看板の下敷きによる脊髄損傷。一生を車椅子で生活することになったアイドル「仮面女子」猪狩ともかさんが健気過ぎ。その前向きさに勇気をもらえる。

看板の下敷きによる脊髄損傷。一生を車椅子で生活することになったアイドル「仮面女子」猪狩ともかさんが健気過ぎ。その前向きさに勇気をもらえる。

仮面女子という大型地下アイドルユニット

 

いきなりアイドルユニットの説明から入りますが、僕はこの記事を単なるブログのアクセス稼ぎにしたくない

生きるということに強い想いがあって、書きます。

だからこそ、沢山の人に読んで欲しいとは思います。

どのような気持ちで読んでいただけるかは、皆さんにお任せします。

 

「仮面女子」という地下アイドルグループがおります。

“最強の地下アイドル”とうたっている通り、秋葉原をはじめ人気上昇中のグループです。

ジェイソンマスクのアリス十番、ガスマスクのスチームガールズ、鉄仮面のアーマーガールズの3つの仮面ユニットで構成されています。

 

 

「アリス十番」はジェイソンマスクを被りメタルテイストの楽曲を歌うのが特徴です。

出典:アリスプロジェクト

 

「スチームガールズ」はガスマスクを被りエレクトロポップの楽曲を歌うのが特徴です。

出典:アリスプロジェクト

 

「アーマーガールズ」は鉄仮面を被りアイリッシュを取り入れた楽曲を歌うのが特徴です。

出典:アリスプロジェクト

 

この3ユニットをあわせて「仮面女子」と呼んでいます。

所属事務所「アリスプロジェクト」には下位チームが存在しており、随時この仮面女子に昇格が決定するなど、グループ間での移籍も積極的に行われていました。

このようにかなり規模が大きくなっており、2018年の注目の地下アイドルグループです。

テレビのようなマスメディアもそろそろ放っておかないのではないかなぁと思ってみていました。

そんな好調をキープする地下アイドルだった猪狩ともかさんに、ある日悲劇が訪れました。

 

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猪狩ともかさんが重症を負って緊急搬送

 

出典:Ameblo

 

4月11日午後1時45分ごろに、仮面女子の「スチームガールズ」に所属している猪狩ともかさんが、東京都文京区の湯島聖堂で倒れてきた木製案内板に激突されるという事故が起こりました。

猪狩ともかさんは病院に救急搬送されましたが、腰を骨折し緊急手術を行いました。

この日、都内では各地で強風が吹き荒れており、屋根が飛ぶなどの被害が出ていました。

 

いったん、この日の強風について確認しておきましょう。

4月11日午後2時時点で、

「まるで台風のような強い風が吹き荒れています」

と報告されていました。

 

出典:tenki.jp

 

「東京都心は午後1時10分に最大瞬間風速23.2メートルを観測」とありました。

 

出典:tenki.jp

 

下の目安を参考にすると、風速23メートルというのは転倒する人も出てしまうほどの強風なんです。

ビルに囲まれた都内で吹き抜けてくるビル風の場合、瞬間的な体感で考えれば、立ってすらいられないほどの強さを感じたかもしれませんね。

 

出典:ウェザーニュース

 

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この時間帯はまさに、猪狩ともかさんが事故にあわれた時刻(午後1時45分ごろ)とほぼ一致しています。

いかに固定されていた看板だったとしても、へし折れ、勢いよく倒れてしまう可能性が十分にあった日だったということはこれで十分にわかります。

それでも、その看板に激突されてしまったことは、あまりにも不幸としか言いようがありません。

以下の写真が倒壊した看板です。

猪狩もとかさんの公式ブログで当時のことをこのように説明しています。

 

看板があまりに大きすぎてとっさに避けることはできませんでした。

気付けば看板の下敷きになっていました。
出せる精一杯の声を振り絞って「助けて…!」と口にしました。
その時はとにかく苦しく、早く楽になりたいという思いでした。
 
出典:Ameblo

 

