333人に告発された山根会長に新疑惑が続々
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連日のように報道されている山根会長の疑惑ですが、山根会長が表に出て生激白をし、自ら反社会勢力との関わりを肯定した結果、新たな疑惑が続々と明るみに出てきています。
まさに墓穴を掘った山根会長。
第三者委員会の発足、解任動議と、解任に向けて加速している状況について分かりやすく見ていきましょう。
山根会長の新パワハラ疑惑
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日本ボクシング連盟に勤めていた女性が、山根会長からパワハラをうけていたという証言が出てきました。
5年前から3年間、連盟の事務職員として働いていた女性です。
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ほぼ毎日パワハラを受け、身の危険を感じて証拠として音声を録音したそうです。
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以下はその録音を書き起こしたものです。
こら!座っとれ
そこ座れ!
このガキお前!
どうでもええ人間は
あごで使って
すっとあれするだけや
わかる?
そこは頭入れとき!
あかんかったら
クビにしたらええことや
こうした暴言を激しい口調で毎日のように言われ続けたそうです。
女性はその行為に対して、このように言います。
「お前何にも出来ないんや」
という暴言を吐かれたり無視されたり
色々ありましたね…
会長の前に出たらすごく緊張して仕事ができないとか
精神もだいぶ参りましたね
山根会長はなおも、女性職員に対して怒りをぶちまけます。
これは女性職員が定時退社したことに対して怒っているようです。
だけどあんたな
定時が5時半って表現出されたら
どうしても話できんなってくるなそれ
俺あんたと定時5時半ゆう話してないでそれ
(女性職員:いいました)
だから残業とかつけられへんけど
遅くなる時もあるということを言ってある
ちがうん?
言えへんかったか?
(女性職員:だから十分にあの…こちらも…)
だから十分にしてる!
俺みたいな情がある男誰がおるの?
俺から言ってやっとるやんか!
まだおるわ思ったんや
(女性職員:お先失礼しますって言って、声かけて帰りました)
いや、俺は聞いてません
俺はあんたに何をきついこと言ってるの?
え?
他の組織の中にはキツイけど
あんたには何もキツイこと言ってない
(女性職員:夜の診察の時間をたまたま先生が…)
夜は、とかそんな関係ない話や!
私は5時半が定時やってなってくると
いろんな面を変えんならんことが出てくんねん
分かる?
条件も全部変えてまうど
そうなると!
俺は最高のことをしてやってる!
女性がこの日定時で帰ったのは、病院に通うためだったそうです。
連日山根会長から長時間労働を課せられ、ストレス性で肩や腰を痛めていたとのこと。
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なんとこの日、5時間も説教が続いたそうです。
これを聴いていると本当に気が滅入ります。
ここまでネチッこく、しかも理不尽に人を責め続けられるものかと呆れます。
その場に居合わせて、女性を庇おうとした男性職員にもこのように暴言で責めました。
おのれ会長がもの言っているとき
庇うようなあご出しやがったら
あご潰してまうで
こら、ぼけ
スポーツマンの団体の会長とはおよそ思えないような、とんでもない「暴力宣言」です。
この録音も山根会長を追い詰める材料になっていくことは間違いないでしょう。
ところが、8月6日の取材で、山根会長はこうしたパワハラを全否定しています。
そんなん全然ウソですから
毎日罵倒していたとか
そういうこと言っているのウソですわ
これだけ証拠がでているにも関わらず全面否定できる神経を疑います。
高山選手のアマチュア転向を妨害疑惑
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元プロボクシング世界チャンピオンの高山勝成選手(35歳)が、記者会見を行いました。
東京オリンピックを目指して2017年4月にプロを引退しています。
その後、日本ボクシング連盟にアマチュア登録を申請しましたが、山根会長に拒否されていたそうです。
