逃げ得犯人をSNSで発見
image:モーニングショーより
京都府八幡市の車道で、バイク後方から追突されました。
加害者は初めは謝罪していましたが、その後音信不通になりました。
情報をSNSで拡散したところ、加害者発見につながったという事例です。
写真はヘルメットに付けたカメラで撮影されたものです。
image:モーニングショーより
万一、事故にあったときに証拠として記録するため、父親が買ってくれたカメラだったそうです。
このカメラが今回、大活躍することになります。
なおこの話は美談としてお伝えするものではありません。
ドライブレコーダーなど事前の対策の重要性を知ってもらうためご紹介します。
追突事故が発生!
image:モーニングショーより
被害者は大学生の男性です。
京都駅から車で30分ほど離れた住宅街の道路を友人と走っていました。
前方右のバイクが友人です。
image:モーニングショーより
前方の白い自動車が停車をしたので、バイクも停車しました。
image:モーニングショーより
すると、後ろから自動車にに追突されました。
凄まじい衝撃でバイクごとはじき飛ばされています。
image:モーニングショーより
被害者の男性は5メートルほどはじき飛ばされたそうです。
何があったのかわからず、地面で起き上がろうとします。
image:モーニングショーより
痛みでうずくまる男性は起きあがることができません。
追突した自動車は左側の黒いベンツでした。
運転手がベンツを降りて慌てて声を掛けてきました。
image:モーニングショーより
加害者男性
「大丈夫か?大丈夫?大丈夫?」
「救急車呼ぼうか?救急車呼ぼ な?」
被害者男性
「すいません…」
これは事故直後の加害者です。
病院に連絡をしていることが分かります。
image:モーニングショーより
細かいことですが、まず謝ろうよ…と思いました。
心配してくれたこと、すぐに病院に連絡したことは良いことですが、被害者を余計に不快にさせないためにも先に「ごめんなさい」が言えると良いかもしれませんね。
「ごめんなさい」するのなんて1秒で済みますから。
事故後の対応は誠実そのものだった
その後、加害者男性と病院に行き、被害者男性は治療を受けました。
幸いにも大怪我には至らなかったようです。
そして加害者男性は、被害者男性の家族に、自らの前方不注意だったことを認めてきちんと謝罪をしたそうです。
これが現場に残るブレーキ痕です。
明らかに急ブレーキをかけて停車したことが分かります。
つまり前方不注意の証拠になります。
image:モーニングショーより
その時は「全部責任を取ります」と答えたと言います。
被害者側も真面目に謝罪をしている姿に、その時はまさか逃げるとは思えなかったそうです。
ここまでは、普通に誠実な対応をしていたことが分かりますね。
その日は連絡先を交換して終わったようです。
この辺りが被害者の対応の間違いだったと思う点ですが、それは後程。
加害者との示談交渉で突如、音信不通に
image:モーニングショーより
バイクは廃車になったそうです。
購入して3か月も経っていなかったそうです。
お金をあまり持っていない大学生にとって、バイクは本当に大切で貴重なもの。
初めての愛車でとても大事に乗っていたのかもしれませんね。
廃車にすることはどれだけ辛かったことでしょう。
自己責任なら反省のしようがありますが、追突ですから余計悔しいでしょう。
もちろん被害者の家族はバイク代について、損害賠償を請求しました。
請求額は約75万円。
乗用車に比べれば損害金としては安い方でしょう。
被害者の家族は金額を伝え、任意保険は入っているかを確認したところ、加害者男性は未加入だったと話しました。
どうやら治療費を保証する「自賠責保険」は加入していましたが、「任意保険」には未加入だったようです。
加害者はその後メールでこのように伝えてきたそうです。
理解しました
少し考えさせてください
その後、なんと連絡が途絶えてしまったそうです。
そのメールを受け取った直後から、およそ2週間もの間一切音信不通になったそうです。
(メールが届いていたのか、電話はコールしていたのかは不明です)
逃げられた
被害者の大学生はそう思ったそうです。
ここで初めて逃げ得を許してしまったことに気が付いたというわけです。
被害者はSNSで助けを依頼し発見
image:モーニングショーより
被害者の大学生は、事故の動画とこのやり取りをツイッターに投稿し、捜索を依頼したのです。
見つけたら教えてください!
するとそのツイートが次々とリツイートされたそうです。
それからなんと、わずか3日後に目撃情報がありました。
これは本当にラッキーだったとしか言いようがありませんが、そうだとしてもSNSの力は凄いと改めて感じます。
image:モーニングショーより
今、今昼寝している感じです!
のんきなもんです…。
加害者に突撃
image:モーニングショーより
目撃情報を元に、被害者と友人はその現場へ行き、とうとう加害者のベンツを発見しました。
被害者の友人は乗車する加害者男性に話しかけました。
以下がそのやり取りです。
image:ツイッター
被害者の友人
「よお、久しぶり!」
加害者男性
「こんにちわ」
被害者の友人
「久しぶりやなあ、さがしとったで」
加害者男性
「こんにちは、誰ですか?」
被害者の友人
「そんなこと言う?そんなこと言いますか?本当に?」
そこで、しれっとエンジンをかける加害者。
被害者の友人は叫びますが間に合いません。
エンジンかけるな!エンジンかけるなって!
