大坂なおみ選手がサーシャコーチを電撃解任
image:グッド!モーニングより
大坂なおみ選手がサーシャコーチを電撃解任しました。
世界1位になるまで育て上げ、カメラの前で仲の良さを度々披露し名コンビと誰もが疑わなかったはず。
大坂なおみ選手は、世界中から
なぜ解任したの?
と質問責めにあっています。
本人もこうなることはどうやら承知していたような雰囲気です。
大坂なおみ選手は解任の理由は
金銭ではありません
と明言しています。
そしてこのように話しています。
わたしには成功より幸福感が必要なの
テニスではコーチの解任はそれほど珍しいことではないようです。
とはいえ10年以上の付き合いになることもあるので、解任するということはそれ相応の「一緒にやれない理由」があることは間違いありません。
明確に言えることは「勝てなかったから解任」ではないということです。
いま最も乗りに乗っている時期での解任には、それなりのリスクもあります。
“サーシャと勝ってきた” というジンクスを失うことにもなり、精神的なバランスを崩すかもしれません。
それでも解任し新しいコーチを任命するのは、まさにチャレンジを続けているということだと理解すべきかもしれません。
このチャレンジというのは、単に勝つためのチャレンジではなく、大坂選手が今後の選手生活をより満足して送る環境をつくるチャレンジです。
つい周囲は、一度頂点に立ったからと大坂選手が今の環境を守ることで勝ち続けることを期待しがちですが、積極的に変化することで勝つ環境を作るのは何も悪いことではありませんよね。
これを曲解してサーシャとの時間が幸福ではなかったというひともいそうですが、そんな解釈は不要です。
これまでは “勝てるコーチ” が必要でした。
つまり “成功” に比重が置かれていました。
大坂選手の弱点をしっかりと理解しサポートできるコーチであれば良かったのです。
これからは “勝つこと” プラス、より “幸福感” が得られるコーチを求めています。
大坂選手はサーシャと「いがみあいそうな状態」だったことを認めています。
こうした関係を幸福感を感じられない状態と思ったのなら、それは大坂選手にとってコーチを変えるタイミングだったというだけなのかもしれません。
大事なことは、新しいコーチのもとでまず “はじめの一勝” を勝ち取ることです。
新コーチはナブラチロワの可能性も?
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それでは新コーチは誰になるのでしょうか?
大坂選手が決めることではありますが、問題は良いコーチがいつも “空き” になっているわけではないということです。
世界の名だたる選手のコーチについていれば、このタイミングですぐに契約できるわけではありません。
このタイミングですぐにコーチについてもらえる、実績と大坂選手の要望を満たすコーチを見つけることです。
大坂選手本人の希望は、
面と向かって言うことを恐れないひと
まわりくどく言うよりはっきり言ってくれるひと
と明言しています。
サーシャコーチはこれができていたのだろうと思います。
大坂選手を必死になだめて、萎えかけた心を鼓舞し、戦う心を取り戻させるシーンを何度となくみてきました。
大坂選手はちょっと浮き沈みが激しい性格のようなので、相手に押し込まれているときや自身のミスが続いたときに気持ちが沈んでしまいます。
そういうときにこそ正面から真っすぐ目を見て元気を出させてくれるサーシャコーチのスタイルは、大坂選手が飛躍する原動力にもなったはずです。
大坂選手は新しいコーチにもこうしたスタイルを求めているのだと感じました。
単純に勝つ理論を押し付ける選手ではなく、同じ目線になってしっかりと会話ができるコーチを求めているのでしょう。
それならサーシャコーチで良かったのでは…?
といつまでも外野が考えるのは無粋というものですよね。
これからの大坂選手は、新しいコーチと次のチャレンジをしたいのですから。
こうした能力と条件を備えた新コーチの候補者は数人考えられています。
大本命はスベン・グローネフェルト氏(53歳)。
シャラポワ選手、伊達公子選手を指導しました。
日本人の伊達選手を指導した経験から、スベン氏側も受け入れやすいかもしれません。
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対抗はダレン・ケーヒル氏(53歳)。
アガシ選手、ハレプ選手を指導しました。
ハレプ選手のような若い女子選手をトップに育て上げた経験は大坂選手にも活かせるはずですね。
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穴としてハロルド・ソロモン氏(66歳)。
大坂選手が16歳のころ、アメリカの練習拠点のクラブでコーチをしていました。
既に心を許せる関係ということで穴と考えられていますが、実績では他に劣ります。
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大穴と思われる選手は2人います。
ひとりがマルチナ・ナブラチロワ氏(62歳)。
選手としての実績はピカイチかもしれません。
4大大会シングルスで通算18勝し “芝の女王” と称されています。
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大穴ふたりめはクリス・エバート氏(64歳)。
こちらも4大大会シングルス通算18勝し “クレーの女王” と称されています。
ナブラチロワに並んで実績十分と言えるでしょう。
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どのコーチも実績は十分です。
大坂選手が誰を “幸福感” が得られそうなコーチとして選ぶのでしょうか。
こればっかりは相性もあるのでやってみないと分からないところですが、頭ごなしに叱りつけるだけではなく、大坂選手の浮き沈みにも同じ目線で正面から向き合える「きつ過ぎない言葉や態度」ができそうという点では、大人の女性も十分に考えられます。
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女性は女性に厳しいとよく言いますが、それは感情をそのまま出してしまう素人での話です。
感情を理解し対処の仕方にまで落としこめるのが “プロの指導” です。
実際、女性のコーチは増えているといいます。
それに、感情面だけではありません。
大坂選手は技術的な課題としてネットプレーやセカンドサーブを挙げていることから、ボレーの名手だったナブラチロワ氏を指名する可能性も大きいのではないでしょうか。
個人的には、ナブラチロワ氏のテニスが大好きだったので、ナブラチロワコーチ推しをしてみようと思います。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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