焼肉店の炎上動画は「焼肉でん」だったとしても何も悪くないしダレトクだ!?「すたみな太郎誤爆事件」誤爆と拡散の本質を考えて欲しい。

焼肉店の炎上動画は「焼肉でん」だったとしても何も悪くないしダレトクだ!?「すたみな太郎誤爆事件」誤爆と拡散の本質を考えて欲しい。

バカスタグラムで炎上

連日のようにツイッターやInstagramに投稿した馬鹿な動画が拡散され、炎上事件になっています。

2019年2月7日以降にInstagramに投稿された焼肉店で大暴れする動画もまた大炎上していました。

 

以下がその動画の一部です。

女性たちは2月7日に焼肉店に来店し、この動画を投稿したようです。

実際の動画はみると心が痛くなるため画像に留めておきます。

これでも十分に痛いですが。

 

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他にも目を覆いたくなるようなシーンがありますが、興味があれば検索してみてください。

この方々はSNSで顔出しで散々にこすられたので、表を歩くのも大変になっているかもしれませんね。

その後の学業やお仕事に差し支えることは間違いないでしょう。

とにかく十分に反省してもらうしかありません。

 

そして、この動画が思わぬ方向に誤爆していき、ある焼肉店が損害を被る事態に発展しています。

 

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「すたみな太郎」に誤爆

この動画が思わぬ方向に誤爆していきました。

焼肉バイキングの大手「すたみな太郎」で撮影されたものであるとデマが拡散されてしまったのです。

当初は投稿にそんなことは書いていなかったようですが、どうも拡散される過程で掲示板に「恐らくすたみな太郎では」と書いたことで広がったようです。

 

以下の投稿をみると2月9日の段階で「すたみな太郎」で行われた行為だと思われていることが分かります。

 

 

こうした情報が追加されていくことはSNSではよくあることですが、問題は「すたみな太郎」では無かったということです。

2月12日、「すたみな太郎」は以下の発表を行いました。

 


image:すたみな太郎

 

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以下が「すたみな太郎」が実際に行った検証です。

 

検証① グラスの種類


image:モーニングショーより

 

先の画像をみてもらうと分かるかもしれませんが、ぱっとみで「Asahi」と書いてあるように見受けられます。

しかし「すたみな太郎」では上画像のグラスを採用しており、「Asahi」のグラスを使っていないそうです。

検証② 箸と皿


image:モーニングショーより

 

動画に映っているのは割箸ですが、「すたみな太郎」では黒い、洗って使える箸を全店で採用しています。

また皿も銀色のものが映っていますが、実際は白いものを採用しています。

検証③ 内装


image:モーニングショーより

 

白いテーブルが映っていますが、実際は木目調のテーブルを採用しています。

 

 

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また発表でも記載している通り、動画では採用していないはずのタッチパネルまで映っています。

こうした検証をみれば明らかに「すたみな太郎」では無いことが分かりますね。

 

「すたみな太郎」はこのデマ拡散で、9日~11日の3連休に期待していた売上が大幅に落ち込んだと話しています。

むしろ馬鹿な動画を拡散された店舗は被害者では?と思いますが、現実はそんなに甘くはありませんでした。

この動画の犯人の行動を制止させなかった店側の責任を追及する方向に広がってしまったのです。

間違いなく馬鹿な行為をして動画を投稿した本人たちが悪いに決まっているはずなのに、誰かを責めなくては気が済まないひとがいて「制止できない店も悪い」と言い出したわけです。

そのデマ情報が「すたみな太郎」への悪印象となって、客足が鈍ってしまったわけです。

誤爆による最悪の風評被害です。

SNSは、情報の正確性はさしたる問題ではなくなり、人間の善意も悪意も増幅し拡散させてしまうツールだということを改めて見せつけられる事件でした。

 

ただこの事件はこれだけでちゃんちゃんではありません。

まとめサイトのようなアフィリエイターの問題点もさらけ出していることを直視すべきです。

 

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拡散はSNSからブロガーへ

この動画に関して「すたみな太郎」で行われたと拡散をさせていたのは、何もツイッターやInstagramだけではありません。

まとめサイトやトレンドブログが一斉にネタとして書き、それをSNSで拡散させていました。

 

以下はその投稿の一部です。

(誤った情報を拡散させているため直リンクは控えています)

 

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こうしたまとめサイトやトレンドブログの問題点は、とにかく早く記事を書くことを目的とするために誤った情報をまき散らしてしまうという点です。

そして宣伝のためにさらにSNSで拡散を図ります。

3つのブログの中でも、特に3番目のブログは2月14日時点で115リツイートを獲得しており、その先の見えないところでどの程度拡散されたり、リンクを貼られているか、何千人の目に届いたのかは推して知るべしです。

 

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名誉のためにもそれぞれの中身についてお伝えしておくと、いずれもこの動画を投稿した本人たちを非難する内容にはなっています。

本質を突く姿勢については間違っていません。

しかしいずれも「すたみな太郎」で行われたと明記しており、「すたみな太郎」の風評被害に対する責任の一端があると、記事を書いた人間たちは理解すべきですね。

 

3番目のブログは後日「すたみな太郎」の否定する発表を受けてその旨を追記しているようでしたが、以下のような内容でした。

 

※追記
この動画の店舗が焼肉・寿司の食べ放題店「すたみな太郎」という情報がありましたが、「すたみな太郎」運営元の江戸一が「当店で撮影されたものではないと当社では断定しております。」とコメントを発表しました。

 

ただ発表の内容を書いたのみで、誤った情報を拡散させたことについて謝罪は無く、責任を感じているとは到底感じられない内容でした。

これはとても残念です。

 

きちんと訂正しているんだからいいじゃないか?