2018年4月に日本オリンピック委員会に調停を申し立てましたが、日本ボクシング連盟がこれにも応じなかったため、2018年8月6日に日本スポーツ仲裁機構に仲裁を申し立てました。
この仲裁は裁判と同じ効力を持っているそうです。
つまり決定には法的に従う義務が発生するということです。
当時、山根会長は高山選手に対してこのように述べたそうです。
アマチュアは教育の一環としてやっている
プロはお金のためもしくは生活のために闘っている
だから認めることはできない
これは全く理由になっていません。
高山選手はプロのまま、オリンピックに出たいと言っているわけではありません。
プロを引退してまで、腹をくくってアマチュアに戻りたいと申請を出したのです。
山根会長の発言は、いったん「お金のため」にボクシングをした選手は、「お金以外のため」にボクシングは出来ないという理屈です。
言い換えれば、カネに目が眩んで出ていったやつはワシは受け入れんと言っているわけですが、これまで出てきたピンハネ疑惑などの事例を鑑みて、どの口が言っているのかと驚きを隠せませんでした。
高山選手は会見でこのように述べています。
選手として今のこの状況はとてもよくないと
選手があくまで主役です
「今のこの状況」とは、山根会長への333人の告発を、山根会長が「喧嘩」で受けて立っている状況を指しているのでしょう。
多くの選手が333人に含まれており、彼らがボクシング界のために立ち上がったのに、山根会長はなおも自身の利権のために自己正当化を続けています。
高山選手の言う通り、あまりに選手をないがしろにした状況ですね。
AIBAの会長代行との蜜月疑惑
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マスメディアに見せつけた腕時計は、アイバ(AIBA)の会長代行のガフール氏からプレゼントされたものだと発言したました。
石はダイヤだそうです。
時計本体は30万円程度、ダイヤが散りばめられていたら、100万円はくだらないのでは?
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AIBAは国際ボクシング協会のことを指します。
アマチュアボクシングの国際組織で、日本ボクシング連盟も加盟しています。
ボクシンググローブはこのAIBAのロゴが入ったものしか使えないようになっています。
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このAIBAの会長代行を務めるのがガフール・ラヒモフ氏です。
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山根会長は18年前にこの時計をプレゼントされといいます。
しかし、このラヒモフ氏は、アメリカ財務省から厳しく糾弾されています。
ラヒモフ氏はゆすりや自動車窃盗からはじまり
ウズベキスタンの主要な犯罪者である
ヘロイン取引に関する重要人物になっているとされる
このアメリカ財務省からの糾弾を重くみたIOCのバッハ会長は、AIBAの組織運営を問題視しており、2月にこのように語っています。
このままでは東京オリンピックでボクシングが除外される可能性もありえる
ヘロイン取引の重要人物と山根会長は腕時計を贈り合うような親密関係だということを自ら明かしたことになります。
そもそもIOCから、ボクシング競技が東京オリンピックから除外されるかもしれないといわれていた原因がこのラヒモフ氏ですが、そのラヒモフ氏と蜜月があったとすれば、自らが火に油を注いでいるも同じです。
日本としては東京オリンピックでボクシング競技を加えたいのに、山根会長自らこのようなことをやっているようでは、これまで会長派だった取り巻きからも会長失格と思われてもやむを得ないでしょう。
反社会的勢力の元組長が登場
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画像左が元組長、右が山根会長です。
山根会長は反社会的勢力(暴力団)の組長と懇意だったことは既に認めています。
これは1999年に撮影された、元暴力団組長とカラオケに興じる2人の写真です。
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当時は山根氏はまだ、連盟理事でした。
このころから悪そうなサングラスを掛けていたんですね。
その元組長自らが、山根会長に辞任を求めています。
