MEGWIN TVで主力メンバーが全員脱退した
2018年12月12日、衝撃的な動画が公開され、日本のユーチューブ業界を震撼させることになりました。
MEGWIN TVから、主力のメンバーが短期間で3人、辞めてしまいました。
バンディ、ファルコン、メテオの3人です。
とくにファルコンとメテオは「クビ(解雇)」されたと、2人が自らの口で真実を明らかにしています。
この記事では原因についての分析を行っています。
MEGWIN TV開局2年目から見続けてきた経験と、2人の語った真実からみえた「100万人突破後に起こったねじれ現象」とは?
これまで成長を支えた立役者たちを全員切り捨てた関根剣は、いったいどこへ向おうとしているのでしょうか?
ユーチューバーが辞めるなんて日常茶飯事では?
YouTubeを観ていないひとにとっては「それがどうした?不安定だし日常茶飯事じゃないの?」だろうとは思いますが、MEGWIN TVというチャンネルは他のチャンネルとは「別格」として扱われるところがあるということをまずはご説明しないといけないでしょう。
なにしろ日本のユーチューバーの先駆者とも言える存在です。
まだユーチューバーなんて言葉も無くて、YouTubeで動画をあげるという「文化」も無いころから、お笑い芸人崩れのMEGWIN(メグウィン・関根剣)がボロアパートで身体を使った面白動画を「毎日投稿」し初めて、時にハチャメチャなことをしでかして、それがテレビで扱ってもらえたことがきっかけでYouTubeに脚光が浴びるようになったと記憶しています。
本当に?同じくらいに現在の有名なユーチューバーがもういたんじゃないの?と思う方。
脚光を浴びている「トップユーチューバー」の開局年をみればわかります。
HIKAKINが2006年、マホトが2007年、瀬戸弘司が2010年、はじめしゃちょーが2012年、マックスむらいとヒカルが2013年にそれぞれ開局しています。
MEGWIN TVが開局したのが2005年です。
それ以外はだいたい2010年以降の、もう盛り上がった業界に参入してきた “新参者” です。
これでMEGWINが、例えカメの歩みだとしても、先駆者という絶対的な存在ということがお分かりいただけたかと思います。
そのMEGWIN TVから主力だった3人が次々と辞めていくのは、まさに異例です。
以前も “でべそ” など主力メンバーが辞めていった歴史はありますが、それはあくまで単発での出来事です。
バンディ、ファルコン、メテオの3人はこの数年の間、まさにMEGWIN TVが登録者100万人を超えていくまでの超過渡期に最大限に盛り上げた功労者です。
彼ら無くして100万人は無かったと言えます。
その3人がこの数カ月で全員辞めるというのはあり得ない状況だということが、少しでもお分かりいただけたはずです。
しかもファルコン、メテオは「クビ(解雇)」だといいます。
MEGWIN TVが開局して2年目くらいから見続けていた視聴者としては、まさに青天の霹靂というやつです。
まずはバンディがいったんは「円満退職」という形で去っていきました。
バンディはすぐに自らのチャンネルを立ち上げ、あっという間に人気チャンネルになりました。
元々現在のMEGWIN TVの高度な動画編集はバンディが始めたことだし、初期の面白い企画も多数関わっていたのでこれは納得です。
ただ、ファルコンとメテオという残りの主力メンバーが突然「解雇」されてしまったことは全く理解ができません。
MEGWIN TVでは、MEGWINはこの2人のことについて触れずに「生まれ変わる!」という予告動画だけを出しており、何があったのかさっぱり分かりません。
しかし2人が自ら立ち上げたチャンネル「ふぁるこんとめてお」で、ことの顛末について説明の動画を投稿していました。
次項からはこの動画について詳しくみていきたいと思います。
ファルコンとメテオの語った「真実」とは?
