岐阜県ボクシング連盟の四橋英児会長も怒りの挨拶!?山根明会長の責任を削除した日本ボクシング連盟のご報告は違法の言い訳、自己保身、トカゲの尻尾切り。

岐阜県ボクシング連盟の四橋英児会長も怒りの挨拶!?山根明会長の責任を削除した日本ボクシング連盟のご報告は違法の言い訳、自己保身、トカゲの尻尾切り。

日本ボクシング連盟の目に余る言い訳と足切り

 

 

日本プロボクシング協会の山根明会長による、アスリート助成金の不正流用疑惑、試合用グローブ等の不透明な販売独占などについて、333人と戸田弁護士がボクシング連盟会長・山根明を告発したことについて既に記事にしております。

連日報道がされていますが、その渦中にインターハイが開催され注目を集めています。

また時期を同じくして、日本ボクシング連盟の公式ページで「ご報告②」という声明文が公開されました。

このどちらの対応をみても、全てに共通して、言い訳とトカゲの尻尾切りに徹底しています。

 

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裏切られた岐阜県ボクシング連盟

 


image:au Webポータル

 

岐阜県で8月1日にボクシングのインターハイが開幕しました。

本来であれば日本ボクシング連盟の会長が出席し挨拶、観戦を行うことが通例となっています。

ところが、山根明会長は「がん検診のため」という理由で欠席しました。

日本ボクシング連盟の吉森照夫副会長は「もともと検査で入院することになっていた」と主張しています。

 

7月27日に333人からの告発を受けた渦中の山根会長が不在の中、開会式で代わりに挨拶に立ったのは、日本ボクシング連盟の吉森照夫副会長。
「山根会長が体調を崩してここにおられませんので、専務理事の吉森が代わって読ませていただきます」と発言した。
関係者によると、山根会長は体調を崩して入院したとみられるという。

出典:FNN PRIME

 

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しかし会場には会長専用の席が用意されており、またおもてなしリストに沿ったお菓子などの準備もされていました。

しかも当初は普段準備している「革張りの豪華椅子」を設置しており、マスメディアが押しかけてから慌ててパイプ椅子に変更までしています。

 

image:モーニングショーより

 

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以前から欠席が決まっていたのに、果たしてここまで徹底的に準備をする理由はなんでしょうか?

そんな理由はありません。

以前から決まっていれば岐阜県の支部に連絡が行っており準備も不要だったはずですね。

岐阜県ボクシング連盟にとっては山根会長のために用意をしていたのに、これではまるで自分たちが勝手にやっていたことだと映ってしまいます。

 

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さすがにこれには岐阜県ボクシング連盟も怒りを隠せなかったでしょう。

また岐阜県ボクシング連盟の四橋英児会長も告発した333人に名を連ねています。

日本ボクシング連盟の吉森照夫副会長の挨拶の後というのに、このように述べています。

 

続いて挨拶をした岐阜県ボクシング連盟の四橋英児会長が、驚きの言葉を発した。
「ボクシング連盟が話題になっています。誠に恥ずかしい。恥ずかしい恥ずかしい思いをしています。あれが事実だとしたら、すぐに山根会長をはじめ周囲の皆さまに辞めていただきたい」

出典:FNN PRIME

 

インターハイの開会式の挨拶という場でこのような発言は、まさに異例中の異例といえます。

この発言に、岐阜県ボクシング連盟の心中がよく表れているのではと感じられました。

 

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日本ボクシング連盟の【ご報告②】について

 


image:日本ボクシング連盟

 

日本ボクシング連盟が「ご報告②」という、声明文を公開しました。

以下がその全文になります。

まずはその全文をお読みいただき、気になる部分(赤字の部分)について指摘をしていきたいと思います。

 

各  位

一般社団法人日本ボクシング連盟
 会 長 代 行  森正 耕太郎
副会長兼専務理事 吉森  照夫

 

ご 報 告②

 7月29日以来、日本ボクシング連盟の事がマスコミに報道されお騒がせしております。
 この様な事態になりアマチュアボクシングファンの皆様、選手の皆様、関係者の皆様に多大なご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。しかしながら一連のマスメディアによる報道の中には事実関係を反映していない点や誤解が多々ありますので、これらについて正しいご判断をいただきたく以下の通りご説明します。
 尚、告発状は受領しておりませんので、告発の具体的内容は判りませんが、告発に対しては、同手続きに与える影響に鑑み、今後は、告発の提出先であると称する日本オリンピック委員会、日本スポーツ振興センターその他による日本連盟に対するご指導又は、手続きの中でのみ対応せざるをえませんので、このことをご了承ください。

