過去20年で最強クラス
image:モーニングショーより
過去20数年での北海道での大きな地震です。
震度6強は最強クラスだったことが分かります。
大地震の確率は30年で0.2%でしたが、それに近い地震だったことが伺えます。
特に内陸部では大きな地震の影響があまり無かったと思いますので、地震の揺れに対する対応が出来ていたか心配です。
午前9時時点でまだ余震が続いていますので、くれぐれも無理な外出などは控えるようお願いします。
厚真町の土砂崩れ
image:モーニングショーより
画像のように非常に広範囲で大規模な土砂崩れが発生しています。
家屋が多数圧し潰されています。
19人以上の方々と連絡が取れていないようです。
安否が気に掛かります。
image:モーニングショーより
火力発電所の停止
午前6時の情報ですが、北海道電力の火力発電所が緊急停止をしました。
北海道全域への影響が起こっています。
その影響で295万戸が停電しています。
北海道の電力の多くを供給している発電所の停止で生活、交通、仕事などに大きく影響を与えています。
image:モーニングショーより
世耕経済産業省大臣が記者会見を開きました。
4箇所の水力発電所を復旧させ、その電力を供給源として苫東厚真火力発電所に電力を送り再稼働をはかります。
その後、順次他の火力発電所も復旧をしていく見込みとのことです。
経産省からは数時間以内に電力復旧の目途をたてるよう指示をしています。
特に病院の自家発電での供給がきちんと継続されることは大切です。
それでも安定した電力供給が必要な手術は延期されることが懸念されるため、その影響も気になります。
クリニックや小さな診療所などではそこまでの設備が無いため、電力再稼働が急がれます。
全域停電の原因
世耕大臣は「電気の使用料と発電量のバランスが崩れたことで周波数が乱れ停電発生」と説明しています。
この意味について「モーニングショー」で分かりやすい解説をされていたのでご紹介します。
東日本の電気の周波数は50Hzです。
様々の電気機器は50Hzで設定されています。
この50Hzを簡単に言えば、火力発電所が1秒間に50回、発電機が回って電気を発電していることを表します。
こうした火力発電所が北海道の数個所で協調して稼働しています。
これを自転車に例えると、5人乗りの自転車で坂道を上っているようなイメージになります。
5人乗りの自転車で1秒間に50回漕いで、電気を送っています。
5人のうち3人が漕ぐことをやめてしまったら、残りの2人で坂道を登るのは非常にきつくなります。
そうすると全体で50Hzのパフォーマンスを出していたものが、徐々に落ちてきます。
その下がったままの電力だと、50Hzで動作するように設計された電気機器に不具合が生じてしまう「過電流」が起こってしまいます。
過電流が起こると電気機器が発火したり壊れたりする危険が高くなります。
その為、一定の周波数を下回った場合は電気を全て停止するというルールになっているようです。
つまり、苫東厚真発電所が停まったことで、協調している北海道の他の火力発電所も一斉に停止をしたということです。
また火力発電所は自分ではスタートできないため、火力発電所をスタートするための電力としてまず水力発電所を復旧させ、その電力で火力発電所を復旧させるという復旧の流れになります。
まとめ
陥没、液状化現象も各地で確認されています。
商店、コンビニエンスストアも商品があっという間に売り切れてしまう状況で、幹線道路が封鎖されれば生活の維持が難しくなってきます。
困難な状況がしばらく続きますが、無理な外出は控え、安全第一でお願いします。
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