猛スピードでその場を立ち去る加害者のベンツ。
結局またしても逃げられてしまいました。
image:モーニングショーより
被害者の大学生は、この動画を大阪府枚方警察署へ届け出て相談しました。
もちろん警察ですから、ナンバーが映ってますし、加害者はあっさりと割り出されました。
警察は民事として、まずは仲裁をすることしかできません。
加害者の男性に事情を聴き、大学生の家族と話し合いをするよう促してくれました。
警察に握られたらもう逃げ場はありません。
加害者の男性は謝罪し、事故を起こしたベンツを売却、約36万円を賠償に充てたそうです。
ベンツといえど事故車、たった36万円になってしまうものなんですね。
被害者の家族は弁護士を通して、残りの賠償金について交渉をしているそうです。
ところで、ベンツを購入するお金、修理するお金があって、何故賠償金を支払うことを躊躇ったのでしょうか?
ベンツを買えるほどの人間なら、普通は100万未満の賠償金にひるまないし、逃げもしないはずです。
家族に知られることがマズイだけなら、わざわざベンツを売ってまでお金を工面する理由が分かりません。
不思議ですね。
逃走した原因
image:バイクブロス
この加害者男性が逃走した原因は、事実と推測で2点挙げます。
1.任意保険の未加入
任意保険に加入しておらず、車両の修理費を払えないと思ったことが大きいでしょう。
2017年の統計では、任意保険の加入率は全国平均87.9%です。
なお今回事故があった関西エリアの平均は88.7%と、全国平均以上ですので比較的高い水準と言えます。
全国の加入率からも、地域的な保険への意識としても、加害者男性は「意識が低いドライバー」と言えそうです。
2.飲酒運転の可能性
加害者の男性は、運転中に足元に落ちたものを拾おうとして前方を見ていなかったと釈明しているそうです。
しかし、男性は缶ビールの缶を持っていたそうです。
加害者の男性にそのことをきくと、灰皿として使っていると答えたようです。
でも灰皿という割には脇に隠す仕草をしていますね。
これは証明することが出来ませんが、任意保険で支払えず示談できないとなると警察に連絡されると焦ったのではないでしょうか。
そうすると飲酒運転もバレるかも?
そう思って音信不通になった疑念はずっと残るでしょう。
自動車に衝突されて逃げ得されないためには?
まず警察に通報し交通事故証明書をもらいましょう。
自身で入っている任意保険で賄う場合もこれが必要になります。
それにプラスアルファして、以下の4点を行えば逃げ得を防げそうです。
- 現場で名前と連絡先を交換しておく
加害者の免許証を写真で撮るだけでもいいでしょう。
加害者の顔もおさえることができます。 - ドライブレコーダーを付ける
今回の例のようにドラレコが決めてになることが多いです。 - 現場の写真を撮る
加害者との会話のやり取りを録音する - 自分の加入している保険会社に相談しアドバイスをもらう
通常、警察が把握してしまえば逃げられませんが、保険として警察+アルファでやっておけば安心できます。
また、これは例外ですが「このぐらいなら警察に連絡するほどでもないかな?」と、双方で示談になる場合もあると思います。
警察を呼ぶとかなり時間を取られますので、仕事の都合で急いでいるとか、子供を病院に連れていく途中と言ったやむを得ない場合も多々あるでしょう。
そうした場合は最低限、連絡先を控え、免許証とナンバーの撮影だけでもしておけば逃げ得を予防できます。
写真や動画、録音といった機能はスマートフォンを持っていれば全て実現できるので意識さえしていれば大丈夫ですね。
ここで注意したいのは、申し訳無さそうな加害者につい遠慮して「撮影しないでも大丈夫だろう」と仏心が出てしまい、今回のように音信不通になってしまうことです。
できることを全部やっておきましょう。
ここまで意識的にされると、加害者も「この人からは逃げられない」と観念しやすくなるでしょう。
ただし加害者も事故を起こしてしまい混乱しています。
撮影する前に必ず丁寧に「念のため撮影してもよろしいですか?」と断ってからが良いでしょう。
加害者にも人権があることは忘れてはいけません。
まとめ
今回のように、SNSを用いて盗難された自動車や自転車が発見された事例があります。
現物の写真など特徴をしっかり明らかにすることで拡散してもらい捜索に協力してくれる可能性が高くなります。
その為には、自動車、自転車を写真で撮影しておかないといけませんね。
ナンバーやマフラーの形状など複数撮影しておくといいでしょう。
犯人は時間が経過するほど発見しづらくなるものです。
スマートフォンにそういう画像が入っていれば、即座に情報を発信でき、発見できる可能性が高まります。
ただし最後にひとつ、この方法には大きなリスクが伴うことを忘れてはいけません。
事故を起こして逃げてしまうような人間は「そういう荒っぽい人間」の可能性があります。
今回の例のように、単に支払いに困って逃げただけの小者なら直接話しかけても大丈夫でしたが、もしかしたらカッとなって殴られるなど、危害を加えられたかもしれません。
ここが、被害者側の初期判断が微妙だった点だと感じています。
事故→病院で治療→示談→音信不通→SNSで発見→加害者に話しかける→逃走→警察に相談
全体の対応としてはこういう流れでしたが、5メートルはじき飛ばされ病院に行くほどの事故だったら、明らかに示談で済ますべきではありませんでした。
まずは警察に通報して対応してもらうことで、加害者も心理的に逃げづらくなりますので初期判断を誤らないよう注意したいですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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