玉井陸斗選手が優勝!
image:日刊スポーツ
2019年4月21日、東京辰巳国際水泳場で行われた日本室内選手権兼世界選手権代表選考会で、男子高飛び込みの天才が結果を残しました。
玉井陸斗選手。
なんと12歳という最年少で優勝を勝ち取りました。
4月に中学生になったばかりの、中学一年生。
みてください、この引き締まった身体…
中学生にはみえない!
image:グッド!モーニングより
かつて寺内健選手(38歳)が中学二年生で日本選手権を制した記録を超えました。
なんと玉井選手は現在、寺内選手のチームメイト(JSS宝塚)です。
優勝を決めて、寺内選手とのハイタッチ!
なんだか寺内選手の方が嬉しそうにみえちゃいますね。
父親くらいの年齢差がありますが、兄貴分という印象ですね。
image:グッド!モーニングより
中学生といえば多感な時期です。
精神的に安定しにくい時期なのに、最高の成果を求められるのがスポーツ選手です。
コンディションを崩して消えていったスポーツ選手はこれまでも沢山いたと聴きます。
こうした時期に自分の才能を最大限に引き出していく方法を知るには、寺内選手のアドバイスはとても重要のはず。
JSS宝塚で練習ができるということは、こうしたアドバイスがもらえる唯一無二の環境と考えることができます。
この条件が揃っているだけでも、金メダルに向けての必要なステージに立っていると言っても過言ではないでしょう。
玉井陸斗選手の強みは中国選手にも勝てる
もちろん環境だけでとれるほど金メダルは甘くはありません。
玉井選手の最大の強みは、身体の回転が速く、高難度の技を次々と決められることです。
この強みがあるからこそ世界で戦えます。
選手層が厚い中国選手にも引けを取らないと断言できます。
日本人の二位のトップ選手に対して60点もの大差をつけたことが何よりの証です。
世界レベルの実力は寺内選手が太鼓判を押しました。
(世界最強の)中国人選手を倒せる。
同年代でこの難度を、このクオリティーでできる選手は世界にいない。
初めて高飛びで世界チャンピオンを目指せる選手。
出典:日刊スポーツ
中国の選手がいかに凄いかは過去の成果をみれば一目瞭然です。
以下は2018年9月、ジャカルタ・アジア競技大会での結果を報じた記事です。
楊健選手が男子10メートル、施廷懋選手が女子3メートル飛び込みで優勝し、中国代表が金メダルを再び独占した。
中国代表はアジア競技大会の全金メダル80枚を獲得している。
中国選手が圧勝している現状がよく分かってくると思います。
14億人に迫る中国では富裕層と貧困層との経済格差がどんどん広がっており、比較的裕福な都市戸籍よりも貧しい農民戸籍の方が倍ほどに多いと言われています。
食料を確保するために設けられた制度で容易には変われません。
そこに生まれたら都市に出稼ぎに出ても都市戸籍で得られる社会保障さえ受けられません。
そうした圧倒的に多い貧困家庭からスポーツや学問の才能が見出されるケースは多いそうです。
中国はこうした才能を国家が発見し育成しています。
「這い上がってやる!」「自分が家族を養うしかない!」というハングリー精神は否応なく喚起されるはずです。
14億人の中から選び抜かれた天賦の才、貧しさを這い出したいハングリー精神、国家の強力なサポートという3つの武器を兼ね備えた彼らが強いのは自明の理と言えます。
こんな中国人選手にはこれまで多くの日本人選手が苦杯をなめてきましたが、玉井選手の才能と圧倒的な技術なら勝っていけるはずです。
残念ながら年齢制限で7月の世界選手権には出場できません。
しかし東京五輪には出場できます!
このままいけば金メダルも十分に狙える位置にいます!
多感な時期なので油断はできませんが、寺内選手とコーチのアドバイスをもらって是非最高のパフォーマンスを出して欲しいですね!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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