北海道にうちやま農園という農家があります。
そこのアスパラガスを時々食べるのですが、本当に美味しいので紹介させていただきます。
農園の3代目は内山裕史さんという男性ですが、なんと年間3000本ものアスパラガスを食べる、アスパラ馬鹿(尊敬の念を込めて)。
3代目となるとつい単なるボンボンのように思いがちですが、彼は違います。
日本一を目指しています。
そして着実にその道を歩んでいます。
2代目が敷いてくれたレールをただ走るのではなく、そのレールをピカピカにし、延長し、いつかは磁力で浮かせてみたりするのが彼の仕事なのかもしれません。
そんなうちやま農園と、内山裕史さんについて書いていきたいと思います。
うちやま農園のアスパラガスは美味しい!
image:うちやま農園
うちやま農園という、北海道美唄でアスパラガスを育てる農家があります。
アスパラガスが大好きで料理でもよく使いますが、こちらのアスパラガスを一度食べるとその美味しさに驚きました。
本当に甘くて、香りも豊かで、びっくりします。
生でかじっても青臭さを感じませんでした。
うちやま農園のアスパラガスのことは、野菜ジャーナリスト篠原久仁子さんの公式サイトで特集されたことがあるので知りました。
それ以来、不定期ですが取り寄せて食べています。
ホワイトアスパラも、グリーンアスパラもどちらも美味しいです。
ちなみに以下が篠原久仁子さんの公式サイトですので興味がある方は是非のぞいてみてください。
うちやま農園の記事が開くようになっています。
2代目彰さんから、3代目 内山裕史さんへ
image:うちやま農園
うちやま農園は現在、息子さんが3代目として事業を引き継がれています。
上の写真では、一番右に立っている背の高い男性ですね。
内山裕史さんという方ですが、とってもアスパラガスに対する熱い想いが溢れる方です。
なんと年に3000本以上のアスパラガスを食べるそうです!
農家さんならそのくらい…とも思いますが、考えてみてください。
3000本を365日で割ったら、約8本になります。
毎日8本以上もアスパラガスを食べますか?
もう普通じゃないことがお分かりいただけたかと思います。
3代目といいましたが、実はアスパラガス農家を始めたのは2代目の彰さんです。
上の写真の真ん中で微笑んでいる方です。
うちやま農園は初代から稲作を中心としていたようです。
1974年(昭和49年)に、彰さんが稲作中心の農業を変更し、アスパラの作付けを開始しました。
2000年(平成12年)に美唄アスパラ生産組合としてホクレン夢大賞を受賞しました。
image:ホクレン夢大賞
ホクレン夢大賞というのは、ホクレン農業協同組合連合会が、先駆的な農業者・農業応援者を表彰するなどして、農業に対する努力と愛情を後押ししてきた賞です。
ホクレン農業協同組合連合会は、北海道における経済農業協同組合連合会のことです。
この時の「美唄市グリーンアスパラ生産組合」で組合長をしていたのが、2代目の内山彰さんです。
北海道のアスパラガス農業を牽引してきたのがうちやま農園だったといっても過言ではないのかもしれません。
大賞受賞の際の紹介文がありましたので転載させていただきます。
9月中旬まで収穫できる、道産グリーンアスパラが登場し、市場で人気を呼んでいます。名前もユニークな「こもれび栽培-夏得物語り」を栽培しているのは、「美唄市グリーンアスパラ生産組合」です。
農協、美唄市、農業改良普及センターと協力し、平成5年から佐賀県の「立茎栽培」を参考に試験栽培を行い、夏秋どりに成功。春は従来通りの方法で若芽を収穫し、その後、親茎にする芽を1株当たり5本ほど伸ばし、夏から秋に出る若芽を収穫します。懸念されていた翌年の株への影響もなく、平成10年には美唄方式の栽培マニュアルも完成。
今後の課題は、新規作付をさらに増やしていくこと。「まずハウス栽培で技術を習得してもらって、その後、露地栽培に移行してもらうように進めています」と内山組合長。また、道内各地から視察を希望する声も多く、「九州から教えてもらったように、今度は私たちが伝える番。北海道のグリーンアスパラが長く食べられることは、全国の人にも喜んでもらえるでしょう」。美唄のチャレンジは、北海道農業の可能性をまたひとつ広げています。
この頃にはもう北海道産のグリーンアスパラが道内で人気となっていることが分かりますね。
