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介護士の不足は介護職が過酷で収入が低いから?インドネシア、フィリピン、ベトナムに頼るしか無い?介護美容師は救世主となるのか?最新の実情。

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介護士は不足している

 

 

よくニュースなどでも、介護士の慢性的な不足問題を取り上げていますよね。

でも、具体的にどういうことなのか、今回はそのことを深入りして調べてみました。

 

 

まず、以下の参照のように、介護職は離職率が高い仕事ということがわかる報告があります。

 

厚生労働省所管の公益財団法人「介護労働安定センター」は5日までに、2015年10月からの1年間に全国の介護職員の16.7%が退職したとの調査結果を公表した。前年に比べ離職率は0.2ポイント悪化、全産業平均の15%(15年)も上回り、人手不足が常態化している状況が裏付けられた。

出典:日本経済新聞(データは古いですが2017年8月5日版の記事です)

 

また以下のグラフは介護職と全職業の有効求人倍率の違いがわかります。

少し古いデータですが視覚的にわかるので掲載しました。

 

出典:厚生労働省

 

青線は介護分野の有効求人倍率です。

緑線は全職業の有効求人倍率です。

全職業平均では1倍前後に対して、介護職は2013年の段階で既に1.82倍に達しています。

※現在はさらに増えています。

 

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介護士の離職理由としてはこういったものが多いようです。

  • 結婚、出産で介護職をやめる
  • 別の介護系の会社への転社するため一時的に離職する
  • 単純に仕事がきつく、収入が低いから介護職をやめる

 

介護士の男女比率は8:2くらいで女性が圧倒的に多い職場ですので、結婚、出産で退職していくともう介護職に復帰しないことも多いようです。

別の会社への転社は、介護職を辞めるわけではなく人材としてみれば「動く」だけなので、人不足の要因からは省きましょう。

単純にきつくて収入が低いからやめてしまうという理由が、いわゆる介護職の慢性的な問題と言われていますね。

これらの情報を整理すると、以下の理由で常に介護士が不足していることがわかります。

 

  • 離職率自体が他の業種に比べて高い
  • 有効求人倍率が他の業種と比べても2倍ある
    (介護職をやめてしまうひとが多いことが押し上げていると推測されます)

 

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介護職は何がきついのか

 

 

よく言われている介護職をやめてしまう理由として、「大変なわりに収入が低いため」というものがありました。

この項ではいかにきつく、収入が低いのかを考えていきますね。

 

介護職はどう大変なのか?

 

 

介護職はよく「3K」と例えられるそうです。

「3K」といえば「きつい・汚い・危険」ということは分かりますが、かつてよく言われてきた仕事は建築業や清掃業などでした。

ここ10年で介護職が「3K」と呼ばれるようになったことに、介護職のつらさが集約されているような気がします。

それでは、具体的に何が「3K」なのかについて調べてみました。

 

きつい
介護者を抱いて自動車に乗せたり、風呂に入れるため「肉体労働」であり相当の体力が要求されます。

またまとまった休日を取りづらく年間休日日数も少ないと、身体を休めづらいようです。

介護士の人員が不足しているため、一人あたりの仕事量が増えてしまうことも「きつさ」の一因です。

汚い
他人様のおむつ交換、排泄物の処理、食べこぼしなどの処理をするため汚いことへ耐性が求められます。

既に自分の親の介護を経験された方は耐性があるようですが、全くの未経験で他人様の汚物に触れるのは慣れるまでなかなか大変そうです。

潔癖症のひとには難しいと言えるかもしれません。

危険
抵抗力の弱った要介護者が多くインフルエンザなど集団感染にかかりやすく、自発的な予防が必須になります。

感染した状態で家に持ち帰り我が子に感染させてしまう二次感染は非常に危険です。

参考:浦和大学

 

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介護職の大変さが少しだけでも、伝わったでしょうか?

こうした大変な仕事でも、それでも介護職を続けられている方は、

 

「要介護者に感謝されることの嬉しさ」

「自己の成長のし甲斐」

 

というように前向きにとらえることでこの「3K」を乗り越えていく方が多いようです。

しかし実際問題としては、日常的に「3K」に触れる仕事なのできつい仕事であるということには変わりは無いと言えます。

 

介護職はどう収入が低いのか?

