結愛ちゃんに20項目の生活ルールが
「おねがい ゆるして」とひらがなで必死に許しをこうていた結愛ちゃん。
残酷にも虐待死をしてしまいました。
容疑者の自宅を捜索した結果、
ふろをあらう
いきがきれるまでうんどうする
といった、20項目近くの生活ルールを書いた段ボール紙が見つかったそうです。
字は大人のものなので、両親が細かく生活のルールを決めていたものとみられています。
先にみつかっていた結愛ちゃんが書いたメモと筆跡が明らかに違っていたのでしょう。
これに従わないと虐待を加えていたということなので、鬼畜の所業と言わざるを得ません。
この言葉を失うような生活ルールというシステムですが、我が子に課すような場合は、通常はどういう場合なのでしょうか?
またこの生活ルールの内容からみえてくる容疑者の嘘について書いていきます。
生活ルールとは?
生活ルールを決めるとき、だいたいはこの3つのケースになると思います。
- 自身の生活がだらしないと思ったときに自身で決める
- 大人同士で共同生活する際の生活ルールを決める
- 子供の生活がだらしないと思ったときに親が決める
1は自戒の念を込めて行うものです。
誰にでも経験があるのではないでしょうか?
2は男女で同居をしたり、ルームシェアをしたりする際に決めるものです。
価値観の違う他人とうまく生活をしていくことが目的です。
3は子供が言ってもきかないという状況のときに、親が決めるものです。
通常子供には、逐一話して覚えさせる反復になると思いますので、生活ルールという形で決めるのは異例かもしれません。
5歳児の目安とは?
5歳児の目安に到達していないために、生活ルールを設けるという可能性はあるかもしれません。
一般的な5歳児の発達について「目標と目安」を書いた記事がありました。
規則正しい生活リズム(早ね・早起き)をつける。
お箸を使いこなして食事ができる。
食事をこぼしたら、自分から拭ける。
決められた時間内、席を立たずに食事ができる。(目標30分)
雑巾やタオルを絞って使う事ができる。
靴を脱いだら自然に並べ下駄箱にしまえる。
決まった時間に排便ができる。
汗がでたら、自分で拭く事ができる。
30分くらい、自分で歩こうとする。
簡単なお手伝いを喜んでする。
ほうきを使って履く事ができる。
じゃんけんが出来る。出典:まいとプロジェクト
この他にも、同じように5歳児とはどの程度できるようになるものなのか、についての目安を書いた記事が多数見つかりました。
我が子がすくすくと成長していることは嬉しいものですが、子供によって育成の速度にはムラがあるということをある程度許容しなければいけません。
とはいえ、我が子は他の子に比べて劣っていまいか?小学校に行ったときに恥ずかしくないか?と思い、こうした「基準」を調べたくなってしまうのだろうと思います。
「あなただって、そうだったのよ」
「大丈夫よ、うちの子だってそうだったんだから」
そんな風に教えて安心させてくれる親や友人がそばにいないという「孤独」に置かれた状況があるのかもしれません。
多数の同じような記事が存在することが、ニーズがあることの証拠となります。
この感情は純粋に我が子が虐められたりすることを懸念してのことかもしれませんが、親が恥ずかしい思いをしたくないという理由もあるでしょう。
結愛ちゃんに課した生活ルールとは?
船戸雄大容疑者、優里容疑者が決めた結愛ちゃんの生活ルールは、いったいどういう類のものだったのでしょうか?
ふろをあらう
いきがきれるまでうんどうする
といった内容を20項目近く書き連ねていたということですが、5歳児ができる目安とは明らかに違っていることがわかりませんか?
前項で示したような一般的な目安は、こぼした食事を拭ける、排便ができる、汗を自分で拭くことができる、じゃんけんができるといった「幼い子供が共同生活をスムーズにできる最低限の行動」になっているのです。
結愛ちゃんの両親が課した生活ルールは、こうした点で疑問がつきます。
ふろをあらう
小学生低学年でもやらないのでは?
幼いのでバスタブを洗うのは相当に苦しい作業です。
また洗剤がついた手でうっかり目をこすってしまうかもしれないので、普通の親ならやらせないでしょう。
いきがきれるまでうんどうする
うんどうするならまだしも、息がきれるまでなぜ強要?