 

そう思われる方もおられるとは思いますが、ことの本質はもう少し深いところにあると思っています。

 

こうした「まとめサイト」や「トレンドブログ」というのは、いかに世間の関心を集める記事を書いて集客し、広告収入に繋げるかを考えています。

ライバルたちよりも早く書いて集客に繋げたいわけです。

それで情報をいち早く得られ感謝しているひともいると考えれば、この仕組みを否定するつもりは毛頭ありません。

 

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このブログは、当該記事でもそれなりに収益があったはずですが、誤った情報で収益を得ていることになります。

読者はただ情報を欲しているだけですから、読んだものを素直に受け入れ、驚嘆し、さらに拡散させてしまいます。

それで「すたみな太郎」に対する誹謗中傷に繋がっている可能性があるとしたら、そんな収益は “悪銭” に他なりません。

そんな悪銭を得ているのだから、迷惑を与えていたことに対しては訂正するだけではなく真摯に謝罪をすべきだと思いますが、いかがでしょうか?

もし別の記事で謝罪をしているとしても、謝罪と訂正は実物の記事内で行うことが筋です。

昨今ファクトチェックが行われるようになったマスメディアでも、この程度の謝罪と訂正は行われるようになってきています。

※全てとは言えませんが。

 

このことについて以下のようにご意見をあげられている方がいらっしゃいましたので紹介させていただきますね。

 

 

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「焼肉でん」というさらなる追い打ち

「すたみな太郎」ではないという公式な情報が出されたあと「では実店舗はどこだ?」というお決まりの “犯人探し”  が始まりました。

被害を受けたはずの店舗探しですが、行為を制止できなかった店舗側の責任が追及された後ですから、これはもう “犯人探し” の一種と受け取られても仕方ないでしょう。

そして動画が撮影された店舗が関西で営業している「焼肉でん」だったのでは?という推測が広まってきています。

 

以下は細かく調べたことを記事にしているブログです。

決め手としているのが、箸袋の文字が「すたみな太郎」の文字数では無く「でん」と書いてあるということでした。

 


出典:https://legendup.com/2019/02/13/terro%EF%BD%B0girl-bbq/

 

確かに調べてみると、「焼肉でん」の箸袋と非常に似通っていることが分かります。

しかしこれもあくまで推測の域を出ていませんね。

似た箸袋の別店が無いことまで調べ尽くすことはできないでしょう。

 


image:焼肉でん

 

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この犯人探しも実際、どうなんだろうと思います。

マスメディアでは「すたみな太郎」が風評被害を被ったことからだと思いますが、実際の店舗の名前を公表していません。

(今後、拡散が広がり公表される可能性はあります)

恐らく実際の店舗側も公表しないようにお願いをしているのだろうと推測されます。

理由は容易に察しがつきます。

「すたみな太郎」の二の舞になりたくないからです。

 

あの馬鹿な客を止められなかったのはお前だったのか!

もう食べにいかない。

 

そういう負の流れを恐れているからです。

だからこそ、もうほじくる必要は無かったはずです。

上ブログでも、ほじくった挙句に結局すべて「推論」で終わっています。

推論で「焼肉でん」と言ったことが、以下のようにまた拡散されていきます。

 

 

本当に「焼肉でん」でしょうか?

それは、「焼肉でん」が認めない限りは、もう分からないことです。

 

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この本当の店舗にマスメディアが取材をしたところ、当日この動画を投稿した客は店内でも「死角」に入っており、店員も気づけなかったそうです。

もしこの動画にある行為を直接目撃したなら、普通の人間の感覚なら制止しているでしょうね。

サービス業をやっている方なら分かるのではないでしょうか。

居酒屋など飲食店では壁や柱、すだれなどで隠れていることはよくあることで、繁忙時間帯では店員も全てに目を配ることは難しいものです。

帰ったあとの惨状に愕然とし「やられ損」になっていたのだろうと思います。

もしかしたら酔った勢いで近い行為をしてしまう客が他にもいて、仕方ないと悔しい気持ちを押し殺すしか無かったのかもしれません。

 

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実店舗が分からなくても誰も損も、得もしなかったはすではないでしょうか。

この「ダレトク!?」なことをひたすら繰り返しているだけの状況。

もしこれで「焼肉でん」長浜店の売上が激減し潰れたとしたら、そこで働いている店員さんが仕事を失います。

悪いのは馬鹿な行為をして動画を投稿した本人たちのはずなのに、何も悪くないひとたちが傷つきます。

荒らされて悲しい気持ちを我慢していた店員の皆さんにさらに強烈な追い打ちをかけるだけです。

 

こういう “犯人探し” は虚しいものですね。

拡散のリンクを、誰かがどこかで断ち切っていかないといけません。

ただそのボタンを、押さないだけなんですが。

 

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まとめ

誰かを非難しないと気が済まないひとは、自分が非難される立場になったときを考えてみて欲しいです。

そして非難する必要が無かった店舗をそっとしてあげませんか。

 

「すたみな太郎」が実際にこうむった被害額は公表されていませんが、全国区の飲食店が3連休にたてていた売上予測を大幅に下回ったというだけで、かなりの額だったと思います。

ツイッターで、掲示板で、ブログで、誤った情報を拡散してしまったと思い当たる方は、次のお休みにでも友達を連れて「すたみな太郎」へ食べに行ってはいかがでしょうか。

心で思うよりもその方が、ありがたい行為だと思いますよ。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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