吉田輝星の決勝前の異変とは?侍ポーズも禁止!?公立の星・金足農業高校は決勝で大阪桐蔭に敗戦。東北初優勝の夢逃がすも熱闘は記憶に残る。U-18で会おう!

吉田輝星の決勝前の異変とは?侍ポーズも禁止!?公立の星・金足農業高校は決勝で大阪桐蔭に敗戦。東北初優勝の夢逃がすも熱闘は記憶に残る。U-18で会おう!

金足農業決勝で散る!

 

image:グッド!モーニングより

 

雑草軍団・金足農業(秋田)は、決勝戦の大阪桐蔭(北大阪)戦で、13-2で散りました。

大阪桐蔭(北大阪)は史上初の2度目の春夏連覇を成し遂げました。

大阪桐蔭はまさに黄金期と言えそうですね。

おめでとう!大阪桐蔭!

そして金足農業ナイン、本当にお疲れさまでした。

 

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吉田輝星投手は無念の降板

 


image:スポニチ

 

5回までに12失点。

完敗でした。

上の画像は、4回1死一、二塁という場面で、大阪桐蔭・宮崎に3ランを打たれた際のものです。

思えばこの時、これまで高揚して支えてきた気持ちが初めて折れた瞬間だったのかもしれません。

それでも監督が交代させなかったのは、これまでの連投で決勝まで導いてくれた吉田に託したからでしょう。

5点のビハインドで迎えた5回、大阪桐蔭・根尾にバックスクリーンへ2ランを浴び、その後も失点。

瞬く間の12失点でした。

 

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準決勝を終わった時点で13日間5試合、749球に達していました。

決勝を入れた甲子園6試合では、881球の熱投を見せてくれました。

 

8日 鹿児島実業 157球
14日 大垣日大高 154球
17日 横浜高校 164球
18日 近江高校 140球
20日 日大三校 134球
21日 大阪桐蔭 132球(5回降板)

 

5回降板の時点で既に132球に達しており、このままのペースで仮に9回まで投げたとすると、200球を越える勢いでした。

いかに打ち込まれていたかを物語っています。

 

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準決勝までの4試合連続で2桁奪三振をもぎ取っており、速度も衰えず、しり上がりに調子が良くなっている印象を受けていました。

気持ちでは「決勝も勝つぞ!」とただ前を向いていたはずです。

しかし準決勝の日大三校戦で見せた溌溂とした表情からは伺い知れない、肉体の蓄積疲労。

気温も33度と猛暑になり急速に残された体力を奪われていった印象を受けました。

秋田大会から数えると1517球の連投で限界を迎えてしまいました。

 

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金足農の中泉一豊監督は交代に葛藤があったことを明かしています。

 

もっと早く代わらなければいけないところだったが…
できれば最後まで放らせたかったが、将来もある子なので

 

この試合で肩を壊しては、将来に繋がらない。

子供は「今」を全力で駆け抜けようとします。

大人はそんな無鉄砲な子供を「過去」の経験に当てはめてうまく制御してあげます。

僕はこの判断で正しかったし、もっと前に交代すべきとも思いません。

お互いにやり切ったと思えるタイミングが、この5回だったのでしょう。

 

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吉田選手は試合後、号泣しながら答えてくれました。

 

全く歯がたちませんでした
決勝で勝ちきれず悔しいです

周りの励ましの言葉のおかげでここまでこれました
甲子園は自分たちを強くしてくれました


image:スポニチ

 

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決勝前の異変

 


image:NHK

 

この帽子は吉田選手が決勝に挑む前に新たな決意を書いたものです。

チームで勝ちたいという想いと同時に、「俺がやらねば」という気持ちが「縄張り」という文字に強烈に表れているようです。

 

金足農の指導に携わる清水隆一さんは、決勝に挑む吉田選手の異変に気が付いていたそうです。

NHKの取材にこのように答えています。


image:NHK

みんなで作り上げてきたチームを「優勝させたい」ではなく
「しなきゃいけない」という想いだったのでは
恩返しを含めて「一人で抑えれば負けない」という想いがちょっと強すぎた
点をやってはいけないというピッチングだった

 

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いい意味での興奮状態なら良いのですが、「入れ込み」は身体に力みをもたらします。

これまでずっと一人で投げとおし、決勝に導いたこと、そして決勝も自分の肩に掛かっているということ。

このことを想いつめ、「入れ込んでしまった」というところはあったのかもしれません。

これまで吉田選手を見続けてきた指導者の言葉ながらの重いものを感じました。

きっと吉田選手はこの経験も糧にしてこれからを生きていくことでしょう。

 

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秋田朝日放送の公式ツイッターは?

