40キロ走行の死亡事故が怒りの理由?荒川サイクリングロードで釘(クギ)ばら撒きが頻発。パンク狙いの犯人をプロファイリングしてみる。

40キロ走行の死亡事故が怒りの理由?荒川サイクリングロードで釘(クギ)ばら撒きが頻発。パンク狙いの犯人をプロファイリングしてみる。

荒川サイクリングロードはサイクリストの聖地

 

 

僕もスポーツサイクルに乗ります。

今は江戸川河川敷が主戦場ですが、多摩川河川敷、荒川河川敷でも走っていたことがあります。

その中でも、荒川サイクリングロードはサイクリストの間では「聖地」と呼ばれています。

江戸川のサイクリングロードもとても道幅が広く走りやすいんですが、荒川のサイクリングロードはさらにロードバイクのサイクリストが多い印象があります。

 

 

その理由は、荒川サイクリングロードと言われる河川敷の道路は、90キロという長い距離を走り倒すことができることが挙げられるでしょう。

東京都の荒川からスタートした場合武蔵兵陵森林公園が終点。

これは高速で長距離を走りたいロードバイクのサイクリストにとってはまさに聖地なんです。

東京都内だけでも地図で線を引いてみると、こんな具合です。

 

道幅が広く、整備されている距離が90キロもあるというのは都市部では随一といえます。

また道路自体に障害が少ないことも大きな理由です。

 

Advertisement

 

江戸川サイクリングロードは、特に市川側は、こうした車両止めがいたるところにあって、いちいち停車を余儀なくされます。

 

高速走行による事故を未然に防ぐために必要な措置であることは誰でもわかるので文句を言うことはありませんが、「走りにくい」というのは通説になっています。

荒川サイクリングロードは、こうした車両止めが江戸川に比べて緩く、継続して走行をしやすいというメリットもあります。

 

 

こうしたことから、サイクリングをしている自転車が多いこと、特に高速走行をしている自転車が多いことがお分かりいただけるかと思います。

 

Advertisement

荒川サイクリングロードで大量の釘

 

image:ツイッター

 

荒川サイクリングロードで大量の釘がばら撒かれている事件が頻発しています。

数カ月に一回はばら撒かれているようです。

サイクリストの中では有名でした。

2018年1月14日にも大量の釘がばら撒かれていました。

以下は1月の件を受けて、注意喚起をする立て看板です。

 

image:ツイッター

 

Advertisement

 

このように前回は1月にも発生していましたが、今回、2018年6月30日の土曜日にもまた大量の釘がばら撒かれていました。

ばら撒かれるたびに、こうしてサイクリストたちが炎天下の中で拾い集めています。

 

 

Advertisement

その数、なんと数万本。

拾い切れていないため正確な本数ではないと思いますが、サイクリストが拾い集めた本数とばら撒かれた範囲から試算しているものと思います。

実際の釘はこうした、やや短めのものばかりです。

 

image:ツイッター

 

この短めの釘に限定しているのは、タイヤに刺さりやすいことを想定してのことだとすぐにわかります。

釘を踏むと、ハンマーで叩く平の部分で釘が立ち上がります。

その瞬間にタイヤに突き刺さり、パンクしてしまいます。

1本や2本なら刺さる可能性は低いですが、局所的に何万本もばら撒かれていたら、知らずに通過する自転車はほぼ確実にパンクするでしょう。

こうしてパンクさせることを意図的に狙った犯行と言えそうです。

 

Advertisement

 

荒川河川敷の道路はサイクリングロードではない

 

image:ツイッター

 

実際は歩行者の通行する道路です。

「緊急用河川敷道路」といい、サイクリングロード(自転車専用道路)ではありません。

普段はそこを自転車も走行して良いですよ、という道路です。

自治体や国土交通省も徐行を促していますが、実際は30キロ~40キロでびゅんびゅんと飛ばしている自転車が多数あります。

 

Advertisement

 

原付バイクの平均速度は45キロくらいなので、40キロ出しているロードバイクは原付バイクに近いということです。

もし歩行者にぶつかれば大事故になることは間違いないでしょう。

実際に歩行者にぶつかる事故は定期的に起こっているようで、歩行者にしたらスピードが出ていて怖いという意見も多数あるようです。

そういう実情にも目を向けないといけませんね。

 

Advertisement

 

犯人像は?

