ドウェイン・ジョンソンのうつ病を告白。うつの原因は?母親の自殺未遂という衝撃の過去。うつ病に打ち勝った強い男に学ぼう。

ドウェイン・ジョンソンのうつ病を告白。うつの原因は?母親の自殺未遂という衝撃の過去。うつ病に打ち勝った強い男に学ぼう。

うつ病の過去について

 

ハリウッドスターのドウェイン・ジョンソンが過去にうつ病と闘っていたと、ニュースで報じられました。

このニュースを読み、どうしても記事として僕の気持ちを書いておきたいと思いました。

僕もだいぶ以前ですが、うつ病と闘った過去があるためです。

その時に、多くの人に支えてもらいましたし、沢山うつ病についても勉強をしました。

その経験を加味して、書いていこうと思います。

 

ハリウッド映画のスター ドウェイン・ジョンソン

 

ドウェイン・ジョンソンといえば、いまやハリウッド映画界のビックスターになりましたね。

俳優としての方が目立ってきていて、実はプロレスラーとして大活躍していることを知る人は、日本人では少なくなってきているのかもしれません。

映画は「スコーピオン・キング」や、最近だと「ワイルド・スピード ICE BREAK」にも出演していました。

 

 

ドウェイン・ジョンソンの経歴をざっとみてみよう

 

カリフォルニア出身。

祖父、父と3世代でプロレスラーという家系です。

 

容姿から想像できますが、祖父はサモア系のプロレスラーでしたので、サモアの血が流れています。

サモア系といえば日本でも馴染みがあるのは、K-1戦士のマーク・ハントでしょうか。

マーク・ハントの写真を見てもらうと、身体つきや堀の深い感じが、ドウェイン・ジョンソンとどことなく似ていませんか?

 

 

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身長196cm、体重118kg という恵まれた体格、ムキムキに鍛え上げられた肉体、そして “イケメン” という3拍子揃ったレスラーで、WWE(アメリカのプロレス団体)でまさに一時代を築きました。

まあ、本当にそんなつもりは無かったんですが、マーク・ハントと比べると、肉体美の仕上がり具合は雲泥の差です(苦笑)

 

「ザ・ロック」といえば2000年代にプロレスを観ていたひとなら誰でも知っているであろうビッグネームです。

全米のプロレスファンから愛され、多くのニックネームを持っていました。

 

ザ・ロックとして「偉大な男(The Great One)」、「全ての娯楽界一シビれる男(The Most Electrifying man in All of Entertainment)」、「皆の王者(The People’s Champion)」、「猛牛(The Brahma bull、ブラフマ・ブル)」、「ロッキー(Rocky)」など数多くのニックネームを持つ。
(出典:Wikipedia

 

このニックネームだけでも、常に「ヒーロー」として君臨していたことは一目瞭然でしょう。

彼の現役時代の必殺技は「ピープルズ・エルボー」「ロック・ボトム」が印象深いですね。

特に「ロック・ボトム」は大きな体躯で対戦相手を抱え上げ叩きつけるダイナミックさが好きでした。

 

その後、「ハムナプトラ2」などの出演をきっかけに映画俳優へ転向していきました。

「スコーピオンキング」で主演を務めた際のドウェイン・ジョンソンは、当時の「ザ・ロック」の風貌そのままでした。

 

 

それからはプロレスラーと俳優の2足のわらじを履きこなし、2016年には米フォーブス誌の「最も稼いだ男優2016」で第1位を獲得するまでになりました。

かなりざっくりですが、これが彼の経歴です。

「マッチョでタフでクールガイ」という、アメリカ人が好む漢の印象の象徴のような存在だということは、なんとなく分かってもらえたのかなと思います。

 

実は過去にうつ病と闘っていた

 

こんな「マッチョでタフでクールガイ」な彼が、なんと過去にうつ病と闘っていた経歴を明かしました。

これまでファンにも知られていなかった過去です。

 

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若いころ夢見ていたフットボールプレイヤーの夢を、怪我で1年で解雇され、諦めなければなりませんでした。

その後彼女とも別れてしまいました。

これらのことで彼をずいぶん追い込んだようです。

「本当の苦しみ、痛みを味わった」「打ちのめされ、意気消沈した」と当時の状況を振り返った。

出典:CNN ドウェイン・ジョンソン、うつ病との闘い明かす
httpss://www.cnn.co.jp/showbiz/35117119.html

その後さらに最悪な事態が起こります。

15歳のころアパートを立ち退かなければならなくなり、絶望した母親が車から降りて、ドウェインの目の前で対向車線へ歩いていき自殺をはかったということです。

ドウェインは母親を路肩へ引っ張って行って事なきをえたようですが、ドウェインのみならず、家族ともども追い詰められていたことをうかがわせます。

 

うつ病とは?