九州のアスパラガス栽培は佐賀県が有名らしいですが、佐賀県の「立茎栽培」を参考として新たな栽培を開発したことで、生産量が増加したことも読み取れます。
こうしたたうまぬ努力が実を結び、北海道産のアスパラガスは全国で知られるようになっていきました。
この間、3代目の内山裕史さんはというと会社員として働いていたそうです。
その会社員生活に終わりを告げたのは、2008年(平成20年)。
いよいよ後継者として帰農してきました。
それから8年の歳月が経ち、2016年(平成28年)に、内山裕史さんが3代目として経営を移譲されました。
以下の動画はうちやま農園のアスパラガス栽培の様子がわかるPR動画です。
2017年の様子なので、内山裕史さんの体制となってから制作されたものだと思われます。
とても良くできていて感動してしまいました。
働いている皆さんの笑顔もキラキラしていて本当に素敵です。
是非観てください。
日本一のアスパラガス農家になる
image:日本一のアスパラガス農家になる
内山裕史さんが書いている【アスパラガスを中心とした農業の日記】には、こんなタイトルが付けられていました。
そして以下のような説明が加えられています。
自分の成長と人の役に立ち続けること、そして日本一のアスパラガス農家になることにコミット
日本一のアスパラガス農家を目指して取り組んでいる実直な姿が目に浮かぶような日記です。
この日記の初代のタイトルは「3代目の思い」だったそうです。
2番目が「日本一のアスパラガス農家になる」
3番目が「アスパラガスをつくって、人に貢献する」
そして「日本一のアスパラガス農家になる」に戻ったようです。
タイトルの変更についてあえて書いていることは、そこに込めたものの大きさを表しているはずです。
内山裕史さんがこの日記を書き始めた時期は2008年3月20日。
8年間の会社員生活から、うちやま農園の後継者として帰農した、まさにその日です。
自分はこれからアスパラガスを作り続けていくんだ
どうせやるなら日本一のアスパラガス農家になろう
そんな決意とともに始めた日記に違いありません。
毎日ではなくても、この日記を書き続けてとうとう2019年5月。
なんと11年以上続けていることになります。
コツコツと地道に続けて大きな収穫を得ていくのが農業。
まるでその道のりをブログでも同じようにしているかのようです。
内山裕史さんのあゆみを知るのなら、是非こちらのブログものぞいてみてください。
日本一のアスパラガス農家になる
アスパラガスの美味しい料理も!
うちやま農園には公式のSNSがあります。
Instagramでは、美味しい料理も沢山載せてくれているのでアスパラ好きさんは必見ですよ。
その中から気になったものを少しだけおみせしたいと思います。
アスパラ、ナス、サルシッチャのトマトパスタ
アスパラガスの胡麻油いため
ゆでアスパラガス
3つめのゆでアスパラガスなんて、どシンプルですよね。
でも、実はこれが一番、アスパラガスの本来の美味しさ、甘さを知ることができる食べ方なのかもしれません。
まとめ
以下はうちやま農園の公式ページです。
オンラインで注文もできるようになっているので、興味がある方はのぞいてみてください。
うちやま農園公式ページ
輸入アスパラガスの方が安いので、普段はどうしてもそちらを手に取ってしまいます。
でも国産のアスパラガスには、どうしたらこれまでのアスパラガスを超えて美味しくできるか、というアイデアや苦労がぎゅっと詰まっていますので、北海道産に限らず、季節ごとに佐賀県産なども手に取って、食べてみてください。
きっと味の違いを感じることができるはずですよ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
関連記事を紹介させていただきます。
OSMICアグリコミュニティという次世代農業のテーマパークが凄い!糖度11のオスミックトマトもここで生産される。オープンが楽しみだ。
ジュンティーニキアラ(Chiara)さんというイタリア人和菓子バイヤーに会えるのは日本橋高島屋!彼女のこれまでを知るとポジティブな気持ちになれる。
台風24号がもたらした塩害の発生原因は?被害は停電だけではない。果樹や野菜、鉄道や中古車への被害が深刻。事前に察知する方法がある?
コメントを書く