ランボルギーニ・ガヤルドなど高級車76台をドゥテルテ大統領がブルドーザーで公開破壊!犯罪組織の密輸阻止が目的。超法規的殺人指令を強調する偏向報道に流されず考える。

ランボルギーニ・ガヤルドなど高級車76台をドゥテルテ大統領がブルドーザーで公開破壊!犯罪組織の密輸阻止が目的。超法規的殺人指令を強調する偏向報道に流されず考える。

高級車76台を公開破壊

 


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

2018年7月30日、フィリピンのドゥテルテ大統領(73歳)は、密輸撲滅運動の一環として合計5億8千万円を超える高級車をブルドーザーで破壊させ、現場に立ち会う動画を公開しました。

この中には、ランボルギーニ、ベンツ、ポルシェといった超高級車も含まれています。

 

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公開破壊を見てみましょう

 


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

オートバイの奥、カメラから最前列に配置された高級車は、市場価格2000万円を超える「ランボルギーニ・ガヤルド」です。

その隣にはポルシェです。

いずれも密輸された高級車です。

恐らく動画配信をした際に、最もインパクトがある配置にしてあるのでしょう。


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

全体を見渡すと、かなり奥まであることが分かります。


出典:フィリピン大統領府のFacebook

 

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自身でもハーレーダビットソンを愛しており、破壊されるハーレーダビットソンに何か語り掛けるかのような仕草をみせていました。


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

ヘルメットを被り、いよいよ公開破壊が開始です。


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

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最初にハーレーダビットソンが踏みつけられました。


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

メキメキと鈍い音をたてて踏み越えていきます。

ガヤルドも潰されて生きいます…もったいない…


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

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神妙な表情で見守っています。

決して、笑っている姿などありませんでした。

(時々、マスメディアと思われる笑い声は聴こえましたが)


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

何度も往復してぺしゃんこにしていきます。


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

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ガヤルドはもはやエンブレムが無ければ、ぱっと見では分からない姿に。


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

このように他の車も全て、容赦なく踏みつぶし、破壊しつくしました。


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

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およそ7分間に及ぶ公開破壊は終わりました。

ヘルメットを抜いて、マスメディアに挨拶をして現場を立ち去りました。


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

なおこちらが実際の動画です。

音などに配慮し最後に持ってきていますので、周囲の迷惑にならない場所で、破壊音とともにこの現場をしっかりと目に焼き付けてください。

 

 

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公開破壊の理由

 


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

ドゥテルテ大統領は、この活動の理由を「競売で犯罪組織の手に渡るのを阻止するため」と話しています。

大統領府のFacebookでは、以下のように公開破壊の理由を述べています。

 

2018年7月30日、フィリピンのドゥテルテ大統領は、密輸車、密輸オートバイの取締りのため、大統領同席のもと公開破壊を行いました。

2014年での推定値で合計5億8千万円を超えるのハーレーダビッドソン、トライアンフ、チョッパーといったオートバイや、密輸された高級車68品目をブルドーザーで破壊しました。

この活動は、政府の密輸と腐敗に対するキャンペーンの一環です。

出典:フィリピン大統領府のFacebook

 

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高級車を密輸して高額で売りさばき、その金銭が犯罪組織の資金源の一部となっているという実態があるのでしょう。

2016年にドゥテルテ大統領が就任して以降、腐敗の撲滅を掲げ、様々な強硬策を実践しています。

この公開破壊も、その活動の一環です。

ドゥテルテ大統領は同日、このように述べました。

 

国家の開発やビジネス環境の改善にはまず法と秩序を確立しなければならない

 

なお、2018年2月にも密輸された高級車30台を公開破壊しており、今後も公開破壊は継続していくとしています。

 

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ドゥテルテ大統領とは?

 

image:ニューズウィーク

 

ドゥテルテ大統領といえば、「超法規的殺人指令」のインパクトが強烈な印象を残しました。

2016年の就任後の演説でこのように述べています。

 

麻薬王や資金源、密売人の最後の一人が自首するか、あるいは投獄されるまでやめない。彼らが望むならあの世に葬り去ってもよい

出典:Wikipedia

 

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その後、麻薬犯罪の容疑者を裁判にかけずに、逮捕現場で射殺するという “事件” が1ヶ月余りで1800件報告されています。

この行為は世界の人権団体から非難されています。

人権蹂躙で訴えられたり、オバマ大統領を「売春婦の息子」と侮蔑したり、当時の国連事務総長・潘基文を「馬鹿者」と罵倒したり、国連脱退をほのめかすなど、何かとネガティブなイメージで報道されることが多いドゥテルテ大統領。

現在も「フィリピンのトランプ」と揶揄されたりしています。

 

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フィリピンの治安の悪さを知ってから考える

 

出典:フィリピン留学情報

 