 

倒壊する前の姿です。

湯島聖堂は何度か行きましたが、この看板は大変大きく、目立つので覚えています。

かなり古くからあったと記憶していますので、根本が腐食していてもおかしくはなかったのではないでしょうか。

 

出典:じゃらんnet

 

少し残念なことは、湯島聖堂の公式ページでの事故に関する報告が、2018年5月現在、たったこれだけということです。

 

 

4月16日の更新で止まっているので、まだわかりませんが、看板が倒れた原因が、看板の腐食にもあったのではないのでしょうか。

これだけ大きな看板が、これまでの台風でも一度も倒れなかったのは、それなりにしっかりとした作りになっていた証です。

腐食していないかどうか、固定が緩んでいないかどうかのチェックは定期的にされていたのでしょうか。

これからそのことをきちんと報告していただきたいと思います。

 

 

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脊髄損傷で車椅子生活に

 

出典:Ameblo

 

猪狩ともかさんは2018年5月現在、頸椎損傷で車椅子で生活をしています。

『脊髄損傷による両下肢麻痺』と診断され、自分の力で脚を動かす事が困難で今後は車椅子での生活を余儀なくされています。

公式ブログにはこのように現状を伝えられています。

 

私は歩くことはもちろん、自分の力で脚を動かすことすらできなくなってしまいました。
 
 治る可能性は極めて低く、
今後、車椅子での生活を余儀なくされました。
 
出典:Ameblo

 

奇跡でも起きない限り、今の医療技術では完治は不可能ということを表しているのでしょう。

今後は一生、車いすでの生活です。

そんな簡単に、健康な人間が言うことはできません。

これまで自分でできていたことが、ほとんど誰かの介護を必要とするんです。

程度と回復度合いにもよりますが、食事、入浴、排せつまで、家族や介護ヘルパーの手をかりなければ出来ないのかもしれません。

自由に歩き、走り、友達と遊び、笑い、映画館に行ったり、そんな当たり前の日常が送れなくなりました。

そして何よりも彼女が今一番大事にしていた、アイドルとしての活動が普通にできなくなってしまったことは、もっとも苦しかったことでしょう。

猪狩ともかさんは、もう治らないかもしれないと聴かされたときの気持ちをこう述べています。

 

 “歌って踊らなくなる時 = 卒業”
としか考えたことがなかった私は、踊れない猪狩ともかを想像することができなくて。
 
そんな状態の私に需要はあるのか。
いったい何ができるのか。
 
 絶望しました。
 
出典:Ameblo

 

当然の気持ちだと思います。

華々しくスポットを浴びて、沢山のファンに応援をしてもらえていました。

それも多くの努力の結果だったろうと思います。

でも驚いたことに、公式ブログには、自身に起こった災難に打ちひしがれ、嘆き悲しんだ文章が並ぶわけではありませんでした。

 

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ずっと心配してくださっている皆さんにまずは早く「私、大丈夫だよ!」って言いたくてもどかしい日々が続きました。
でも私自身、状況を把握・受け入れるのに相当な時間が掛かりました。
 
私も時間をかけて受け入れたのに、いきなり【脊髄損傷】という事実を文字にして伝えたとき、応援してくださっている皆さんに更に悲しい思いをさせてしまうんじゃないか…。
 
出典:Ameblo

 

受け入れるために時間がかかったものの、自分のことと同じくらいに、ファンのことを考えていたんですね。

これはなかなかできる心持ちではないと思います。

 

家族やファン、ドクターの支援、応援、声援を沢山受けて、猪狩ともかさんはもう、前を向き始めています。

 

脚が動かなくなっても、車椅子に乗りながらやりたいことはたくさんあります。
仮面女子の曲を作詞したいです。
ラジオや講演、司会など、お話する仕事をしたいです。
生きている限り埼玉西武ライオンズの応援をし続けていきたい、野球のお仕事をしたいです。
今回の事故を自分自身のために残すため、手記を本にしたいです。