1.成松大介選手の件
 遺憾ながら、これは事実です。
 2015年当時、当連盟の山根会長は自衛隊体育学校の3人の有力選手のうち、どの選手をトップアスリートとして選ぶべきか、いずれも甲乙付け難いと考え、悩んでいました。
 最終的に成松選手を推薦することに決めたものの、他の2選手の強化にも助成金がまわすことができればボクシング全体の強化に役立つと安易に考え、成松選手に対し、他の2選手に3分の1ずつの各80万円を分けてもらいたい、と要請したものです。
成松選手と指定の上、受けた助成金を他の選手に分けることは、本来の目的以外の使用ですので、不当な目的外使用に当たります。
 ただ、このことは会長が他の2選手のことを思う親心からしたことであり、会長個人が個人の利益目的からしたことではありません。そして、山根会長は自分の財産を売却するなど工面し、常務理事の一人を通じて成松選手に対し、160万円を返却しております。これらの点はご理解いただきたいと思います。

2.国体の隔年開催について
 このことについては、いくつかの地方連盟からも問い合わせを受けています。評価が低かった最大の理由は審判員数、選手数、殊に女子選手が少ないことにあります。会長の個人的言動や信用のことは一切関係ありません。
 これらについては、別紙の「国体の隔年開催について」の中で具体的な説明をしましたので、これをご覧ください。

  別紙 :『 国体の隔年開催について 』

3.コーチ謝金の不正流用について
 告白によると、韓国仁川合宿の際に日本連盟がコーチ陣よりこの合宿でコーチが受ける計3万円の謝金の内の2万円を徴収したとして、これを不正流用であると強調しています。
 選手の食事を含む観光目的のためにコーチ陣から寄付を募ることが果たして不正と言えるのでしょうか。
 謝金は銀行振込みによりコーチ陣の日本の銀行口座に振り込まれます。
 それとは別に韓国合宿に来ているコーチ陣の内、謝金を受領予定のコーチ陣に対し、韓国合宿ナショナルチーム監督である樋山氏が「選手を観光案内するについて、いつものように山根会長に自己負担してもらうのはどうかと思うので、コーチ陣で2万円を協力して食事を含む観光旅行の費用に充てよう」と具体的に提案し、これに賛成したコーチ陣から各2万円を受領したものです。
 しかも上記観光や会食にはコーチ陣も参加しているのです。
 なお、自衛隊体育学校のコーチは国家公務員であるところから、合宿に対する謝金は受け取れないルールになっています。
 その内の一人の平野コーチは樋山監督からの上記説明を聞きましたが、謝金を受領しないグループであったので、上記協力金は提供していません。
 しかし、平野氏は上記観光旅行及び会食には同席し、その利益を受けているのです。このように平野氏は上記募金の説明を聞き、その趣旨を十分に理解し、且つ自分もその利益を受けていたにも拘わらず、強制的に2万円を徴収したかのような虚偽の証明文書を提出しているものです。このような虚偽の説明に騙されないでください。

4.不正審判の件
 岩手国体の際の岩手の佐々木選手と奈良の中島選手の審判が不正であるとの指摘です。
 確かに中島選手が2回カウントをとられたことは事実ですが、レフリーストップさせる程のコレクトパンチではありませんでした。
 審判委員会で再三再四説明しているように、プロとは異なり、ダウンはクリーンヒットの一打であり、それ自体に加点することはありません。
 結局クリーンヒットの数の多寡によってポイントが決まるのです。
 上記の試合はその評価が分かれた結果スプリットで中島選手の勝ちとなったものです。
 告白者側が、中島選手がダウンをとられたことを強調して、さも不正審判であるかのように吹聴することはボクシング審判に対する不信を煽るものであって断じて容認できません。

5.会長接待の件
 告白者は山根明会長の大会時の宿舎につき、スイートルームなど豪華な部屋を確保するようにとか、贅沢な食品を用意するよう通知を受けていると告発しているようですが、日本連盟がそのような指示をしたことはありません。
 広い部屋を会長室としているのは、夕食後に役員・審判員のミーティングのため、会議室等を別に確保すれば費用が掛かるので、その費用負担を軽減するためです。
 ですから、この点についての告発側の言い分は、全く的を外れています。

 以  上
出典:日本ボクシング連盟
 

 

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1、4、5の項目については、悪質性が強いと判断してこれまでBuzFixでも問題視し記事にしてきたため、ここでも1、4、5について論破していきたいと思います。

これは2、3の項目に問題が無いと言っているわけでは無いので悪しからずです。

 

1.成松大介選手の件

 

image:グッド!モーニングより

 

会長が他の2選手のことを思う親心

 

とのことですが、親心は規約を違反することの理由にはなりません。

違反は、違反です。

親心という言葉を使えばお涙頂戴の話にできるという浅はかさを感じます。

 
 

自分の財産を売却するなど工面し、常務理事の一人を通じて成松選手に対し、160万円を返却

 

