夏の高校野球は100回目
image:高知新聞
1915年(大正4年)に開始されて以来、103年の歴史を誇る伝統の野球大会です。
1942年から1945年は太平洋戦争で中止された以外は、毎年開催されてきました。
時代とともにルールが改訂され、球場が変更され、戦争の影響で途中で中止となったりと時に姿を変え、時に息をひそめ、2018年まで開催されてきました。
良い時代も、苦しい時代も、野球が多くのひとたちに元気を与えられる存在だったからこそ、ファンに支えられて1世紀も実施され続けて来られたのでしょう。
これはもう、日本の文化と言ってもいいスポーツ大会でしょう。
100回目の記念大会の始球式は松井秀喜氏!
image:グッド!モーニングより
2018年8月5日、2018年の夏の高校野球が開始しました。
記念すべき100回記念大会の始球式は、あのゴジラ松井こと、松井秀喜氏です。
さあ、投球モーションに入りました!
投手じゃないけど、メジャーの肩を見せてやる…
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おぉりゃあぁぁぁ~!!!
image:グッド!モーニングより
投げ…ファ!?
なんか低くない?
image:グッド!モーニングより
「松井さーん!これ振るんすよね、俺(涙目)」
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あちゃ~
ベース手前でワンバン!
image:グッド!モーニングより
「ヤッチマッタ~」
フルスイングしてくれた選手と、そして頭を抱える松井氏であった。
100回記念と後輩たちの視線に、ちょっと力んだかな?
image:グッド!モーニングより
それでも堂々と握手をして締めくくった松井氏。
さすがの風格でした。
image:グッド!モーニングより
この松井秀喜氏の第一試合と始球式。
実は母校・石川県の星稜高校が引き当てるという「運命」としか言いようのないマッチングだったのです。
ついワンバンについ注目してしまいましたが、その裏に強烈な運命の引き合わせが隠されていました。
強烈な運命の引き寄せを感じる抽選会
image:グッド!モーニングより
画像は、星稜高校のキャプテン・竹谷理央選手。
3年生です。
石川県予選の決勝でなんと4本のホームランを打った注目の剛腕です。
星稜高校は22-0で甲子園を決めるという圧倒的攻撃力をみせつけましたが、彼が攻撃の主軸になっていることは間違いありません。
竹谷選手が野球に真剣に取り組み、今の姿になっていく原点が、松井秀喜氏でした。
お父さんのスティーブンさんは、アメリカ合衆国の出身で、松井秀喜ベースボールミュージアムで翻訳のお仕事をされたことをきっかけで知り合ったそうです。
この写真は2007年、竹谷選手が7歳のときに松井秀喜氏と出逢い、一緒に写真を撮った際のものです。
左下のちびっ子が、竹谷選手です。
松井氏のデカさが…際立つわ
image:グッド!モーニングより
それ以来、松井氏に憧れ練習に励み、後に星稜高校に入学することになります。
この出逢いの印象を竹谷選手はこのように語りました。
すごく大きかった
そういう印象が強かったです
松井氏は誰よりも練習をしていたと聞きましたし
最後に一人で残ってグラウンド整備を続けていたりとか
バッティングだったり、人間性だったり
そういったところに憧れました
2017年の秋から松井氏と同じ、星稜高校のキャプテンを任されてチームを牽引してきました。
松井氏に憧れて星稜高校に入ったからには、きっと誰よりも練習し、手本となる行動を取ってきたのでしょう。
運命的だったのは、夏の甲子園の組み合わせ抽選会でした。
抽選カードを引いたのはキャプテンの竹谷選手。
なんと偶然にも松井秀喜氏が始球式をする第一試合を引き当てました。
image:グッド!モーニングより
星稜高校はもちろん、会場は驚きとザワツキに包まれました。
image:グッド!モーニングより
毎年高校野球では「持っているおとこ」が現れますが、ここにいたんですね。
この運命の引き合わせに、スティーブンさん。
image:グッド!モーニングより
偶然なのか、縁なのか
なんちゅうか
野球の神様のおかげかなと思ってます
「ベースボールの神様」
野球の母国出身の方だからこそ、ベースボールの神様への感謝はひとしおだったことでしょうね。
星稜x藤蔭の試合で自身の成長をみせた
image:グッド!モーニングより
試合は序盤こそ1-1に追いつかれる場面はありましたが、以降は大量得点で9-1とします。
点差はついても最後まで息を抜けないのが勝負の世界。
藤蔭高校もこのまま引き下がれません。
打ち込んで徐々に点差を縮めます。
そんな中で印象的だったシーンが、ライトに打たれたボールを拾った竹谷選手が強肩を活かしたレーザービーム!
image:グッド!モーニングより
ノーバウンドで見事に届かせますが、判定はセーフ。
しかし素晴らしい強肩とコントロールですね。
松井氏はワンバンだったけど…
image:グッド!モーニングより
お父さんも悔しそう。
でも周囲の人から「ナイス!レーザービーム!」って褒められて「ヨセヤイ」って、なんだか嬉しそう。
image:グッド!モーニングより
9回も点差を守り抜き、試合終了。
松井秀喜氏が観ている前で9-4と、星稜高校は快勝してみせました。
松井秀喜氏が観ているからしっかりやるぞ!といつもより気合が入ったことでしょう。
そこで力まず全力を出し切った星稜も、そんな星稜にしっかり対峙した藤蔭高校も、よく頑張りました。
校歌斉唱。
image:グッド!モーニングより
松井秀喜氏も一緒に校歌を歌いました。
image:グッド!モーニングより
竹谷選手は松井氏に勝利をプレゼントし嬉しそうにコメントしていました。
image:グッド!モーニングより
久しぶりだね
大きくなったねって言われて
松井さんの前で勝てたのは一番良かった
スティーブンさんは、頑張った息子に、父親らしい身が引き締まる言葉を掛けました。
image:グッド!モーニングより
まだまだ優勝は遠いけど
これから頑張ってください
そうです。
まだまだ第一試合ですから。
長い夏はこれからです。
まとめ
image:グッド!モーニングより
甲子園での松井氏と竹谷選手の出逢いは、4つの出来事が重なって起こっていました。
お父さんが松井選手のお仕事を手伝ったご縁で、松井氏の影響を受けたこと。
松井氏の背中を想い努力して星稜高校のエースになれたこと。
予選を勝ち抜いて甲子園の舞台に出られたこと。
松井氏が始球式を行う第1試合を引き当てたこと。
運命なのか、偶然なのか、必然なのか。
どの要素もあるけれど、間違いなく言えることは竹谷選手が努力を怠ればこの奇跡は起こらなかったということです。
初めの出逢いこそ偶然だったとしても、強豪・星稜高校のレギュラーにすらなれなかったかもしれないし、甲子園にも出られなかったかもしれません。
この要素をしっかりクリアできたからこそ、松井氏が始球式を行う第1試合を引き寄せたと言えるのではないでしょうか。
奇跡は待っていてもなかなか起こりませんが、自分で引き寄せることはできる。
それを強烈に感じさせてもらえました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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