連日の生激白の理由として「友人が脅迫をうけており」と言っていたことについて、以前の記事で反社会的勢力の方から辞任を要求されていると予想していました。
どうもこの様子だと、推測は当たっていたのかもしれません。
これ以上山根会長がマスメディアで適当なことを言い続ければいずれマスメディアの関心は元組長の素性にまで及んできて、非常に立場が悪くなります。
そうなれば警察が動き出すことも考えられるため、元組長としては山根会長をさっさと舞台から降ろしたいのではないでしょうか。
元組長は、山根会長が辞任しなければ新たな証言をすると言っています。
会見開かないかんくらいの
そのくらいの爆弾10発くらい落ちるで
第三者委員会がいらんようなことがあんねんから
この元組長は、山根会長にかなりの便宜、口利きをしてあげていたという証言もあります。
おそらく山根会長が利益をえられるようにしてあげた過去の例を挙げるのかもしれません。
そうなれば、山根会長がこれまで言ってきた「身の潔白」が全てウソだと暴露されることになるかもしれません。
まあそれをしたら元組長も罪に問われるかもしれないので、「山根会長が勝手にやったこと」と言うのでしょうね。
山根会長がこれまでそうしてきたように。
この元組長は証言しています。
3年前までうちに出入りしていた
それに対して山根会長は反論します。
あの人が3年前と言ったが、5年前に断絶してる
この発言も山根会長の墓穴を掘っています。
5年前に断絶だとしても、2011年に連盟会長に就任していることから、会長就任後、最低2年間は反社会的勢力とのつきあいを継続していたことを自ら認めたことになります。
第三者委員会の発足
image:日本ボクシング連盟
スポーツ庁の鈴木大地長官は、連日の報道の中で反社会的勢力との関わりを肯定してしまった山根会長に対して、それが本当なら一刻も早く辞めるべきと述べたといいます。
スポーツ庁もレッドカードを突き付けた形でしょう。
東京オリンピックでのボクシング採用が取りやめになるかもしれない瀬戸際のため、ここで膿は出し切らずに事態が長期化することだけは避けたいという思惑もありそうです。
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2018年8月6日、日本ボクシング連盟は公式ページで第三者委員会を設置する方針を公表しました。
しかしこの第三者委員会発足の告知は、「会長 山根明」という名目で出されています。
連盟としてプレスリリースを出す以上はこう書かざるを得ないのでしょうが、山根会長の息が掛かった第三者委員会では意味がありません。
村田諒太選手は、JOC(日本オリンピック委員会)が調査を主導すべきとの考えを示しています。
まともな第三者委員会にならないといけない
統括団体の役割を考え
本来はJOCが立ち上がればいいのではないかと思います
2年後のオリンピックで選手を活躍させてあげるんだという気持ちで
改善し挑んで欲しい
出典:日刊スポーツ
解任動議の動き
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また時を同じくして日本ボクシング連盟内部から、山根会長の解任動議も持ち上がっています。
反社会的勢力との関わりがあったという報道に対して五輪担当大臣からこのような発言がされたことがきっかけと考えられます。
反社会勢力との関係となれば
これはもう論外 論外
ボクシング競技をオリンピック競技とするかどうかは、日本ボクシング連盟が決めることではありません。
IOC(国際オリンピック委員会)、JOC(日本オリンピック委員会)、五輪担当大臣といった、上位組織や担当の同意のもとで決まるのです。
もし今回の件が原因でオリンピック競技からはずされれば、日本ボクシング連盟は大きな汚点を残すことになります。
地方の名士で構成される連盟会員に対しても申し開きができなくなります。
さすがにこれまで山根会長を守ってきた幹部たちも、危機感を高めたのではないでしょうか。
連盟幹部はこのように述べています。
近く臨時総会を開き
会長の退任決議を取る方針です
臨時総会は、連盟の正会員の1/5の賛成で開催となります。
そのうち2/3の賛成で除名が認められます。
連盟とはこうした構成になっているそうです。
連盟の正会員:77人
連盟理事:30人
各都道府県連会長:47人
除名の条件は、77人のうちの2/3ですので、52人の賛成票が必要です。
