自転車に乗っていた小学生の10歳の女児が重体
image:NNN
※2018年7月5日 追記
本記事に一部事実と異なる点があったこと、及び説明不足により誤解を与えてしまったことをお詫びいたします。申し訳ありませんでした。今後はご指導を励みに一層事実をお伝えできるよう努力して参ります。それぞれの箇所については個別に訂正と説明を加えさせていただきました。
2018年7月4日午後6時ごろ、山形県酒田市緑が丘1丁目の市道の交差点で自転車に乗っていた宮野浦小5年 鈴木愛咲(あいさ)ちゃん10歳が自動車にはねられて意識不明の重体となっています。
山形県酒田市の交差点で3日夕方、自転車に乗っていた小学生の女の子が車にはねられ、意識不明の重体となっている。
3日午後6時ごろ、山形県酒田市緑ケ丘1丁目の市道交差点で自転車に乗っていた近くに住む宮野浦小学校5年の鈴木愛咲さん(10)が乗用車にはねられた。鈴木さんは意識不明の重体となっている。
出典:NNN
愛咲ちゃんは学習塾から帰宅する途中でした。
僕は9歳のころ、自動車にはねられて重症を負い、3か月入院をしました。
僕は運よく骨折で済みましたが、一時は切断と診断されていました。
その経験からこうした交通事故のニュースを観るたびに心が痛みます。
愛咲ちゃんの状況は僕が交通事故にあったときと似ている状況でした。
事故現場は?
山形県酒田市緑が丘1丁目の市道の交差点とだけ公表されています。
上記Googleマップの赤枠の部分が1丁目です。
黄色い道路が国道なので、そこから奥の住宅街に入った市道だろうと思います。
ストリートビューでみてみましたが、それほど車通り、人通りの多いところでは無く、注意さえしていれば事故を起こすような場所とは思えませんでした。
事故の状況
image:NNN
下り坂の道路から直線の道路に出る際に、右から来た乗用車にはねられたようです。
信号機や横断歩道がないT字路交差点で、交差点の角にブロック塀があり見通しが悪くなっていました。
僕が事故になったときは信号機がありましたが、黄色信号で慌てて曲がってきたライトバンにはねられました。
やはり曲がり角に看板があり見通しが悪くなっていました。
こうした見通しの悪い車道では、特に曲がり角において自動車はいったん速度を緩めるよう心掛けたいものです。
※2018年7月5日謝罪と訂正
停止線として貼り付けた画像はあくまで停止線を説明するための別のT字路でしたが、こちらも説明不足であり申し訳ありませんでした。
そちらの画像は削除いたしました。
また当初、停止線を見落として事故になったように記事に書いておりましたが、停止線の無いT字路であることが確認できました。誤解を与えてしまい申し訳ありませんでした。誤認の理由は、一次情報(報道番組のニュース速報)の映像を元に、念のためにGoogleマップで現場を確認した際、その先にある停止線を越えて事故になったものと勘違いをしてしまったためです。「前をよくみていなかった」という容疑者の話から、停止線で止まらなかったものと早合点しておりました。
今後はさらに情報の正確性を期すよう注意いたします。
なお以下が正しい事故現場となります。
奥から走ってきた自動車に、右側の坂道を下ってきた自転車が衝突しました。
image:Googleストリートビュー
何故事故が起こったのでしょう?