 

 

うつ病はよく、こうしたことをきっかけにして発症します。

ごく一部ですが例を挙げます。

  • 仕事の重責
  • 長時間労働
  • 慣れない人間関係
  • いじめ
  • 身近な人から慢性的に暴力や暴言を受ける
  • パワハラ、セクハラなどを受ける
  • 転職、異動のような大きな環境の変化
  • 大事なものを失った喪失感

 

こうしたことからくる「強いストレス」に、脳の伝達物質の働きが悪くなる状態が重なるなどいくつかの要因が重なったときに起こるとされています。

遺伝的な要因もあるとされますが、成長過程での環境要因や身体的要因の方が強いとも言われています。

例えば幼児期に親に暴力を振るわれていた、仕事で上司から慢性的にパワハラを受けていた、といったものが環境要因になります。

継続的な疲労感や、ホルモンバランスの変化、女性特有のものなどで起こるものが身体的要因です。

やっかいなことに、ここに個人の「性格」が複雑に絡みあいます。「性格からくるうつ状態」だと、ななかなか改善が難しく長期間患ってしまうものもあります。

 

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また、うつ病には様々な症状があります。

よく現われる症状を挙げてみます。

  • 不安感に襲われる
  • 絶望感に襲われる
  • 自責の念に襲われる
  • 会話の内容がわからない
  • 文字の内容がわからない
  • 夜眠れない
  • 慢性的な疲労感
  • 慢性的な身体の怠さ
  • 意欲の低下
  • 食欲の減退
  • 動悸、息切れ
  • 頭痛
  • 肩や腰の痛み

 

うつ病になると、このような症状は同時にいくつも現れます。

そして、朝起きることが辛くなり会社や学校に行けなくなったりすることで精神科や心療内科にかかり、自身がうつ病になっていることに気づくようなことが多いと思います。

このように、うつ病の原因は一つではなく、症状もまちまちのため、いまだにそのメカニズムは解明はされていません。

 

ドウェインが闘ったうつ病

 

うつ病は強いストレスなどをきっかけとして発症することを説明しました。

それでは、ドウェインが感じたストレスについて考えてみます。

ドウェインの言葉を読み、僕の経験から推測をします。

 

幼いころからフットボール選手になる夢をみて人生を掛けるほどに時間を捧げてきた

怪我という自分ではどうにもならない理由で “突然” 断たれ強いストレスを感じた

自己同一性(アイデンティティ)の喪失

今の自分を否定してしまい、未来を絶望した

 

スポーツ選手には怪我で将来が断たれてしまうケースがあり、同じようにうつ病になる方が多いと聞きます。

ドウェインも同じような心理状態を辿ったのではないかと推測をしました。

そこに、原因は定かではありませんが、彼女との別れや、母親の自殺未遂の目撃ということが追い打ちを掛けたことでしょう。

 

プロ選手として活躍しお金を稼げれば、彼女も別れなかったし、家賃も払えていたし、母親も追い込まれなかった。この現状は全て俺のせいだ。

 

そんなふうに、ドウェインは自分を責め続けていたのかもしれませんね。

彼や母親がその後どのように立ち直ったかまでは公表されていませんが、その後にプロレスラーに転向したことが、彼を大きく飛躍させたきっけかになりました。

プロレスラーになる決意をするときに、カウンセラーや友人の良い助言を受けていたのかもしれません。

 

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まとめ

 

プロレスラーとして活躍をしてからの彼からは、到底、病気のかけらも感じられませんよね。

 

 Just bring it!!
  (かかってこい‼)

 

彼には様々な名言がありますが、この言葉が大好きです。

シンプルかつ、気持ちをストレートにぶつける言葉です。

うつ病に苦しんだひとからも、いつしかこんな強い言葉が大きな声で出せるようになるんです。

 

彼はインタビューにこう答えています。

「私も母も回復したが、他の人が苦しんでいるときには精一杯注意を払うよう心掛けている」「問題を乗り越える手助けをし、ひとりではないのだと相手に気づかせなくてはならない」と語った。

出典:CNN ドウェイン・ジョンソン、うつ病との闘い明かす
httpss://www.cnn.co.jp/showbiz/35117119.html

彼がプロレスラーになる前に、プレマッチで闘った最も手ごわい相手が、実はうつ病だったのかもしれません。

これは冗談でも無く、実際にうつ病と闘った経験があるからこそ、そう思うのです。

でもその苦しみを知っているからこそ、強さと優しさを兼ね備えた「マッチョでタフでクール」な俳優も演じられるのかもしれませんね。

人は必ず立ち直れることを、これからも証明し続けていって欲しいと思います!

 

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