以下が「ふぁるこんとめてお」で語られた真実です。
まずはこの動画を観てください。
11分とちょっと長いので、時間があればで大丈夫です。
書き起こした文章をその下に掲載していますので、そちらを見てもらっても状況は理解してもらえるはずです。
ここからは、動画を書き起こしたものを掲載していきます。
※一字一句同じではありませんので悪しからず。
ファルコンとメテオの2人が入れ代わりで話していますが、完全に2人の共通した想いをそれぞれが交互に語っているように見受けられたので、どちらが話している内容かはあえて分けずに「解雇された演者の想い」として書き起こしています。
それでも十分に通じる内容になっているはずです。
()は行間の言葉を補足しています。
この文章を読んでもらうと、MEGWIN TVで起こっていた「あること」が如実にみえてくるはずです。
(2018年)12月10日をもってMEGWIN TVを辞めました。
何で辞めたかというと理由はいっぱいあります。
言えないこともありますが、この会社ではやっていけない状況になりました。
この短期間に他にも人が辞めていますが、それをみてもらえばある程度察していただくしかないです。
僕らもちゃんと人間として扱って欲しかった。
あの会社では一緒にできないかなと思った。
事実上のクビみたいなものです。
よくある窓際族じゃないけど、辞めるように仕向けて自己都合で退社する形をとらされました。
動画にもう携わるなと言われました。
それだけならいいけれど、意味の無い仕事をさせられた。
例えれば、会社内に空き缶を撒いて、拾って、また撒いてということを仕事としてさせられようとしていた。
心を摩耗させるようなことをさせられようとしていた。
明らかにそういう意図が見えたことを命じられたので、もうそういうことなんだなと、はい。
一番はがっかりしましたよね。
4人で100万人目指すとなって、全力で一致団結して色んなことやって、やっと100万人到達して、これからだっていうときにどんどん変な風になっていきました。
100万人を目指そうと言っていたときは、本当に一個の家族みたいで、どこまでも頑張っていくぞと言っていたんだけど、彼(MEGWIN)だけはそうではなかったみたいです。
愚痴みたいになっちゃうからやなんだけど…
熱い気持ちが無いんですよね。(MEGWINに対して)
俺らは熱い気持ちを伝えたし、時には喧嘩もしたし、それで分かってくれてると言っていたから、分かってくれてるのかなと、そう望んでたんですが、結果分かってくれなかったということで…。
皆さんに謝りたいのは、前のチャンネル(MEGWIN TV)で、期待に応えられる動画を作れなかったことは、僕たちの力不足ももちろんありましたが、それ以上に、チャンネルをやっていくうえで会社内の動画を作るうえでの禁止事項とか、妨害に近いこととか、やっちゃいけないということが多すぎて、動画を作ることがほぼほぼ困難になってしまった。
どうしても面白いものが作れなくなってしまい、最終的には食べものを食べるばっかりの動画を量産してしまい、皆さんの期待に沿えない形になって申し訳なく思ってます。
集中して動画を撮れるような環境では無かった。
いろんな方に相談もしたんですが、「とても動画を作っていける環境ではない」と言われて、それが僕たちが辞めるきっかけになりました。
僕たちも色々あり過ぎて頭の中がパニックになって、どう判断したらいいかわからない状況まで追い込まれていたんですが、いろんな人に相談して、これじゃ無理だよと言ってくれて離れました。