 

 

釘を踏み前輪がバーストすると、ハンドル操作ができなくなって転倒事故に繋がります。

運転者が怪我をするだけではなく、そばにいる歩行者との衝突による二次事故にも繋がる恐れが十分にあります。

コントロールを失った40キロの自転車にまともにぶつけられたら当たり所によっては死亡事故になります。

それを考えられる人間なら、こんなことは普通やらないはすです。

そうした危険性さえ考えられなくなっている、怒りをもった人間の仕業かもしれません。

もしくは、そうした事故を起こすことで荒川で自転車を走れないようにすることが目的なのかもしれません。

いずれにせよ、荒川で自転車が走ることに対して何らかの悪意を持っている犯人ということは言えそうです。

 

Advertisement

 

また、ばら撒かれているサイズの釘は小さいものに限られています。

このサイズの釘は、ホームセンターで1000本で1000円程度で売られているようです。

1回に数万本をばら撒いているということは、1回に数万円をこの行為のために費やしていることになります。

このことから、ただの悪戯行為とは考えづらいでしょう。

なお釘1本の重さは1.8グラム程度らしいので、例えば2万本だと36000グラム。

釘2万本は36キロあるという計算になります。

 

Advertisement

 

以上のことから現状を整理すると以下のようになります。

  • 釘の長さが絶妙にタイヤに刺さりやすい長さ
  • サイクリングが行われる土日に合わせてばら撒いている
  • 数万円分、36キロ前後の釘を用意している
  • 荒川サイクリングロードだけで起こっている
  • 日中ではなく、夜間人気の無い時間帯にばら撒いているはず

 

毎回同一の犯人という前提で、容疑者の人物像を以下のように推測できます。

 

  • 荒川から何十キロも離れていないむしろ近所に住んでいる
  • 数万本、36キロもの釘を手で運ぶことは不可能なので自動車で運んでいる
    つまり免許を取れる1人以上の18歳以上の人間が関わっている
  • 速やかにばら撒くために、ひとりではなく複数の人間が関わっている
  • 自転車に本人や親しいひとがぶつけられた経験がある可能性
  • 単なる嫌がらせを越えて怨念めいたものがある
  • ホームセンターで同じサイズの数万円分の釘をいっぺんに購入するのは難しい
    数回にわけて大量に買い集めたとしても怪しまれ足がつきやすい
    そのためネットで購入している可能性もある

 

Advertisement

 

厄介なケースは、特定の犯人ではなく、模倣犯もいるかもしれないという点です。

前項でも書いた通り、歩行者も危険と感じているひとは多くいます。

自転車を荒川河川敷から追い出したいと考えるひとが他にいても、不思議ではないでしょう。

そうしたひとのなかで数名が、模倣犯になって繰り返しているとすると、なかなか特定が難しかもしれませんね。

 

Advertisement

 

まとめ

 

 

この行為は、法律に照らすと、電車の置石と同じで「往来危険罪」に当たるようです。

その場合、条例違反として懲役2年未満の犯罪になります。

犯人はこれ以上繰り返すことをやめて欲しいです。

警察は死亡事故が起こる前に、動き出してもらえないものでしょうか?

ストーカー被害者と同じで、誰かが死んでから初めて捜査をするのでは遅いんです。

 

Advertisement

 

それと同時に、そうした悪意を持たせてしまう危険運転はそろそろ控えるように自重してはどうでしょうか。

僕もサイクリストなので、高速で気持ちよく走る楽しさはよくわかります。

でも歩行者のそばを減速せずに40キロで通過されたら、誰だって恐怖を感じるはずです。

走っている自分がそうされたらどう思うかを、想像したらわかることです。

これ以上の軋轢を生み、釘によって大事故を起こせば、走行できる道路が規制されていくことは目に見えています。

そうなればサイクリストにとっても悲劇ですよね。

自転車用道路、歩行者用道路に分けている河川敷道路もありますが、部分的にしか設定できていません。

道幅が場所によって異なるため、狭くなっているところは分けることができず、結局は「譲り合い」を呼びかけるにとどまっているからです。

サイクリストの皆さんは、きちんと歩行者の安全を守るように減速し、お互いに気持ちよく使うことを心がけましょう!

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

↓↓この記事がお役に立てたらボタンを押していただけると嬉しいです。

にほんブログ村 ニュースブログへ
にほんブログ村

↓↓これからも有益な情報を掲載していくので通知登録お願いします!

 

 

スポーツカテゴリの最新記事