これをみただけでわかってきますが、
「我が子が5歳児の目安に到達していないからやむを得ず決めた生活ルール」という類のものではありません。
4時に起きてひらがなの勉強をするというのも、このルールにあったのではないでしょうか。
「ひらがなの勉強をしている最中に寝てしまったから殴った」という証言をみると、単純に「虐待する理由」としてのルール決めだったのではないでしょうか。
5歳児に暴力を振るうことになんの意味が?
と思いますよね。
結愛ちゃんは妻の連れ子だったため、容疑者にとって愛情がもてなくなっていた可能性が大きいでしょう。
妻はそんな船戸雄大容疑者の行動を見て見ぬふりをしていたようです。
結愛ちゃんがなかなか容疑者に馴染めず、容疑者が苛立ち、その苛立ちを暴力で表現するようになった可能性もあります。
まとめ
出典:FNN
船戸雄大容疑者は、ひらがなを学習させていたことは幼稚園に入る前に勉強をさせる目的だったと供述しています。
幼稚園はおおむね年少が4歳、年中が5歳、年長が6歳で、どのタイミングで入園させるかは、我が子の性格やタイプ、幼稚園環境をよく考えて入園させるものです。
我が子が入園をぐずったり、集団生活に馴染めないといのかは、保育園や公園でよく観察して見極める必要があります。
3年保育したり、2年保育で年中から入れたりと、子供によって個々に見極めていくべきものです。
入るのが遅れても悪いことではありません。
共働きが多い昨今は難しいかもしれませんが、子供と過ごす時間をゆったりと取れるなら、公園に連れて行って徐々に集団に慣れさせてあげた方がいいのかもしれません。
船戸雄大容疑者が課していたルールは、こうした子供が出来て欲しい目安とは違いました。
つまり供述している言葉にも、虚言、言い訳が見え隠れしているということです。
ひらがなができないと幼稚園に入れられないなんていう基準はありませんし、両親に自分の気持ちを伝える言葉を書き連ねられた結愛ちゃんは、きちんと愛してあげれば、きっとめきめきと上達して、沢山の友達もできたことでしょう。
ことの原因は、船戸雄大容疑者がきちんと愛してあげられなかったことなんです。
僕には、離婚した彼女と長く付き合っていた友人がいます。
その彼女には1人娘がいます。
残念ながらその彼女とはもう別れてしまいましたが、彼はその娘さんにとても好かれていて、会えば彼を愛称で呼んで懐いていたそうです。
いまでも娘さんが高校入学をした際に、お祝いをしてあげたりしています。
彼も「本当にかわいいんだよな」とデレデレになって言っています。
お父さんになってあげられなかったのは、ここでは言えないような様々な問題があったためです。
それはとても残念なことでしたが、仕方のないことでもありました。
こんな風に船戸雄大容疑者も、連れ子でもちゃんと愛してあげて欲しかった。
どうしていつの間にか、虐めるきっかけとしか思えない「生活ルール」をつくってしまうほどに、憎悪を抱いてしまったのでしょうか。
彼の心にも闇があったのかもしれません。
結愛ちゃんのメモと、70倍に膨れ上がった虐待について記事にしています。
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でも結愛ちゃんの20のルールとは明らか違いが。
同じ時期に虐待とブロック塀で亡くなった船戸結愛ちゃんと三宅璃奈ちゃんには共通して20の生活ルールと10の約束が。その明らかな違いは?そして共通点は愛。
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改めて、驚愕しました。人間がここま残虐、非道及び鬼畜のなれるのでしょうか???
カラスの親鳥でさえも、ひな鳥に餌を与えます。自分優先しないで。
何がこのよ残虐な仕業ができるのでしょうか??お前たちはカラス以下なのですねと思います。
これは、悪魔も(デビル)びっくり仰天です。
しかし、結愛ちゃんはもしかして天使だったのではないのでしょうか?!
日本の虐待死を少しでも減らすために神からの使者と思います。
コメントをいただきありがとうございます。
そうですね。結愛ちゃんが生きた証はそうした社会への啓発になったことだと思わなければ、あまりに可哀想です。
少しでも結愛ちゃんの魂が浮かばれますよう、気持ちを込めてこの記事を書きました。
虐待死は今でも日々報道できこえてくる現状、社会にはその根っこが広がっていることを想わせます。
根本の原因を考え、社会が少しでも変わっていくよう多くの人が意識をもつことが大事だと思います。