何でこういう辞める動画を(別のアカウントで)出したかというと、本当ならあちらの方(MEGWIN)にお願いして「辞めさせてもらいます、今までありがとうございました」という、皆さんへの感謝を伝えたかったんですが、それさえも許可を頂けませんでした。
最後ぐらい視聴者の方に感謝の言葉を言わせて欲しかったんですが…。
いっぱい視聴者の方に助けられたし。
これからどうしていくかということですが、ご覧になっていただいているチャンネル「ふぁるこんと めてお」を立ち上げまして、こちらで2人でやっていきたいと思います。
今後はここが主戦場ということで、活動拠点となります。
どういったことをやりたいかというと、今までできなかったことを一個一個かたちにして僕たちなりに面白いものを、皆さんに観ていただけるものを作って楽しんでいただけるようなチャンネルを作れたらなと。
色んなしがらみも無くなったので、自由に明るくできるし、色んなひとと関わってコラボもできるし。
またここから挑戦ですね。
初めてユーチューブをやってる感じからスタートになっちゃいましたけど、正直いってほぼ無一文です。
来月死んでるかもしれない(笑)
カメラも無くて、iPhoneで撮るか、iPadで撮るかというね。
三脚すらないですから。
ここからスタートです。
前の活動していたところ(MEGWIN TV)では、やはりファンとの距離が遠かったので、会社の枠組みがあったから、安易にファンミーティングをやったりもできなくて、ツイッターでリプを送ることもできなくて、こうなった以上は自由なので、かなり色んな活動でみんなに関わることが増えるんじゃないかなと思います。
色んなユーチューバーとも一緒にやりたいし。
なんとかフェスとかもやりたいし。
やりたいこと、いっぱいあるので。
ユーチューバー格闘会とか(笑)
今までは「ユーチューバー」じゃなかったですよね。
ただの会社員で。
前の会社の方(MEGWIN)にも言われました。
「君たちはユーチューバーじゃない、ただの会社員だから会社員としてやりなさい」
「だから出させるつもりは無い」
という。
会社の方向性も変わりました。
昔のあの汚い中野の家でやってたころと、どんどんチャンネルも会社も大きくなっていって、面白いものをシンプルに作りたいっていうものとはどうしても変わってきましたよね。
食い違いというか。
やっぱ会社は、会社なので。
利益を出す、ビジネスという方向にどんどんシフトしていくし。
会社がその方向にいくならその形でもできたけれど、そういうことでもない、人間の嫌な部分をいろいろ見すぎてしまって、僕はもうあの会社では無理だと思いました。
本当は明るくサヨナラって言いたかったんですけど…。
言えないこともいっぱいあるんですけど、できる限り包み隠さず皆さんにお知らせしないといけない現状にあると思うんで。
よくある釣りみたいなものではなくて、本当にありのままを伝えています。
この半年、本当にキツかったです。
人が辞めるなら、辞めるなりの理由があります。
ハッピーなことだけじゃ人は離れない。
これから生放送とか、できることをどんどんやっていきたいです。
みんなが楽しんでもらえるチャンネル活動をしていきたいと思っています。
「こういうのやってよ」と言われたらすぐ動ける状態なので、どんどん言ってください。
近いうちに詳細を発表しますが、グッズなんかも作っていったりします。
ホントに頑張るので、協力して欲しいです。
一緒に面白いチャンネルを作り上げられたらと思ってるんで。
イチからになりますが、どうか僕たちをこれからもよろしくお願いします。
いかがだったでしょうか。
次項でこの動画の内容について解析してみたいと思います。
MEGWIN TVで起こっていたこととは?