 

 

介護職とサラリーマンの平均月収差を調べてみました。

2017年厚生労働省調べの介護士(正社員)の平均年収は378万円でした。

この平均年収を12で割ると、315000円になります。

参考:平均年収.jp

 

2017年のDODA調べのサラリーマン(正社員)の平均年収は約500万円でした。

この平均年収を12で割ると、416000円です。

参考:DODA

 

介護職との差額は101000円となります。

この結果は全年齢・賞与込みで計算していますが、20代だけでの差額もだいたい100000万円ほどになりましたので、世代ごとにみても概ね100000万円くらいの差があるのかなと思います。

 

以上の2つの調査結果から、介護職は「大変なわりに収入が低い」ということがよく分かりました。

それでは、介護職として収入を上げていくことは考えられないのでしょうか?

 

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介護士が自発的に収入を上げるためには

 

 

勤続年数に応じて昇給することが一般的のようですが、前項の平均年収から考えると、昇給率は決して高くはないのではと推測できます。

それでも他の介護士に差をつけて昇給をしたい場合は、ケアマネージャーに昇格することが近道のようです。

 

介護福祉士から、年収アップをするには、ケアマネージャーになるのが近道です。
介護士は、介護の実務をする仕事ですが、ケアマネージャーは、介護支援専門員という資格取得者で、要介護者との面接、調査、プランニングを担当する仕事です。
そして、そのプランに沿って介護を行いながら、それが妥当なプランかどうかを評価します。
介護におけるPDCAを担当する管理者といえるでしょう。
試験の受験には、介護福祉士などの法定資格(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、助産婦など)を所持し、5年間以上の実務経験を持っていることが条件になっています。

出典:平均年収.jp

 

このように、有資格者しかケアマネージャーにはなれないという壁があります。

介護支援専門員(通称ケアマネ試験)の2016年の合格率は13%と、かなりの難関となっています。

試験内容が難しいというだけではなく、子育てをしながら仕事をしている、夜勤や突然の呼び出しがある、まとまった休日がもらえないといった諸事情から試験勉強に集中して取り組むことが難しいというのも、合格率の低さに繋がっているのかもしれません。

介護士が収入を上げていくには、若いうちに専門学校で資格を取得しておければ経験に応じてケアマネージャーになれる道が開きやすいですが、忙しくなってから資格を取得することが難しいため、なかなか自ら収入を上げるチャンスにも恵まれないというジレンマがあるようです。

 

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慢性的な介護士不足を補う取り組み

 

外国人の介護士の採用

 

出典:日本経済新聞

 

現時点で最も有力な手段として外国人の介護士を積極採用しているようです。

インドネシア、フィリピン、ベトナムから介護技能実習生を受け入れています。

とても誠実に仕事をこなすので、評判は良いようです。

ただしビザの問題などもあり、恒久的に勤務できるわけではありません。

介護ではないですが、技能実習生と称して低賃金で仕事をさせるというブラック企業も検挙されています。

低所得だから外国人を使うという構図は差別感を助長することにもなるし、日本人の働き場所を失うことにもなります。

やはり平行して、日本人が安心して働ける労働環境にしていってもらいたいと願います。

 

収入を上げる企業努力

 

介護職を営む企業が給与を上げていくことが求められます。

仕事の質に対して妥当な給与が支払われるという認識が広まれば、介護士の成り手が増え、仕事の分担ができるようになります。

そうなれば「キツイ」という理由での離職も減ってきます。

人件費削減とかやりたい放題していたらいずれブラック企業の烙印を押されておしまいです。

でも単にその会社が倒産すれば済みますか?

要介護者を需要とみれば、需要は確実に増しているので、もう少し企業努力をしていただきたいと考えます。

 

「介護美容師」の広がり

 

出典:c-b-un.com

 

全く別の視点の取り組みとして、「介護美容師」という仕事が広がりを見せてきています。

要介護者は、これまでは髪型のおしゃれというものを諦めてきました。

理由は、介護がしやすく手軽な「刈り上げ」にしてしまうというケースが多かったためです。

特に自宅介護をしていると家族がカットするため手の込んだことはできなかったわけです。

介護美容師は、そうした方の髪をきれいに整えて差し上げるという仕事になります。

通常の美容師と介護美容師はこうした点が異なります。

  • 老人ホームと契約して送迎も行う
  • 美容師は介護の技術研修を受けており細かな対応ができる
  • 介護士の資格を取得している美容師もいる

 