image:NNN
※2018年7月5日 加筆
ご指摘をがあったため本項に加筆させていただきました。
酒田市の容疑者は 自称視能訓練士 池田奈緒容疑者(38歳)です。
過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕となりました。
池田容疑者自身の子供の送迎中で、「前をよくみていなかった」と供述しているようです。
子供の送迎中とのことで、サイドシートの子供に気を取られていたか、携帯を見ながら運転をしていたかでよそ見をしていたということを表していると思われますが、細かい動作については取り調べでわかることなので、推論は控えましょう。
愛咲ちゃんも自転車で坂道を降りてきた際に右側走行をしていた可能性があります。
ただし1次情報の絵では右側走行のように描かれていますが警察から事実は公表はされていません。
あくまでマスコミで作成した説明用の絵の可能性があります。
もし右側走行であれば愛咲ちゃんにも過失はあったかもしれませんね。
この点は警察から開示されていませんので、これ以上述べることは控えます。
ただ、今回のような事例の場合は、左右どちらを走行していたかよりは、双方が注意を払って運転することで事故を回避できた可能性が高いことに着目すべきです。
僕も自動車を運転する身として常日頃感じていますが、子供は突然飛び出しがちです。
驚くようなタイミングで飛び出してくる時があり、そのたびに肝を冷やします。
本来子供がそうしないように指導するのは親や学校の役割ですが、どうしても言う通りにしないのもまた子供の習性です。
今回愛咲ちゃんは塾の帰りだったということで、早く自宅に帰りたいということで頭がいっぱいだったかもしれませんよね。
日本のように道幅が狭く、歩行者、自転車、自動車の間隔が狭い国では、ブレーキのタイミングが極めてシビアです。
その為、「凶器」にもなりうる自動車があらゆる状況を想定して走る必要があります。
だから日本は交通事故の場合に自動車側のペナルティが圧倒的に大きいとも言えます。
これはもう法律云々の話ではなく、ドライバーひとりひとりの心がけの話です。
自動車教習所に通った経験がある方なら、この心がけは徹底的に刷り込まれているはずです。
池田容疑者も前をしっかり見ていたうえで出会いがしらにぶつかったのであれば情状酌量の余地があるでしょう。
ただし今回の問題は「前をよく見ていなかった」という証言です。
これはつまり「前方不注意」という安全義務違反にあたるでしょう。
道路交通法には以下のように安全義務違反について定めています。
第70条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
また安全運転義務違反は7つの区分に分類され、以下のような区分が存在しています。
安全運転義務違反は、以下の7つの区分に分類されますが、脇見運転はこのなかの前方不注意に分類される行為になります。
- 操作不適
- 前方不注意(脇見運転、よそ見運転など)
- 動静不注視
- 安全不確認
- 安全速度違反
- 予測不適
- その他
出典:弁護士相談cafe
前方をよくみていたうえで出会いがしらに飛び出してきた愛咲ちゃんにぶつかったのなら、「前はみていたが突然左側から飛び出してきたのでブレーキが間に合わなかった」などと証言をしているはずです。
「前をよくみていなかった」という証言からは、脇見運転などの前方不注意により減速もしていなかったと警察には伝わるはずです。
わざわざ自分に不利になるような証言はしないはずですから。
この点から、池田容疑者はよそ見をしていた可能性は高いのでは?と考えています。
「前をみていても、見ていなくても、飛び出されたら意味無いでしょう?」
ネットにはそうした意見も散見されますが、上記のことから前を見ていなかったこと自体が安全運転義務違反ということです。
今後、ドライブレコーダー、速度超過の有無、ブレーキ痕でどのタイミングで気づいたかなど、「前を見ていなかった “程度” 」が警察の調査の焦点になってくるかと思いますが、報道に乗って来なければわかりませんので、これ以上の推論は控えましょう。
視能訓練士とは?偏見を防ぐためには?