ファルコンとメテオが語った解雇に至る「事実」を整理してみます。
・退職の詳しい理由を細かくは言えない。
・人間として扱われていなかった。
・自己都合で辞めるように仕向けられた。
・心を摩耗させられるようなことをやらされていた。
・100万人到達するまでは家族のようなチームだったが、MEGWINは家族のようには思っていなかった(という見解)。
・MEGWINのことを「あの人」、チャンネルを「あそこ」と言っている。
・動画を作るうえでの禁止事項とか妨害に近いことが多すぎて、視聴者が望む面白い動画を作ることが困難だった。
・最終的に食べものを食べるばっかりの動画を量産していたのは不本意だった。
・最後は集中して動画を撮れるような環境では無かった。
・視聴者へ辞める際の感謝を述べる動画も許されなかった。
まず、解雇についてこれ以上のことを言えないのは、そういう誓約書に同意させられたためでしょう。
MEGWIN TVは株式会社化しているので、2人は会社員として、一般的な会社と同じように誓約書にサインをしているはずです。
言ってはいけないことはMEGWINが2人に行った具体的な行為と、MEGWINに対する誹謗中傷だと思います。
その誓約書がありながら、かなりギリギリの表現で語っていると思います。
一般の企業では「ブラック企業だな」と思わるような内容だろうと思います。
動画に【削除覚悟】と書いているのは、MEGWINサイドから削除申請があったら消される可能性を示唆しているものと思われます。
そして核心の、内部で起こっていたことについてです。
「自己都合で辞めさせられた」「心を摩耗させられるようなことをやらされていた」というのは、具体的なことがみえてきませんが、恐らく2人がやってきた「動画出演」の仕事から外されることを勝手に決められた、つまりは左遷されたということなのかもしれません。
その仕事に不満があったから自分で辞めたという “体” にさせられたということを伝えたいのだろうと思います。
たとえば裏方のルーチンワーク、動画用の部品作りだけをやっておけと言われたとか。
MEGWIN TVは100万人を突破しましたが、その後、動画のクオリティが著しく下がったという印象があります。
2人が釈明している通り、食べものをただ食べるだけ、焼くだけのつまらない動画でした。
事実、日々投稿される動画には悪い評価が増えていき、コメント欄も「つまらない」「昔みたいな動画を」という意見で溢れていました。
再生回数がどんどん落ちてきていき、登録者数も減少傾向がみえました。
MEGWIN TVはもうアイデアが枯渇したのか?と「オワコン」の匂いすら漂ってきていたのは事実だと思います。
2人はその過程で、動画のクオリティをあげるには視聴者の意見をもっと取り入れ、もっと接点をつくるような活動を提案していたのではないでしょうか。
しかしMEGWINとの意見が合わず、すれ違い、衝突し、いつしかお荷物扱いされるようになってしまったことは、2人の言葉から推測できそうです。
ここ数カ月で新人のスカウトを行っていたため、これからは新人たちと動画を作るから、2人はもう動画に出ないでいいと言われたのでは。
第一線で頑張ってきたファルコンとメテオが演者から降ろされる屈辱は、計り知れないものだったでしょう。
しかしなぜ、100万人を突破した後から、メンバーの関係が壊れてしまったのでしょうか?
それを推測するには、過去の動画を紐解いてみると分かったことがあります。
100万人突破後に起こったある現象
100万人突破後に起こったある現象について、過去の動画を紐解きながらお伝えしていきますね。
まず、2017年4月に「オレ引退します。【謝罪】【お礼】」という動画をあげます。
この動画で、2017年中に100万人に到達しなければ引退すると宣言をしました。
10年戦士、かつ人気ユーチューバーでありながらその時点で登録者60万人から70万人あたりまでボチボチ増やしてきている状況。
100万人には程遠いということで、この頃のMEGWINはかなり焦っていたはずです。
100万人を目指そうと一致団結をしたのでしょう。
この動画を制作するあたりで、メンバー間のテンションは最高潮に盛り上がっていたはずです。
本気で辞めることなど無かったのでしょうけれど、そのくらいの気持ちで心を一つにして取り組んでいたはずです。
それはファルコンの「家族のようだった」という言葉からもひしひしと伝わってきます。