都道府県連の会長は、医者や議員といった地元の名士が多いといいます。
そのため、反社会的勢力との付き合いが分かったいま、47人全員除名指示に回るとみられています。
山根会長がかつて会長を務めた、奈良のボクシング連盟会長も含まれることになります。
これで票数は47/52
残り5票は、30人の連盟理事から集めることになります。
連盟理事からどれだけ賛成票をえられるかが鍵となってきます。
「日本ボクシングを再興する会」の代表・新潟県連理事長の鶴木良夫氏によると、
連盟理事は山根会長の親密度でこのように分かれているそうです。
1軍 山根派 15人
2軍 迷っているひと 12人
3軍 反山根派 3人
合計30人
この3軍は賛成に回ってくれるため、残りはあと2票ということになります。
現時点で1軍からも除名を推す声が上がってきているという情報があるため、これで除名は確実とみられています。
誰に引退せいと言っているの
俺は歴史を持っている男や
日本連盟を改革して来てる男や
そう豪語してきた山根会長。
この解任動議の話がでたとたん、強気の発言は影を潜めてしまいました。
日本ボクシング連盟の自浄作用が発動
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2018年8月7日のインターハイ後にも、日本ボクシング連盟の側近理事10人前後が一斉に辞職届を提出する見込みとなっています。
現在も他の理事への訴えかけは続いており、独裁とも称される山根会長の体制にたいして大きな反旗を翻したことになります。
2018年8月7日のスポーツ報知で、吉森副会長が山根派に総辞職を進言していたことを報じています。
側近で山根派の吉森副会長が、各理事に対して辞任の意思確認をしていたことです。
自身を除いた32人中17人が辞任の意向を示しているとのことです。
吉森副会長といえば、インターハイで山根会長をかばうような発言をしていた会長派の長です。
彼がこのような動きをすることで、山根会長にはもう味方と言える側近がいなくなったと言えそうです。
山根会長の退任後も問題
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問題は山根会長が退任したあと、後任の会長をどうするかという議論に移りつつあります。
「山根派」15人から出す場合は、吉森照夫副会長となるとみられていますが、山根会長の院政が警戒されています。
報道でも吉森副会長は、岐阜県連の四橋会長が「山根会長には辞めて欲しい」と発言したことに対して「非常に失礼」と怒りを露わにしており、今回の除名を推すメンバーには含まれていないことが考えられます。
しかし前項で述べたように、8月7日の情報で吉森副会長が山根派に総辞職を進言していたとすると、山根派も総崩れになっている可能性があります。
理事を辞職してしまえば決定権が失われるため、「反山根派」から選任される可能性が高まってきます。
つい先日まで山根派のある幹部は、反山根派の幹部に対してこのように発言していました。
無知な田舎者を江戸城にあげるわけにはいかない
しかし反山根派の長たる吉森副会長が山根派に総辞職を進言したとすると、急速に山根派に抵抗に意味が無いという空気が流れたことが考えられます。
それはそうでしょう。
これだけ連日、新たな疑惑がマスメディアで報じられ、山根会長のバックボーンだった反社会勢力の元組長からも三行半を突き付けられ、東京オリンピックへの参加も危ぶまれている。
第三者委員会も発足してからでは、第三者委員会自体に強制力が無いとしても、日本ボクシング連盟の意思とは関係なく上位組織から物事が決められていくことになりかねません。
そうなれば、山根派として山根会長を庇い立てすることは、自分たちのクビを落とすことでしか無いわけです。
まとめ
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8月8日、「日本ボクシングを再興する会」は新たな証拠を出すとしています。
この証拠はさらなる爆弾となる、と過激な表現をしていますが、山根会長はその必要もないような状況に追い込まれてきました。
山根会長はこれ以上自身の過去の恥部をさらして晩節を汚すことなく、自ら退任することが賢明ではないでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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