「trip Salon un.」という介護美容専門店では、1日で30名~60名を担当されるそうです。

 

「trip Salon un.」

http://c-b-un.com/

 

2016年 約13000人、2017年 約20000人とどんどん需要が伸びてきています。

老人ホームは入居者の7~8割が女性ということでニーズを掘り起こしたというところでしょう。

この介護美容の広がりは、要介護者の意識にも変化を与えているそうです。

介護美容を始めたはころは、髪型は「なんでもいい」という要望が多かったようですが、年々「こういうようにして欲しい」という自分の要望を言う方が増えているそうです。

参考:東京MX 「モーニングクロス」

 

年をとっても、介護されていても、諦めることなく、美しくありたい

 

そう感じる女性の心を目覚めさせることは、同時に生きる喜びに繋がると思います。

また、介護ができるため、髪をカットしている間はパートタイムの介護士として動けるわけです。

まさに、美容業界、要介護者、介護業界の3方良しのビジネスモデルだと言えるのではないでしょうか。

 

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この介護美容師という仕事を、美容免許を持っていても結婚してしまい美容師をやめてしまった「休眠美容師」にやってもらおうという取り組みがあります。

2018年夏開校予定の専門学校「介護美容研究所」は「美容 x 介護の専門スクール」をうたっています。

ここでは、75万人もいる「休眠美容師」を介護の人材として育て、介護の人材不足問題を同時に解決できる方法として提唱しています。

以下は同校を開設する株式会社未来プロジェクトのインタビュー記事からの抜粋ですのでご覧ください。

 

出産や育児で仕事を辞めてしまった休眠美容師は75万人もいると言われています。
美容室の集客は「平日の夜と土日祝」が中心となるため、子育てをしながら働く事が困難であり、ワークライフバランスがとれないことが原因です。

この人材層に、施設やご自宅などに訪問して美容をおこなう「訪問美容」という仕組みで介護業界で美容の技術を提供できる場を創ることにより、介護業界への人材の流入を目指します。

出典:FUNDINNO

 

前の項で介護職を離職してしまう理由のひとつに、結婚、出産を挙げました。

結婚、出産をした場合でも、子供を保育園などに預けられれば日中は家事を終えた空き時間が作れます。

その空き時間に「訪問介護」として出向き、髪をきれいにして喜んでいただくというサービスを展開するようです。

「休眠美容師」にとっては、訪問介護+美容施術としてダブルで稼げるチャンスと言えそうです。

国が推進する働き方改革としても有効なモデルとして今後広がっていく可能性は十分にありますね。

なおこちらが同校を開設する株式会社未来プロジェクトのビジネスを紹介する動画となっていますのでご覧ください。

 

 

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まとめ

 

 

前の項で介護士が「3K」の介護職を続けるモチベーションとして、以下のような点を挙げました。

「要介護者に感謝されることの嬉しさ」

「自己の成長のし甲斐」

 

水を差すわけではありませんが、僕の知り合いで介護職をしている女性がいまして、こういう例もあるということをお伝えしておきますね。

もしかしたら、こういう方がすごく多いのかも。

その女性は離婚をして、娘さんを一人で育ててきました。

年齢も40歳を越えており、他のスキルも無いため介護職をやるしかありません。

「きれいごと」ではなく生活をするためにはやるしかない、という状況です。

「やりがい」というモチベーションは彼女にとっては、「きれいごと」に聴こえてしまうんだろうなぁと思いました。

その知り合いの女性は、一人娘を育てるために必死で仕事をしますが、残念ながら触れ合う時間をうまくつくれず、娘さんとの心の距離が広がってしまいました。

なんとか高校に入学させましたが、いまでも喧嘩は絶えないそうです。

もっと収入が上がって、介護士が増えて、休日もちゃんととれる職業であったなら、もしかしたら2人の関係はもう少し良いものになったのかもしれません。

それはあくまで仮定の話なんですが。

絡まった糸は、時間と娘の成長とともに、解けていけばいいなと思います。

 

介護士の慢性的な少なさは、収入の低さと労働の質量が見合っていないことが最も大きい理由です。

介護の提供企業自体の努力の他にも、介護美容のようにビジネスチャンスととらえて参入してもらえる、新しい発想の企業がどんどん増えてくるといいですね。

 

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