この辺りから際立って、トップユーチューバーが再生回数を稼ぐいわゆる「金にものを言わせた動画づくり」が増えていきます。
そのコンテンツの在り方は、明らかにそれまでMEGWINがやってきたこととは違ってきていました。
ひとつの例として挙げれば「1万円分〇〇を買って~してみた」のような動画です。
そして顕著に増えたのはスポンサードされた広告動画。
またトップユーチューバーとのコラボも連発します。
開局から1年も経たずに100万人を突破したマホトに「加入してもらう」というある意味フェイク動画まで作って、2017年10月26日についに念願の100万人を突破しました。
わずか半年で30万人くらいを増やしたのは、明らかにこれまでと違う「売れる動画づくり」にシフトしたことが影響しているでしょう。
他のユーチューバーとのコラボ動画を作るのは割と当たり前のことだとは思いますが、ユーチューバーのパイオニアであるMEGWINが、後発のユーチューバーに膝を折って出演をお願いするのは、もはやプライドを捨て去ったとも言われました。
もしかするとこの100万人キャンペーンで、MEGWINの心は「結果のためならプライドなど捨てろ!」という冷徹な社長へと変貌していったのかもしれませんね。
ちなみに10月26日には100万人突破を祝う動画ではなく、人気ユーチューバーのデカキンとのコラボ動画をあげています。
多くのトップユーチューバーが自らの100万人突破を祝う動画を投稿しているにも関わらず、あまりにもさらりと通過点にしてしまいました。
2018年に入ってある状況が顕著にみえてきます。
動画でのMEGWINの出演が極端に減ってきました。
日増しにコメント欄で「MEGWINを出せコール」が強まります。
それとともに、MEGWINの不在を支えているはずのファルコンとメテオに対する「つまらない」という不評がコメント欄に上がってくるのが目立ってきました。(実際にはメテオには若干優しかったですが)
MEGWINをみたくて登録していた視聴者にとって、2人はあくまで「サブ」と映っていてもやむを得なかったのかもしれませんね。
3月に「MEGWIN出演回数減少疑惑について」と題した動画を投稿しおり、MEGWINが営業やイベント出演などで忙しいことを理由として説明しています。
以下がその動画です。
現場の人間と会社社長としてやるべきことが変わってくることは当然のことですが、2018年に入って極端に減ったということは、あまりに急激に登録者数が伸びたことで、社長としての仕事も激増してしまったということです。
MEGWIN TVはウームのような専門の営業スタッフいるわけではないため、社長が自らやらなければならない状況が続いていたようです。
これは会社としての急成長で嬉しいはずですが、同時にユーチューバーの「矛盾」「ねじれ現象」が起こってしまっていたと考えています。
この「ねじれ現象」については後ほど詳しくご説明したいと思います。
2018年9月に突然、チャンネル名を変更する事件が起こりました。
「MEGWIN TV」という馴染みのある名前から「甘く煮込んだ小豆を添えたバニラアイス」という、あまりに突飛なものへの変更でした。
視聴者からは当然ながら圧倒的な拒否反応が爆発し、元のチャンネル名に戻せというコメントの嵐が吹き荒れました。
2018年9月26日、MEGWINはそれを「騒動」として、名称変更したことについて説明の動画を投稿しています。
以下がその動画です。
観てもらえばお分かりになりますが、このお茶らけた説明でさらに混沌を深め炎上させることになりました。
そもそもツイッターの投票で決定したということですが、候補に挙げた名前がどれもふざけた名前で、投票に参加した視聴者も本気にしていなかったのでしょうね。(候補は以下動画の最初にでてきます)
視聴者への責任転嫁の目的もあったのかもしれませんが…。
メテオの祖母が作ってくれたお菓子の名前だという説明ですが…。
まさか本当に変更するとは…。
2018年10月1日に投稿した動画で、チャンネル名変更の本当の理由についての説明をしています。
以下の動画です。
その “真意” は、MEGWINの出演回数が少ないため「MEGWIN TVと名乗ることに支障がでたため」というものでした。
この動画を境に、視聴者に全く受け入れられなかったと認め、チャンネル名をMEGWIN TVに戻しました。
このチャンネル名変更騒動は、視聴者からのMEGWINの出演が少ない不満が根源にあったことは言うまでもありませんね。
