栄氏、至学館大学レスリング部の監督に電撃復帰
2018年6月14日、栄氏がパワハラ騒動後に初の記者会見を開きました。
伊調選手と田南部コーチには「心から謝罪いたします」と頭を下げた栄氏。
「谷岡学長から、レスリング部全員があなたの指導を受けたいと言っている、と聴き、選手の前で涙が出ました。」
と述べます。
そして、伊調選手へのパワハラは認定されていましたが、自身の監督復帰を告げました。
つまり他の選手たちからのたっての希望で、監督に復帰することが決まったということを仰っています。
この真偽については定かではありません。
谷岡学長は一貫して栄氏を擁護する立場を取っていたので、ほとぼりが冷めたころに復帰させるつもりだったのかもしれません。
栄氏の監督電撃解任に何があったのか?
そのわずか3日後の2018年6月17日、谷岡学長は再び記者会見を開きました。
「私ども至学館大学は栄和人監督を解任することを決定しました」
え?
3日前の公表は…?
「反省の態度についてその後の彼(栄氏)を見守っておりました」
監督復帰会見後も、どういう行動を取るかを見定めていたということですね。
「まったく期待外れで、まったくわかっていない」
「反省できていない」
と述べました。
どうやら、状況としてはこのようになっていたようです。
時系列で整理してみました。
6月14日
レスリング全日本選抜大会が開幕しました。
それにあわせて6月14日当日に監督への復帰を公表しました。
監督復帰のいわば「条件」として、その大会で選手たちのセコンドにつくことを命じていたそうです。
なぜ適正を判断するまえに記者会見までして復帰させたのか?と疑問に思っていましたが、これで谷岡学長の行動の意味が理解できました。
大会でセコンドに着かせるためには公に監督復帰を宣言する必要があったのだろうと思います。
監督解任になっていたのに、セコンドには規約上つけませんから。
あくまで大会での振る舞いで判断したかったと。
ところが、栄監督は大会でセコンドにつくことは無かったそうです。
観客席で谷岡学長が知らない方と座っていたとのこと。
なぜセコンドにつかなかった?と考えてみましたが、どうしてもこの結論が浮かんでしまいます。
選手から「監督復帰を希望された」という理由は実は谷岡学長の栄氏への “叱咤” に過ぎなく、実際は選手たちも栄氏を監督として受け入れたくなかったのではないでしょうか?
受け入れることができないため、栄氏と選手たちとの間にかなりの違和感、不信感が流れていたと考えるべきでしょう。
そのため、選手たちの間に入っていけず、セコンドにつけなかったのではないかな、というふうに考えると、栄氏の行動も理解できます。
6月15日
その行動を受け、谷岡学長は栄氏に、いったん自宅謹慎をするよう命じていました。
ところが、またも栄氏は谷岡学長を裏切ってしまいます。
自宅謹慎を言い渡されていたにも関わらず、食事に出ていたとマスメディアで報じられてしまいました。
謝罪会見から10時間後になるので恐らく14日の大会の後の夜から15日に掛けてだと思われますが、栄氏が知人の男性と、キャバクラ嬢と食事をしていたと「FLASH」が報じました。
単なる食事でもアウトのところ、キャバクラ嬢と深夜に遊んでいたとなれば、それは期待をかけていた谷岡学長も切れるはずです。
栄氏の言い訳は「知人に連れていかれただけです」ということですが、その言い訳自体がずれまくってますよね。
15日は謹慎を言い渡されていたので、誘われても断るのが筋ですから。
なおこの「知人男性」は、大会で一緒に観客席にいた方かどうかはわかっていません。
でも流れ上この男性、怪しいですよね。
いったいその男性とは誰なのでしょうか。
これは僕の推測です。
谷岡学長も「よくわからないが」と言っているので、細かく聴いていないか、栄氏が回答を拒否したかだろうと推測します。
もし回答を拒否したとしたら、例えば他大学から引き抜きに来た人物という可能性もあります。
メダリストを多数産んでいる才能、実績はあるので、こんなことがあっても引き抜きのお誘いがあっても不思議ではないでしょう。
少子化で大学も生徒を呼び込める「実績」に飢えてますし。
その夜にキャバクラで接待のようなことをしていたとしたら怪しいですね。
実はこれが谷岡学長の逆鱗に触れてしまった最大の原因だとしたら…。
6月16日
監督解任を決定。
谷岡学長はこのように、栄氏について述べています。
「あなた、それでもよく社会渡ってきたね、という子供じみたところと、実績をあげてきた天才の部分。
ものすごい怖がりの小心者かと思えば、ものすごい強がりを言う。
もうなんていうんでしょう、”アンバランスの権化?“ 」
そう吐き捨てたあと、谷岡学長も苦笑いを浮かべていました。
これまで一貫して庇ってきた谷岡学長をここまで怒らせては、もう復帰の道は完全に断たれたとみるべきでしょう。
新しい監督は?
出典:公式ブログ
コーチ、副学長を務めている吉田沙保里選手にオファーをする可能性があるとのことです。
吉田選手になるのか、それとも実績ある別の監督が就任するのか、注目していきましょう。
至学館大学としては、ネガティブなイメージを払拭したいので吉田選手を説き伏せたいところでしょうね。
まとめ
栄氏は4月以降、協会の強化本部長を辞任、至学館大学レスリング部監督解任と役職を失っていき、やっと監督復帰できるチャンスも自らの行動で失いました。
その上、ぎりぎりまで庇ってくれたひとの信頼を大きく損なったことから、至学館大学の「教授」の教員資格もはく奪される可能性があるようです。
ここまできても谷岡学長は、栄氏を「天才」と評します。
多くのメダリストを育ててきたその手腕は、確かに「天才」だったのだろうと思います。
谷岡学長が一貫して栄氏を庇ってこられたのは、恐らく「実績と天才性を信じていたから」だろうと思います。
別に情でも利権でもパワーでもなく、彼の指導者としての「能力」を信じていて、伊調選手の訴えを容易には信じることが出来なかったのではないでしょうか。
ボタンの掛け違えでは?と思っていたのでは。
しかし、復帰後の態度をみて、心の中にわずかに残っていた彼への期待と尊敬の念が消え去ったのかもしれません。
様々な人を傷つけてしまったこの事件、こうした暗黙の指示はアメフトの世界では常識だったのでは?と疑いの目を持っているひとも多いようなので、今後再発をしないように徹底して改善し、日本レスリング界をしっかり蘇られせてもらいたいものです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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