 


image:グッド!モーニングより

 

準決勝まで荒ぶりを見せていた公式ツイッター。

最後までその気持ちを捨てずに荒ぶり続けてフィニッシュです(笑)

興奮を伝えてくれてありがとう。

 

 

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侍ポーズの禁止?

 

image:グッド!モーニングより

 

些細なことですが、大友選手と決めていたルーティーンは大会本部から通達され禁止されていたそうです。

「侍ポーズ」です。

リラックスのために続けてきたもので、準決勝前に禁止を言い渡されていましたが、モーションを小さくして続けていましたね。

理由は分かりませんが、お決まりの「高校球児に相応しくない」「相手への敬意を欠く」と言ったことでしょう。

僕個人の意見ですがこのルーティーンに関しては禁止しなくても良かったのではと感じます。

それほど大袈裟なものでもなく、背後の大友選手に向いて行うことから打者へ敬意を欠いているようにも見えません。

実際、相手チームからのクレームがあったという情報もありません。

 

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高校野球連盟というところは過去の尺度に当てはめて何でも禁止してしまうところがあります。

伝統を守るという気持ちなのでしょうが、真の伝統というものは「進行形」であって、大きく損なわなければイレギュラーやかたちの変容を受け入れて良いものだと思っています。

過去のある時代までの記憶を引き継ぐだけでは単なる形式的な「歴史の継承」に過ぎません。

行動ひとつの意味をきちんと理解していれば、実は対戦相手も伝統も傷つける行為ではないことは容易に分かったと思います。

この「侍ポーズ」が禁止されたことと、決勝の敗戦とは何ら関係ありませんが、ちょっと気になっていたことなので。

 

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U-18の選手が決定

 


image:侍ジャパンオフィシャルサイト

 

「第12回 BFA U18アジア選手権」に出場する18人が決定しました。

もちろん吉田選手も選ばれています!

最終的に大阪桐蔭からは5人が選ばれました。

5回にツーランを浴びせて吉田選手をノックアウトに導いた根尾昂内野手(3年)ももちろん選ばれています。

彼は今秋ドラフト1位候補です。

18人のうち5人…凄いですね。

以下が選ばれたメンバーのリストです。

 

投手

背番号

選手名 学校名 学年 投打
11 柿木 蓮 大阪桐蔭 3年 右投右打
13 板川 佳矢 横浜 3年 左投左打
14 渡邉 勇太朗 浦和学院 3年 右投右打
15 野尻 幸輝 木更津総合 3年 右投左打
16 吉田 輝星 金足農 3年 右投右打
18 市川 悠太 明徳義塾 3年 右投右打
19 山田 龍聖 高岡商 3年 左投左打
17 奥川 恭伸 星稜 2年 右投右打
捕手
10 小泉 航平 大阪桐蔭 3年 右投右打
22 根来 龍真 常葉大菊川 3年 右投左打
内野手
1 中川 卓也 大阪桐蔭 3年 右投左打
2 日置 航 日大三 3年 右投右打
5 根尾 昂 大阪桐蔭 3年 右投左打
7 小園 海斗 報徳学園 3年 右投左打
8 奈良間 大己 常葉大菊川 3年 右投右打
外野手
21 蛭間 拓哉 浦和学院 3年 左投左打
24 峯 圭汰 創成館 3年 右投右打
28 藤原 恭大 大阪桐蔭 3年 左投左打

 

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まとめ

 


image:スポニチ

 

最後はノーサイドで讃え合いました。

これこそが受け継ぐべき伝統です。

 

東北勢悲願の初優勝は叶いませんでした。

それでも公立校でここまで勝ち上がってきた「雑草魂」を忘れはしないでしょう。

次はU-18での活躍を期待しています!

お疲れ様でした!

まずはゆっくりと休んでください。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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