それを上辺で回避しようとした結果、とちくるったような名前に変更してしまったのかもしれません。
※ただ候補にあげていた名前がどれも妙なものばかりなので、炎上狙いの可能性も捨てきれていませんが、ヤケクソなのかも。
こんな流れで、100万人突破後の営業などの仕事の激増でMEGWINの動画出演が減り、視聴者の不満が募り、その不満をかわすという名目でチャンネル名を変えるという謎の期間を経て、バンディの退職と、ファルコン・メテオの解雇に繋がっていきます。
この過程でコメント欄はいつもこんなもので溢れていました。
MEGWINを出せ
ファルコンはつまらない
メテオがいるから救われる
いやメテオもうざい
バンディ面白いからもっと出せ
動画が面白くないからチャンネルを閉鎖しろ
もちろん面白い、これからも応援するというコメントも多数ありましたが、昔のMEGWIN TVでは考えられないような低評価が増えていたことは紛れもない事実です。
この「つまらない」「MEGWINを出せコール」の一部について掲載します。
以下は12月7日に2ndチャンネルの「MEGWIN TV lab」で公開された「芸人スギちゃんと一緒にワイルドに肉を焼いたぜMAJIDE!」についたコメントです。
以下は12月8日に公開した「ジャスト100kcalになるまで肉を食べ続けろ!!!【肉2kg】」についたコメントです。
ここに掲載させていただいたコメントは、不満のごく一部です。
動画のつまらなさ=ファルコンとメテオがつまらないという評価になってしまっていることが良く分かると思います。
こうしたチャンネル名変更事件から主力メンバーの脱退までを総合して考えてみると、内部では葛藤、錯綜、混迷を極めていたことがはっきりと分かってきました。
ファルコンとメテオが、「動画を作るうえでの禁止事項とか、妨害に近いこととか、やっちゃいけないということが多すぎて、動画を作ることがほぼほぼ困難になった」と述べていたのは、MEGWINが選択した方向性とのズレが生じて、2人のアイデアが採用されず演者としてもかなり制限を掛けられていたことを伺わせます。
それではMEGWIN TVで起こった悲劇の本質「ねじれ現象」について次項でお話していきます。
ねじれ現象とは?
前述した「ねじれ現象」というのは、MEGWIN TVで起こった悲劇を指します。
チャンネルが売れても「主役不在」でメンバーの溝が広がっていく状態を表しています。
これまでの動画と、ファルコンとメテオの語ったことを総合してねじれていく様子を仮定してみました。
これはあくまで判明した事実と僕自身の経験則からの推論に過ぎませんのでご理解ください。
株式会社化しメンバー間で和気あいあいとやってきたが、トップユーチューバーとは到底言えない登録者数だった
↓
100万人突破を目指して一致団結し、ついに100万人を突破
↓
チャンネルが売れるほどにMEGWINの出演回数が減り、他のメンバーだけが出演する動画が激増する
↓
他のメンバーが頑張っても視聴者の「MEGWIN離れ」が受け入れられず「主役不在」と受け止められ、評価も再生回数も上がらない
↓
危機感を感じて他のメンバーからどんどん新しいことを提案するがMEGWINはなかなか首を縦にふらない
↓
それでも押し切って制作した動画で再生回数が伸びない
↓
MEGWINが出演しないジレンマを解消するためチャンネル名変更という暴挙、謝罪
↓
他のメンバーがMEGWINの言う通りに動かないからだと社員への責任転嫁が増す
(「君たちはユーチューバーじゃない、ただの会社員だから会社員としてやりなさい」というMEGWINの言葉から推測)
↓
MEGWINと他のメンバーとの溝が広がる
現場をみていないので、この一連の流れはあくまで推論に過ぎませんが、ある程度の自信はあります。
何故なら少し似たような経験をしたことがあるためです。
以前所属していたとあるベンチャー企業でのことですが、僕が転職で入社したときはまだ100名に満たない会社でした。
元気があって全員わきあいあいと、どうしたらお客さんに喜んでもらえるかを考えて活動していました。
そんな会社が提携で巨大資本を投入することになり、一気にサービスを全国区に展開するキャンペーンを始めました。
その過程で社員は300名ほどまで膨れ上がりました。
成長と同時に失ったものもあります。
資本が入ると、顧客とのふれあいを大事にしていた社長の一存では会社の方向性を決められなくなりました。