出典:Ameblo

 

事故からたった1か月でこんなふうに次のことを想えるのは、素晴らしい多くの応援や支えがあってのことだと思います。

そして、猪狩ともかさんご自身が、とても強く、優しいお人柄ということが大切なことなのだろうと思います。

 

私が大切な節目によく言う言葉、
【希望の光になりたい。】
こうなってしまった今もこの気持ちは変わりません。
 
出典:Ameblo
 
 

事故になる以前から、この言葉を心の支えにアイドル活動を続けていたに違いありません。

その気持ちを、事故の後も持ち続けて、自分にできることを模索できる「強さ」「優しさ」は本当に印象的です。

 

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生き続けられることの素晴らしさに彼女は気づいた

 

出典:Ameblo
 
 
公式ブログの最後に、このように締めくくられていました。
 
 
でも、命が助かりました。
目撃者のお話によると現場は酷い状況で、命が助かっただけでも有難い状況だったそうです。
私は生きています。
このことだけは何にも代えることのできない神様からのプレゼントだと思っています。
その分試練も与えられたけど、きっと越えられない試練は与えないはず。
 
出典:Ameblo
 
 

今、猪狩ともかさんは、虚勢ではなく、生き続けられることの喜びを心から噛みしめているのかもしれませんね。

そうでなければ、こんなに前を向いた文章は書けないと思います。

 

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猪狩ともかさんの今回の事故と、ブログを拝読し、以前このブログで書いた、山下弘子さんのことを思い出していました。

19歳で肝臓がんを発症し、講演活動などを通して癌検査の必要性などを訴えられていましたが、25歳で死去されました。

山下弘子さんもきっと、生きていたかったに違いありません。

でも、泣き言をいうわけでも無く、残された自分の時間を精一杯生き抜いてみせました。

もしよろしければ、山下弘子さんの記事もあわせて読んでいただけると嬉しいです。

 

「子どもが欲しかった」…アフラックのがん保険に出演された山下弘子さん死去。妊娠は既に許されなかった。

 

またもう一人、2015年に亡くなった歌手の丸山夏鈴さんのことも想っていました。

悪性の脳腫瘍で闘病をしながら歌手活動を続け、摘出手術を7回も受け、生き抜くことに全力を尽くし、死去されました。

亡くなる前に発売されたCD「Eternal Summer」を持っていますが、パッケージの彼女の身体は既にボロボロで、病院から撮影に向かったはずなのに、頑張って健気に笑顔を浮かべようとしています。

丸山夏鈴さんは亡くなる直前まで、お母さんの協力で動画を上げられていました。

これが最期の動画です。

観る方によってはショッキングかもしれませんが、命の炎を燃やし尽くすギリギリを僕は感じて欲しいので、ここに転載させていただきます。

 

httpss://www.youtube.com/watch?v=0NdxxqOYPSg

 
 

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まとめ

 
 
 

なおトップに使わせていただいた写真は、事故の前日、4月10日に公式ブログにアップされた猪狩ともかさんの写真です。

とっても生き生きして輝いていますね。

この翌日にまさかこんな大事故に巻き込まれるなんて、思ってもみなかったはず。

それでも、生き続け、ファンと共に生きることを選んだ彼女は本当にすごい。

 

「生きている」ということ。

それだけでも素晴らしいことなんですよね。

僕もそのこと、とても共感ができます。

不慮の事故や病気で、生きたくても、生きられなかったひとだって沢山います。

 

だから、自分で命を断とうだなんて、絶対に考えないで欲しい。

これからも猪狩ともかさんの力強い言葉は、僕たちに「勇気」を与えてくれるはずです。

もし心が疲れても、絶対に諦めないで。

彼女たちのことを想い出して欲しいと強く、強く思います。

関連記事を紹介させていただきます。

 

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