「sola Channel」のsolaさんが死亡する事故。原因は赤飯おにぎりの一気食いで喉に詰まらせた。YouTubeの流行と再生回数稼ぎについての警鐘。

「sola Channel」のsolaさんが死亡する事故。原因は赤飯おにぎりの一気食いで喉に詰まらせた。YouTubeの流行と再生回数稼ぎについての警鐘。

「sola Channel」のsolaさんが動画配信で死亡してしまう事件がありました。

赤飯おにぎりを一気食いし喉に詰まらせたのが原因でした。

しかもその様子は生放送で配信され続けていました。

この記事ではYouTuberを否定するつもりも、solaさんを責めることもありません。

ただひとつ、solaさんが残した足跡、警鐘として書きたいと思います。

 

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solaさんに何があったのか?


image:sola Channelより

 

2019年4月8日、YouTuberのsolaさんが生放送を行っていました。

動画全体では途中で中止されるまで1時間58分ほどあり、問題の箇所はその最後でした。

赤飯おにぎりを頬張った直後、1時間30分前後から声を出せなくなり横たわっていました。

この頃は声は出さないもののまだ動きがありましたが、視聴者は喉に詰まらせたとすぐに察知していたようです。

 


image:sola Channelより

 

それから動きが無くなり、20分以上倒れたままの状態で配信が続けられていました。

1時間57分ごろに救急隊員が到着し肩を叩きますが反応ありません。

口から泡を吹いているような状態にみてとれました。

どなたかが急いで配信を停止させたところで動画は終了しています。

 


image:sola Channelより

 

放送を見ていた視聴者がすぐに119番通報し救急隊員が呼ばれたようですが、20分以上も放置されていたことから手遅れになったのだろうと思います。

solaさんの素性や連絡先を知っていた方が配信を観ていなければこのまま誰も助けに入らず配信され続けていたのかもしれません。

 

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2019年4月11日、息子とされるツイッターアカウントから、お母さまが亡くなられたことが告げられました。

 

 

息子さんは気丈に振る舞っているようでしたが、とてもお辛いはずです。

これまでの動画を消すつもりは無いということで、お母さまの生きた証のようにされたい想いを感じました。

また最後に「いつか皆様が完治できることをお祈りしています。」というコメントがありますが、solaさんと同じような苦しみをもった方にとっての祈りの意味でもあるのでしょう。

 

とても残念な報告でした。

ご冥福をお祈り申し上げます。

どうか心が安らかになられているように。

 

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solaさんは心の病を抱えたYouTuber

動画全てを拝見はできていませんが、solaさんは摂食障害(過食嘔吐)、アルコール依存症などに苦しんでいたようです。

長く心を病んでしまっていたことから、赤飯の一気食いの危険性にも気が付けなかったのかもしれません。

solaさんは動画の中で自身の気持ちについて述べられていました。

 

高校生の息子がいて前にお母さんのことを一生必要な人とプロポーズのように言われて心に突き刺さっている。

でも自分は自殺未遂などしてて、死にたい衝動を我慢して一生懸命生きていてるから

人のために生きられない

でも頑張って死なないで生きている

 

生放送のコメント欄を読むと、同じように心の病や依存症に苦しむ方々が沢山観に来ているようでした。

チャンネルの概要欄にはただひとこと「子守唄になーれ」とだけあります。

全ての想いを汲み取れてはいませんが、きっと同じような苦しみをもったひとたちと気持ちを共有することで、眠れない夜を少しでも眠れる夜にできる手助けをしたいという想いがあったのではないでしょうか。

ご自身が辛いのにYouTubeで配信をするのは、上記で書いたように「人のために生きてみたい」という望みがあったからなのかもしれません。

4月7日の配信のコメントを読む限り、少なくとも、solaさんはチャンネル登録者の皆さんの心を優しく包み込んでくれていたのではないでしょうか。

 

なお、solaさんには確かに自殺願望のようなものがあったとしても、赤飯おにぎりで意図的に死んだとは思っていません。

少なくとも動画を観る限りはそのようには見受けられませんでした。

 

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以下は4月7日、事故があった前日の配信です。

内容は日常を語っているだけですが、お酒で酔っており支離滅裂な部分もあります。

全ての方にフィットするものとは言えません。

コメント欄も誹謗中傷に溢れてしまっているので、閲覧に問題が無い方だけが観るようにしてください。

 

 

 

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“面白い”と “再生回数稼ぎ” の関係

人気YouTuberのヒカキンさんをはじめお握り一気食いなどの動画が流行していますが、結果的にsolaさんはその流行に乗ったことで事故を引き起こしてしまいました。

やるかどうかは本人の判断なので、その結果亡くなったことは「自己責任」と自己責任論がわき出てくるのでしょうけれど、果たしてsolaさんが乗っかったことはどこまで自己責任論を押し付けられるのか、ということを考えるきっかけにしてもらいたいと思います。

 

まずYouTubeの流行と再生回数稼ぎの関係について話します。

人気YouTuberの動画は基本、笑いを提供するものばかりです。

面白いことをすると視聴者が増えるためです。

理由は、仕事の後に学校の後に、悲しいことや辛いことを話されるよりも、楽しい話をされる方が気が楽だというのは多くの方に共通した感覚なのでお分かりいただけるはずです。

ASMRのような癒しを与える動画もありますが、笑いと癒しには接点があり、人気になる理由は同類かと思います。

人気YouTuberの方々は、笑いを与えるためにお握り一気食いなどにチャレンジする動画を投稿しています。

しかしこの動画で底辺YouTuberから人気ものになれるひとは、実はほとんどいないはずです。

何故なら、人気YouTuberはそのリアクションや表情ひとつが笑いのツボになっていることが多く、そうした人気YouTuberが「むぐ~」「おえ~!」と言いながら口に詰め込む姿が可笑しいと映っているからです。

子どもたちにも大人気のヒカキンさんの動画は、その代表格と言えるのではないでしょうか。

では何故底辺YouTuberも同じことをしているのか?