風通しが悪くなり、お客様に喜んでもらうという「質」の変化を感じました。
成功することもありますが、失敗するリスクの方が多い日々です。
会社の成績は赤字が続き、賞与も出ず、とうとう人員整理に手を付け始めました。
社内は殺伐とした空気に満たされるようになりました。
僕を含めた多くの中堅・古参社員に対して事実上、大幅な給与カットの通知を行っていきます。
「いてもいいけど、この給与でね」という強引なやり方に我慢が出来ず、多くの社員が退職していきました。
残ったのは給与が安くても守るものが無い若手社員と、気持ちのいいことだけを言う役職者ばかりでした。
なんだか、MEGWIN TVで起こったことが他人事ではないような気がしてなりませんでした。
ファルコンは「人間の嫌な部分をいろいろ見すぎてしまって、僕はもうあの会社では無理だと思いました」と語っていますが、僕もまさに同じ想いで退職しました。
でもこのねじれ現象、一般の会社員との絶対的な違いがあります。
それは社員がユーチューバーだったことです。
実はこの問題の本質がここにあると思っています。
会社が大きくなれば、MEGWINの一存では決められないことが増えてきます。
スポンサーの意向で動画の内容も左右されます。
他の役員の意見も聴かなければいけません。
ところがファルコンやメテオは自らの存在を依然として「イチ・ユーチューバー」だと思っていたはずです。
世の中がこれだけユーチューバーをもてはやしているのに、何故かMEGWIN TVでは「ただの社員だ」と言われてしまいます。
成果がでないことは企画と演者のせいにされ、社員は社長の言う通りに動きなさいという立場に追い込まれました。
ユーチューバーとしてもっと自由にやりたい、ファルコンとメテオがそう思ったのも当然だったのでしょう。
もっと昔やっていたみたいに、視聴者を楽しませることをどんどんやりたいというフラストレーションが溜まりに溜まっていたはずです。
MEGWINのことを「あの人」、MEGWIN TVのことを「あそこ」という冷たい言葉で語っていることでも、ファルコンの失望がよく伝わってきます。
まとめ
MEGWINはファルコンとメテオが真実を語る動画を投稿したその日、「【原点回帰】今後のMEGWIN TVについて」という動画を公開しました。
チャンネルロゴも長く据え置かれたものから変え、全てを一新したことを強調しています。
以下がその動画です。
まず驚いたのは、所属社員が全員で並んでいるサムネをみて、「こんなに増えていたんだ」という事実です。
日々公開される動画では全く見えてこなかった内情です。
たった一人でチャンネルを立ち上げて、ボロアパートから始めたMEGWINも本当に会社の社長なんだなと、改めて感慨もあります。
しかしこの中に、会社を大きくするまで人生の多くの時間を捧げてきたバンディ、ファルコン、メテオがいないことが何とも寂しい気がしますね。
動画の中で、取締役の鈴木と話して【SEE GO!】を再始動させると話しています。
なんだっけそれ?と思って調べたら、何てことはありません。
YouTubeの制作と運営の代行業のことです。
image:https://seego.jp/
MEGWINがやりたかったことって、こういうことだったんだな…と改めて思い知らされました。
自分が身体を張って出演する面白動画より、社員を雇ってMEGWIN TVのネームバリューを活用したビジネスを展開させる方がお金儲けとしては確かに正しいです。
しかしそれなら、タイトルに付けた【原点回帰】の意味をはっきりとさせて欲しいと思います。
これからはどんどんMEGWINが出演する動画を作っていくのか、ビジネスに徹していくのか。
関根剣がやりたかったことの本当のものをこれからしかと見せてもらいたいと思います。
再構築なんて大袈裟な言葉は要りません。
視聴者はただ面白い動画を観たいだけなんです。
この動画の評価欄は12月13日時点で、失望で溢れかえっています。
こんな低評価の嵐はそうそうお目にかかれません。
ファルコンとメテオを「解雇」にし、視聴者への感謝を述べさせることさえも拒否をしたという残酷な処置はどうしても理解できません。
この責任をしっかりと取るには、これからの「面白い動画」に掛かっています。
期待しましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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