フィリピンの治安は非情に悪いです。

僕たちが思い描く観光地としてのイメージとはかけ離れています。

上の表は、2014年度のフィリピンと先進国の犯罪数を比べた表です。

殺人、強盗、強姦事件が人口10万人当り何件発生したかを表しています。

これが犯罪率と置き換えてもよいでしょう。

フィリピンの人口は2015年の統計では、1億人程度です。

アメリカ合衆国の人口は2017年の統計では、3.2億人です。

アメリカ合衆国はフィリピンの3倍の人口がいますが、殺人の比率はフィリピンが倍あることになります。

強盗や強姦も面積や人口で考えれば、遥かに多いといえるでしょう。

 

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またフィリピンで殺人事件に遭う日本人は1年平均で4人もいます。

以下に詳細を出典させていただきます。

 

フィリピンで殺人事件に遭う日本人は平均で1年に4人です。フィリピンには3ヶ月以上の長期滞在者が18,000人前後いますので、10万人当り22.2人ということになります。

これは先ほどの表で見たフィリピン国内の殺人発生率10万人あたり8.3人や、日本での発生率0.3人に比べると極端に高い数字です。

ですので、フィリピンにいる日本人は、フィリピンにいるフィリピン人や、日本にいる日本人に比べて、殺人被害に遭う確率が高いということになります。

出典:フィリピン留学情報

 

こうして統計でみるだけでも、フィリピンという国の治安の悪さを実感していただけるのではないでしょうか。

こうした背景には、政治家や警察が反社会勢力(マフィア)と背後で結託しカネを受け取って見逃しすなどの腐敗・汚職が蔓延していることが挙げられます。

国民を守るべき政治家や警察がこの状態では、いったい誰を信じたら良いのでしょう。

もうフィリピンの怒り、子供を殺された親の悔しさ、無念さはピークに来ていたのだろうということは、推測できるはずです。

そんな空気の中で2016年に大統領に選出されたのが、強硬路線を約束したドゥテルテ大統領だったということです。

 

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まとめ

 


image:フィリピン大統領府のFacebook

 

先に述べたように、密輸された高級車を売りさばいた代金は、反社会勢力(マフィア)の資金源となっていることは想像にかたい。

なぜなら密輸を大規模にできるよう海外に支部を作ってシンジケート化できるのはマフィアだからです。

このマフィアが得た資金をもとに麻薬や覚醒剤を売買し、フィリピン国民は薬漬けにされていきます。

選んだ政治家が次々と汚職に手を染めていき、マフィアと結託していく姿をみていると、もう政治を信用できなくなっていきます。

だからこそ、大きな変化を求めてドゥテルテというジョーカーを「選ばざるを得なかった」という側面も認めなければいけないでしょう。

フィリピンの現状は僕たちが考えているほど甘っちょろいものではなく、誰かが泥を被ってでも荒々しい手法で強引に変えていかなければ、国家が成り立たなくなる手前だと感じているのではないでしょうか。

 

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ドゥテルテ大統領はとてつもなく非道なことを繰り返しているようにしか見られていません。

僕はドゥテルテ大統領のやり方を全て肯定するつもりはありません。

自動車が大好きです。

このように無残に破壊をすることは、心の底では許せない気持ちがあります。

しかし、その光景を見つめるドゥテルテ大統領は、決して笑顔では無かったでしょう。

自身も愛するハーレーダビットソンを最前列に置いて、高級車よりも先に破壊させていたでしょう。

 

 

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ドゥテルテ大統領は決して表に弱みをみせません。

非情に徹しています。

先日この公開破壊を報道したとあるテレビのニュース番組は、破壊が終わったあとのドゥテルテ大統領のことを「満足気に立ち去る大統領」と表現していましたが、いったいその表情のどこに、満足感を感じられたのでしょうか?

こうしたマスメディアの偏向報道に感情を支配されていないか、冷静に評価をしていかないといけないように思います。

子供がマフィアの一員だという問題も報道され、海外のマスメディアは「超法規的殺人指令」のような過激な手法に絡めて「息子も殺すべきでは?」と皮肉っています。

 

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しかしながらこの件にドゥテルテ大統領は発言をしておらず、正確な情報が欠落しすぎており、僕個人は「善悪」の判断を保留しています。

何か発言をしない理由があるからだろう、くらいに留めています。

なお「超法規的殺人指令」がやたらとピックアップされますが、アメリカ合衆国の警察も相手が拳銃を持っていて抵抗したら、容赦なく打ち殺しても正当防衛として認められています。(細かいことは州によって異なります)

瞬間的な件数が報道されると驚かされますが、通年の数でみたら、いったいどのくらいアメリカ合衆国の警察も犯罪者を殺しているのでしょうね。

僕たちは平和な場所からテレビ越しに眺めて価値判断をし過ぎてはいないでしょうか。

平和なニッポン人のものの見方から少し飛び出して、世界をちゃんと見つめて、そこで行われていることの価値判断をすべき時ではないでしょうか。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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