それは人気YouTuberがやっているからです。

人気YouTuberがこぞって同じことをするから、同じことを真似してやってみているだけです。

YouTubeのトレンドは人気ものたちが作っているのです。

 

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でもそれだけでしょうか?

実はもう少しテクニック的な側面もあります。

YouTubeには急上昇という仕組みがあります。

急上昇に上がってくると、沢山のひとたちに動画を観てもらうチャンスが得られます。

普段は埋もれていた自分のチャンネルが日本中のひとたちに知ってもらうチャンスが得られるんですね。

そうすればチャンネル登録者数が増え、再生回数が増え、広告収入が格段に上がるという仕組みです。

急上昇に上がってくる仕組みの技術的な詳細は運営側から明かされていませんが、急上昇という名前からして、再生回数の上昇レートがひとつの要素だというのは間違いないはずです。

上昇レートが高いのは「人気YouTuberだから」が筆頭になりますが、他にもテレビや有名ネットメディアなど、他のメディアで紹介されることをきっかけにも発動します。

テレビ番組の制作サイドというのは結構、自分たちで人気ものを作り出すことに貪欲な傾向があります。

既に人気になっているひとを扱うよりも埋もれているひとをあえて紹介するという “気まぐれ” があります。

例えば朝・夕の報道番組のちょい枠で「いまYouTuberで流行っている動画がこれ!」と、底辺YouTuberの動画を紹介したとします。

そうするとその動画の視聴回数はそれまでの動画の数十倍も数百倍も膨れ上がるというわけです。

かつてYouTuberの元祖的な存在のMegwinTVが無名から一気に世間に知らしめたのも、過激な動画がテレビ番組で紹介されたことがきっかけだったはずですから、テレビ番組で扱ってもらえることの意義は理解しやすいかと思います。

 

このように、人気ものがやっていることに習って同じことをやると、自分も人気ものになれるビッグチャンスが舞い込むという構造があるわけです。

確率は低くてもアクセス数が伸び悩むYouTuberにとっては、何もしないよりは絶対にやっていた方が良いと考えるのは当然ですよね。

多くのYouTuberはそこまで考えてはいないのかもしれませんが、YouTubeの流行は再生回数稼ぎから生み出され、再生回数稼ぎから流行が生み出されていることに本能的に気付いているのかもしれません。

 

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一方、solaさんはチャンネル登録者数でいえば4000人(4月12日時点)くらいで、登録者1万人でも「ビジネスとしての成功者」とは言えない現状を鑑みると、言葉は悪いですが星の数ほどいる底辺YouTuberのひとりといえます。

しかし動画の内容をみると、前述した通り心の病をもった方々と接点をつくろうとする生放送が中心コンテンツになっており、笑いを提供することを目的としていません。

ASMRのようにフェチズムで癒しを与えるような質のものでも無く、ダイレクトに心の病をもった方をメインの視聴者とされていたはずです。

再生回数を貪欲に欲するタイプとは思えないのです。

そんなsolaさんがどうして赤飯の一気食いにチャレンジしたのでしょうか?

既に配信された動画が消えているため、全てを知ることは困難です。

それまでのsolaさんの動画の傾向をみると、再生回数稼ぎよりは、視聴者に喜んでもらえる、笑ってもらえると思ったからなのかもしれません。

例え動画の中で理由を話していたとしても、solaさんの精神のアンバランスさ、アルコール依存の状況なども鑑みて、行動の理由を100%知ることは不可能に近いです。

 

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それでもやってしまった理由は当然ながら「自己責任」という側面がある前提で言います。

「危険なチャレンジを流行させているひとたちの責任」についてです。

人気YouTuberもしかり、その人気に乗じてテレビで紹介する番組サイドもしかり。

紹介されるときには、その危険性にはほとんど触れられていません。

バラエティ番組では「良い子は絶対に真似しないように!」のようにテロップを入れることもありますが、人気YouTuberがやっていることを紹介するときにこのテロップをみたことがありません。

さして危険だとも思っていないからでしょうし、人気・流行に水を差すことを避けているからなのかもしれません。

 

面白いものを作るという名目で、実は単に再生回数や登録者数を稼ぐのが目的化しているのに、それで流行になったもので生命を落とすというのは本当に残念だし、もったいないですね。

似た事例では大食い・早食い番組もありますよね。

一般の方が真似をして早食いにチャレンジし亡くなってしまった事故があり、それ以降は大食い・早食い番組が激減しました。

視聴率を稼ぎたいからとどんどん過激になっていったなれの果てといえます。

この事故の構造はsolaさんの事故と類似していませんか?

こうした流行が作られることでsolaさんのように安易にチャレンジして不測の事態に陥ってしまうということは、YouTubeのクリエイター側も心に留めておかなければいけないように思います。

大人でも喉に詰まらせれば死んでしまう危険なチャレンジです。

沢山の子どもが観ているYouTubeでは真似をする子どもも沢山いるはず。

人気YouTuberの多くが事務所に所属しているので、新たな死者が出る前にきちんと事務所が「クオリティコントロール」をした方が良いのではないでしょうか。

限度を超えてやり過ぎるひとをみるのは楽しいのかもしれませんが、楽しい反面、誰かを傷つけるきっかけにもなるということは世の常として腹に据えておきたいものです。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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