奈良判定とは山根マジックのこと
image:情報ライブミヤネ屋より
宮城県ボクシング連盟副会長の菊池浩吉氏。
「ボクシング再興する会」のメンバーで、告発者発起人10人のうちの一人です。
菊池氏は、奈良判定という言葉について、違和感を提起されていました。
実は、20年前から「山根マジック」という言葉があったそうです。
それは「勝ちじゃないものが勝ちになるということ」を指しており、その言葉を用いて「奈良の選手とあたったら運が悪い」と思っていたそうです。
「奈良判定」という言葉はいつ、どこから使い始めたのかは分からないですが、宮城県ボクシング連盟を始めとする各連盟支部の方々の間では、「奈良判定」という言葉はあまり使っておらず、「山根マジック」という言葉を使っていたようです。
それはこういう根拠からのようです。
- 山根会長が可愛がっている選手は奈良県の選手に限らない
- 奈良県の選手も一生懸命練習している
これは「奈良判定」という言葉がこの告発問題で先行してしまった今、盲点となっていたことではないでしょうか。
山根会長は、奈良県出身で奈良県ボクシング連盟の会長を務めていたため、奈良県出身の選手を勝たせるよう審判やジャッジを動かしていたとしか僕たちは報道で聴いておらず、奈良県出身の選手以外でも可愛がっている選手がいるかもしれない、ということには思いいたりませんでした。
確かに、「奈良判定」という言葉が流通してしまうことは、奈良県の選手への風評被害に繋がってしまう恐れはありそうです。
奈良県の選手も、奈良判定=山根マジックを頼って練習をし、試合に挑んでいるわけではないでしょう。
練習試合などでは山根会長がいちいち顔を出す訳ではなく、あくまで山根会長がいる大会で発動するのがこのマジックなわけです。
この言葉遣いの部分はなかなか繊細で難しい部分ではありますが、僕はこのBuzFixにおいては、使い分けようと思います。
奈良県出身の選手を意図的に勝たせた試合を例えとして記事を書いている場合は「奈良判定」の方が通りが良いため、そのまま使おうと思います。
今後、山根会長があきらかに奈良県以外の選手に対しても贔屓をしていた事実が明るみになってきた場合と、世論全体が全てを「山根マジック」に変更していこうという動きになった場合には、「山根マジック」という言葉を使おうと思います。
反社会的集団のやり方で会長まで上り詰めた
image:情報ライブミヤネ屋より
この告発の内容はなかなか衝撃的でした。
20年前というと、山根会長がまだ会長になるだいぶ前の話です。
そのころから「山根マジック」という言葉が存在しており、奈良県出身選手や、お気に入りの選手が勝つように仕向けていたというお話です。
権力を持っているのならまだ審判やジャッジが言うことを聴くのもやむなしですが、単に連盟の人間というだけで、どうして審判やジャッジに影響を与えられたのでしょうか?
宮城県ボクシング連盟副会長の菊池浩吉氏は、「ミヤネ屋」の取材でこのように説明をされていました。
山根会長は当時から「反社会的集団」のような威圧の仕方をするので審判も怖がっている方が多かった
大会の最中に、ジャッジ(採点をするひとたち)の周囲を歩き回りながら中を覗き込むという行為をしていたのをみたことがある
本来、連盟員として許されない行為でしたが、堂々とそういうことをしていた
つまり、「反社会的集団」=「暴力団」のようなやり方で人を追い詰めて言うことをきかせていたということを表しています。
しかしそんな暴力団のような人間がどうして会長に選出されたのでしょうか?
会長は2年で任期が終わり、その度に会長選挙があるそうです。
会長になるためには、その会長選挙で選出されなければなりません。
もちろん、複数の立候補者がいたはずです。
粗暴な山根明を何故会長に選ぶ必要があったのでしょうか。
会長選挙で立候補をしていた他の候補者が、なぜか途中で降板して山根明だけになっていくということがあった
裏では「暴行」があったという話を聞いている
これが本当だとすれば、権力を得るためにライバルを暴力で消していったという、まさに「暴力団」を地でいく人間だったということになります。
当時、山根明の近くにいて、直に見たり、同僚から話を聴ける立場の人間だった菊池浩吉氏の発言なので、かなり信ぴょう性がある情報でしょう。
まとめ
image:情報ライブミヤネ屋より
山根明会長の行う「奈良判定」という言葉はいったいいつ、どこから始まったのかは定かではありませんが、恐らく多くの大会で、長い間、奈良県出身の選手がやたらに贔屓されることが目に余るほどに続いていたことから、徐々に「奈良判定」という言葉が定着していったのだろうと推測できます。
もしくは、マスメディアがゴロの良さから使い始めたということも考えられます。
村田諒太選手の学生時代のコーチも、奈良県代表の選手と当たる際には、「倒すつもりでいけ」と言っていたそうです。
そのくらい、特別に奈良県出身の選手が贔屓されていたことは、事実としてあるのでしょう。
とはいえ、菊池氏のいう通り、奈良県出身の選手の努力もきちんと評価をしなければいけませんね。
これは「奈良判定」が行われていた「事実」と、奈良県出身の選手の「努力」という2つの要素が矛盾を起こしてしまっており、今後マスメディアでも言葉遣いが混乱してくる可能性すら感じられます。
こんな残酷な事態を招いたのは、「奈良判定」を暴力的なやり方で審判やジャッジに強要させてきた、山根明会長が原因です。
もちろん自己保身のために従ってきた周囲の人間にも責任はありますが、告発に踏み切った時点で、いったんそれは目をつぶりましょう。
まずは「奈良判定」「山根マジック」という言葉を作ってしまった山根明会長にはきちんと記者会見の場で説明をしていただき、今後は違法なことをしないこと、強権的に恐怖政治を敷かないことを約束していただくことです。
もしボクシングの世界で生き残りたいのなら、これまでの行動を顧みて、反省していただくことです。
もしそれができないのなら、告発状を提出した「ボクシング再興する会」の要求の通り、ボクシングの舞台から降りていただくより他はないでしょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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