容疑者は「視能訓練士」という職業だったようです。
視能訓練士は以下のような仕事と説明があります。
目のさまざまな検査と訓練を行うエキスパート
視能訓練士とは、生活していくなかで重要な役割を果たす「目」に関する、あらゆる検査や機能回復の訓練を専門的に行う仕事です。現代社会では、スマートフォンやタブレット、ゲーム機などの普及によって、昔よりも目を酷使する機会が増え、視力の低下や疲れ目を訴える人も増加しています。それに伴って、眼鏡やコンタクトレンズをはじめ、レーシックなどの矯正手術も日々進化しています。こうした治療方針や診断を、医師は視能訓練士の検査結果をもとに決定していきます。視能訓練士になるには国家資格が必要になり、受験資格を得るには養成施設で1年から3年以上学ぶか、または視能訓練士養成課程のある4年制大学に進学する方法があります。主な就職先は眼科診療所や病院などです。赤ちゃんから高齢者まで幅広く接することが多い仕事で、需要も増えています。出典:スタディサプリ
つまり視能訓練士とは、「目で見ることの意味を最も理解している視覚のエキスパート」です。
視能訓練士になるには簡単ではなく、養成所できっちりと勉強し資格を取得する必要があります。
視力の低下具合で「運転の可否」についてのアドバイスももちろんしていたでしょう。
こうした「目でものをみることの大切さ」を最も理解しているはずのひとが、「前をよくみていなかった」というのはあってはならないことだと思います。
「視能訓練士だからって、見落とすことくらいあるんでは?」
というご意見もあろうかと思いますが、想像してみてください。
前を注意してよくみれない視能訓練士に、目の検査を安心して頼めますか?
他にもこの職業をみて「え?」と思った方は他にもいらっしゃるのでは。
こういう事故を起こすと、視能訓練士という仕事への不信感に繋がる恐れすらあるんです。
※2018年7月5日 以下より追記
視能訓練士がどう関係あるのでしょう?というご質問をいただきましたので追記いたします。
この文章は視能訓練士という職業を差別する意図は全く無く、擁護する意図で書いております。
僕個人は視能訓練士なのに事故?とは思っていませんのであしからずです。
以下の記事は削除される恐れもあり参照することは避けたかったのですが、意図を理解していただきたくタイトルだけでもと思いリンクを付けました。
とても残念なことですが、上記の記事のように、視能訓練士なのに、と笑いものにしてしまう方も出てきてしまっています。
どういう仕事かというより、字面から偏見を持たれてしまうんです。
今回は幸いネットで調べた限りではあまり広まっていませんが、場合によっては世間の突っ込みどころになってしまうのが実情です。
視能訓練士に関わらず、世間の突っ込みどころになるようなことは細心の注意をはかるべきですし、職業ごとにそのように生きているはずです。
例えば医者が大病をしたら?医者の不養生と言われてしまいますよね。なかなか他の病院に掛かりにくい事情などもを加味しても、医者は日頃から自身の健康管理を一般のひと以上に行っているはずです。自分の大病を長期間診てくれている主治医に「特に自分は健康管理してないよ」と胸を張られたら嫌ですよね。
例えば消防士の家が火事になったら?
隣家に燃え移って被害が大きくなれば、瞬く間に「火元は消防士だった!」とマスコミやネットの餌食にされてしまうでしょう。
消防士本人に過失がなく、家族の火の不始末だったとしてもです。
他の多くの消防士は残念だし嫌な気持ちになるでよう。
目に関わる仕事をされている方が、自動車事故を起こして「よく見ていませんでした」と言えば、残念ながら世間の突っ込みどころを自ら作ってしまい、多くの同業の仲間に迷惑を掛けてしまう可能性があるということを知っていただきたかったんです。
こうした意図が伝わりづらく申し訳ありませんでした。
まとめ
image:NNN
交通事故はとても辛いです。
なにしろ治療は痛いし、長期間拘束されて息が詰まります。
交通事故をしていなかったらどういう人生になっていただろう?と思うときがあります。
そう思うことは全く不毛だとわかっていますが、わかっていても思い浮かんでしまうんです。
被害者とはそうした意識を植え付けられてしまうものなんですね。
フラッシュバックなのかもしれません。
もし愛咲ちゃんの意識が戻って健康に戻ったとしても、ずっとこの想いを持って生きていくことになるでしょう。
今回、池田容疑者を個人攻撃する意図はありませんが、こうした職業の方にはいっそうの注意を払っていただきたいと思い、あえて記事にさせていただきました。
愛咲ちゃんが意識を取り戻し、後遺症もなく健康になってくれることを信じたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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