選手へ返却する160万円を工面するのに、日本ボクシング連盟の会長が私財を出すこと自体がおかしい。

これは日本ボクシング連盟と連盟に所属する成松選手の間の、公的なお金の使途についてのやり取りのはずです。

会長の私財を出して隠蔽を図る前に、JSC(日本スポーツ振興センター)に不正流用を謝罪すべきだっただけのことです。

こういった会長を庇うための主張は控え、不正流用を謝罪するだけに留めるべきです。

会長が私財を投じたなどという言葉は「論点ずらし」であり、単なる世論の情で訴える行為としか思えません。

 

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4.不正審判の件

 

image:グッド!モーニングより

 

プロとは異なり、ダウンはクリーンヒットの一打であり、それ自体に加点することはありません。

 

採点の内訳はそもそも観客にはわかりません。

もしこの加点しません、といいたいのなら、当時の採点の詳細な資料を提示し説明すべきです。

「そういうものです」という言い方は世論を押し込めるための強弁に過ぎません。

 

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当時の観客からも「おかしいぞ!」という指摘が飛んでいましたし、岩手日報という目が肥えた報道機関からも判定の異様さを紙面で訴えています。

当時のレフェリーから「グッド!モーニング」で心境を得ることもできています。

 
 

悩んでいるといったら変ですけど…

後悔している

今でも後悔

 

当のレフェリーが会長の圧力に屈したからこそ、この言葉があるはずです。

もし、この取材が嘘であれば、グッド!モーニングにとってはまさに番組の終焉を示します。

BPOによる審査が厳しくなっている昨今、果たして、本人の指摘ですぐにバレるようなリスクを負うでしょうか。

 

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5.会長接待の件

 

 

おもてなしリストに沿った豪勢過ぎる、異様な接待についてはこのように述べています。

 

日本連盟がそのような指示をしたことはありません。

 

会長のために広い部屋を用意していることについてはこのように述べています。

 

会議室等を別に確保すれば費用が掛かるので、その費用負担を軽減するためです。

 

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なるほど、豪華な用意は会長のために勝手に支部のひとたちがやったことだと。

それはそうかもしれません。

忖度とはそういうものです。

いつから誰の指示で始まったかなんて、誰にも遡れないのでしょうし。

一見、筋が通っているようにも見えますが、これを逆向きに読んでみると矛盾に気が付きます。

 

費用負担を軽減するという視点が常にあったのなら、なぜ豪勢過ぎる、異様な接待も不要であると支部の方々に伝えなかったのでしょうか。

その準備のために毎回高額の費用が掛かっていたかなんて、すぐにわかるような異様な準備だったはず。

そういう接待が延々と続いていても、何も言わなかったのでは無いですか。

 

これは完全に語るに落ちているという文章です。

このことから分かる通り、彼らが勝手にやったことだという単なる「トカゲの尻尾切り」に過ぎないでしょう。

 

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「会長の責任」の文言を削除

 

この「ご報告②」という声明文ですが、何度かの削除、追加の末、わずか1時間でいったん全文削除しています

当初公開された文章には「山根会長の責任であり」という文言がありました。

(不覚にもスクショを取りそびれてしまいましたがその後の報道でも同じことを伝えています)

再度公開をした際には、その文言を削除していました。

「会長の責任」という言葉を使って会長を追い込むことは、側近たちにとっても死活問題の可能性があります。

例えば経理担当は会長の言うがままに、もしくは会長を忖度して成松選手に口封じをした際の録音が残っております。

今回の333人の告発状には、こうした多くの証拠も含めて提出しています。

日本ボクシング連盟の幹部たちも、自分たちのために会長を守らなければならないと、試行錯誤している様が伺えます。

自分たちを守るために会長に擦り付けるのか、会長と死なばもろともを選ぶのか。

この慌てっぷりからすると、提出された資料を確認できていないため、こうしたプレスリリースを公開していくとどんどん矛盾点が明るみになっていきそうですね。

 

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まとめ

 

 

インターハイもしかり、ご報告②もしかり。

会長を守り、333人の告訴は嘘、おもてなしも全国の連盟支部の責任にしてしまおうとしています。

こんなことをやっていれば、今回の333人の告訴状にいったん入っていなかった「慎重派」全てを敵に回すことになるでしょう。

333人のメンバーにとっては、この状態は期待していていたことなのかもしれませんね。

署名に同意してくれないひとたちも多くいたことでしょう。

もしこの告発が握りつぶされ、失敗に終わったら、全員の人生が台無しになるかもしれないのに、それでも告訴状を提出しました。

これは、「あの側近たちは絶対に会長と自分たちを守るためにトカゲの尻尾切りをする」と分かっていたからかもしれません。

今後は、告発状を確認できていない状況で、マスメディアの報道がされるたびにあたふたと言い訳を重ねていくことはやめた方が良いでしょう。

そもそも、ご報告②のはじめにわざわざこのように書きながら、言い訳を重ねる必要は無かったのです。

 

今後は、告発の提出先であると称する日本オリンピック委員会、日本スポーツ振興センターその他による日本連盟に対するご指導又は、手続きの中でのみ対応せざるをえませんので、このことをご了承ください。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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