この記事では以下のことについて書いています。
- 16年前の殺人事件で川瀬直樹容疑者を逮捕
- 川瀬容疑者の犯行理由とは?
- 指紋解析の最新技術で逮捕できた
- 心の中の自分は知っていた
川瀬直樹容疑者を逮捕
image:グッド!モーニングより
16年前の殺人事件犯人が逮捕されました。
2002年12月、東京足立区に住む会社員の成嶋健太郎さん(23歳)を殺害し財布などを奪う強盗殺人事件がありました。
2019年1月21日、この16年前の殺人の疑いで川瀬直樹 (47歳)を逮捕しました。
川瀬容疑者は2018年12月に警視庁浅草署に出頭し、事件への関与を話していました。
およそ1カ月越しに逮捕に至った決め手は以下の2点です。
・犯人しか知りえないことを供述していること
・指紋解析の結果
以降で犯行理由と、決定打になった指紋解析について書いていきます。
川瀬容疑者の犯行理由とは?
image:グッド!モーニングより
写真は殺害された成嶋健太郎さんです。
当時23歳、真面目な会社員という印象です。
こんな青年が何故殺されなければならなかったのでしょうか。
川瀬容疑者は事件当時、野宿をしていたといいます。
つまりホームレスだったということのようです。
犯行理由をこのように話しています。
当時公園で野宿をしていて
寒さと空腹に耐えかねて犯行に及んだ
片っ端からインターホンを押して
人を襲って金を奪おうと思った
寒くてお腹が空いたから誰でも良かった。
実に身勝手な理由で殺害してしまいました。
本当に許すことができない犯行です。
警察は、顔見知りでもなく無差別に強盗したとみて調べています。
指紋解析の最新技術で逮捕できた
5年以上前に出頭していたら、逮捕できなかった可能性があるといいます。
出頭したのに逮捕できない?
いったいどういうことなのでしょうか。
今回逮捕の決め手となったのは「指紋」でした。
現在残っている指紋は、当時現場にあった紙から採取されたものでした。
指紋はつるつるした素材に付いたものほど鮮明に採取できると聞いたことがあります。
紙についた指紋は紙の繊維が邪魔をするので、例えばプラスチックなど表面がつるつるなものに比べて鮮明には採取できないようです。
そのため重要になるのが、指紋解析装置の精度です。
指紋解析装置の画像解析能力は、16年前に比べ格段に上がっています。
最新の指紋鑑定の機器が5年前に開発、導入され、物証として値するだけの指紋解析ができるようになりました。
こちらは、5年以上前の技術で指紋解析したものです。
ぼんやりしているのが分かります。
image:グッド!モーニングより
こちらは現在の技術で指紋解析したものです。
より鮮明にわかるのがわかりますね。
警視庁はこれよりさらに鮮明に解析できる技術を持っているそうです。
image:グッド!モーニングより
指紋解析という技術は、指紋の中にたくさんの一致点を見つける技術です。
この一致点をより沢山見つけられることで本人特定の確率を高められます。
以下のような画像は刑事ドラマなどで見たことがある方は多いのではないでしょうか。
image:グッド!モーニングより
今回川瀬容疑者が出頭しても逮捕できなかったかもしれない理由は、16年前の技術で解明できず物証が乏しいため逮捕に至らなかった可能性が高いということです。
次項でお話しますが川瀬容疑者が精神的に不安点に感じられるため、現場にいなければ知りえない内容を話したように感じても信ぴょう性を疑われます。
そこで必要になるのが物証、指紋だったのです。
技術の発展が、悲しい最期を遂げた成嶋健太郎さんの無念を逮捕という形で晴らすことになったのですね。
この逮捕は、技術を軽んじてはいけないというひとつの事例だろうと思います。
今後、こうした最先端技術を用いて昔解明できなかった事件を解明していくということも技術的には可能になるそうです。
ただ事件には時効があるため、時効を過ぎた事件に適用していくことは無いでしょう。
逮捕に至らなくても調べてしまうことは、遺族を復讐に駆り立てる結果になるため行うべきではないでしょう。
心の中の自分は知っていた
川瀬容疑者は昨年12月に出頭した際に、
人を殺したのがバレたので出頭した
誰かに頭の中をのぞかれている
と出頭の理由を話したそうです。
川瀬容疑者は今も無職だそうです。
16年間、いったいどんな生活をし、何を考えて生きてきたのか。
この「頭の中をのぞかれている」という言葉の中に、ヒントがあるかもしれません。
この言葉からの想像ですが、殺人を犯したことに苦しみ続けていたのかもしれません。
誰か、というのは心の中のもう一人の自分です。
「お前が殺した」
「何も悪くない成嶋さんの命を奪った」
「犯罪者」
特に毎年12月に、この声が頭の中で鳴り響いたのではないでしょうか。
どんなに責められても誰にも話せない、相談できない。
医者にも行けない。
行ったところで何も話せない。
精神分裂し発狂する一歩手前で、12月に出頭したのではないでしょうか。
「人を殺したのがバレた」というのは、自分の心に「出頭しろ」という声が聴こえたということかもしれません。
いま川瀬容疑者の頭に、この声は聴こえなくなったのでしょうか。
悪いことをしても、他の誰にもバレなくても、心の中の自分は知っています。
昔のひとは教訓として「お天道様は何でもご存知」と言ったようですが、それは心の中の自分なのかもしれませんね。
そう、一つの教訓を思い出させてくれたように思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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