CHIRIRI(ちりり)のゆず唐辛子は絶品!
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「京都つゆしゃぶCHIRIRI(ちりり)」。
塊肉を0.8ミリの薄さにカットした豚バラで作るしゃぶしゃぶが名物です。
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その旨味を引き立てる「名脇役」が、このゆず唐辛子です。
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鼻に近づけた瞬間にゆずの香りが漂い、温かいつゆにたっぷりと入れて食べると、ゆずの香りと唐辛子のぴりりとした辛みがやみつきになる美味しさです。
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このゆず唐辛子が今危機的状況にあります。
ひきたて名人を作るヤマサンの事業承継から、日本のモノづくりの問題を見てみたいと思います。
ゆず唐辛子に危機!?
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女将は、このCHIRIRI(ちりり)に無くてはならないゆず唐辛子が危機にあるといいます。
入手できなくなってしまうかもしれないというのです。
この店だけでもひと月に2キロも消費するという人気のゆず唐辛子。
社長が地元の滋賀県でその味に入れ込み、全ての商品に取り入れたものだそうです。
そのため、代わりが効かないものだといいます。
女将もこのゆず唐辛子がなくなってしまうと、CHIRIRI(ちりり)も続いていかないのではと不安になるほどといいます。
それほどに、CHIRIRI(ちりり)の味にとって必要不可欠な存在なのですね。
ではこのゆず唐辛子、何故危機なのでしょうか?
ヤマサンの後継ぎ問題
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絶品ゆず唐辛子を作っているのは、滋賀県東近江市の有限会社ヤマサンという会社です。
上の画像で製造している方が、社長の奥山進氏(79歳)。
約20年前に唐辛子栽培を始め、今も生産から販売まで行っています。
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これは唐辛子を丸い粒状に加工したものです。
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これを胡椒のようにひいて使う、「ひきたて名人」というヒット商品です。
またこの胡椒からゆず唐辛子が作られています。
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ひいた瞬間に唐辛子の良い香りが漂ってくるところが特徴です。
CHIRIRI(ちりり)のような東京都内の飲食店を中心に注文が相次いでいます。
今、この有限会社ヤマサンが廃業の危機にあります。
奥山さんはアルバイトこそ雇っていますが、製造工程のほとんどをひとりで行っています。
娘がいましたが嫁いでおり後継ぎがいません。
いわゆる小規模事業者の後継ぎ問題に直面しているのです。
全国の企業を規模でみると、大企業はわずか1%で、残りの99%が中小企業です。
中小企業の中でも法人が45%、残りの55%が家族経営などの個人事業者です。
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有限会社ヤマサンもこの個人事業者に含まれています。
後継ぎをなんとか探さなければ、せっかくの人気商品も一代限りで終わってしまいますし、CHIRIRI(ちりり)にとっても危機的状況ということなのです。
事業承継のために必要なこと
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需要が見込めれば、会社を存続させたい、後の時代に残したいというのは作り手の想いでもあります。
当然奥山さんも同じ想いです。
上の画像は、
「あとつぎさん募集企画~滋賀県東近江市で新しい挑戦を~」
という企画会場です。
奥山さんのように後継者がいない個人事業者が参加して、後継希望者に説明会を行っています。
滋賀県は廃業率が4.9%と日本で一番廃業率が高いといいます。
それだけ素晴らしい産業が沢山消えていっているという事実はまさに衝撃的です。
そんな現状を打破したいがために開催されました。
有限会社ヤマサンも説明会を行いました。
無農薬にこだわったことなど、生産に懸ける想いを伝えます。
若い男性も熱心に聴き入ります。
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恐らく大切なことは、奥山さんの想いを正確に理解し、初めから手を加えようとせず、ちゃんと継承してくれるひとの方がよいのではないのかなと思います。
もちろん奥山さんが誰を後継者に選ぶかは、奥山さんの中の判断基準に沿って行われるはずなので断言はできませんが、やっぱり商売はお客様あってのこと。
CHIRIRIのような「今の味ではないと困る」というお客さんが沢山いる以上は、まずはきちんと継承できる人材を見つけることが最優先のはずですよね。
まとめ
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事業承継をすることで、承継をする側にとってはあまりメリットが無いのも実情です。
せっかく苦心して作り育んできた技術やブランドを他人に譲ることの苦しさもあるでしょう。
商売は綺麗ごとではありませんので、
ただでくれてやるくらいなら一代で途絶えても良い
というひともいるでしょう。
それでは日本のモノづくりは終わってしまいます。
ただ譲るのではなく、きちんと事業の譲渡として売買契約を締結できるプラットフォームが必要ですね。
まだまだ日本にはそうしたプラットフォームが行き届いていないようです。
CHIRIRI(ちりり)がこれからも美味しいしゃぶしゃぶを提供し続けられることを願っています!
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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