。
多くのYouTuberは4の夢追い人を続けていくことになるそうです。
生活のための仕事:やりたいこと = 0:10
7.生まれながらのお金持ち
生活のための仕事をしなくても、やりたいことだけをしていける極めて恵まれたひとです。
もちろんお金持ちでもしっかり仕事をしているひとはいますが、あくせくしなくても人生が保証されている点で「生活のための仕事」には括りません。
「単なる趣味」だけで生きているひとも含まれます。
これは生まれながらのものなので、何かから目指す対象ではありませんね。
生活のための仕事:やりたいこと = 0:10
8.才能人間
生活のための仕事を経験しなくても、やりたいことを努力していたら生活できる仕事になったひとです。
若くして大成したアーティストや、プロスポーツマンなどが含まれます。
ごく一握りの才能と運に恵まれたひとですね。
またスポーツマンは現役の寿命が短いので、現役時代の活躍でその後の人生が大きく変わってきますよね。
それからの人生の方が長いので、人並み以上に苦労をするケースが多いと聴きます。
生活のための仕事:やりたいこと = 0:10
9.ドロップアウト後の夢追い人
生活のための仕事からドロップアウトし、貯金や年金で食べながらやりたいことを極めるひとです。
仕事をしているころにはやれなかった、若いころからの夢や理想を、老いてから実現していくひとは多いようですね。
ただしやりたいことを継続するための資金が十分に用意できることが条件になります。
老後でも半ドロップアウトで資金を稼ぎながらというひとは4番か5番に入りますね。
生活のための仕事:やりたいこと = 0:10
10.生活で精一杯
はっきりとした夢ややりたいことがあっても、生活のための仕事や家事に全ての時間を費やさざるを得ないひとです。
学生、育児や介護中、低収入といったひとです。
そうした優先すべきことから解放された後に、ついにやりたいことを始められるというひとは多いと思います。
生活のための仕事:やりたいこと = 10:0
11.病人、ニート、ホームレスなど
やりたいことも普段の生活も放棄したひと、放棄せざるをえないひとです。
病人は治した後、まずは生活のための仕事を軌道に乗せることが最優先になるでしょう。
生活のための仕事:やりたいこと = 0:0
まとめ
いかがだったでしょうか。
こうして金と理想のバランスで分けてみるのは、人間像という曖昧なものを可視化するひとつの手法ではないかと考えています。
自分て、やりたいことをもっていたっけ?
いまやりたいこと、できているのかな?
日々の生活の中でつい流され忘れがちなことを知る一つのツールにしてもらえたらと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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